昆虫写真速報・東京の昆虫レポート2011・コフキゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、カツオゾウムシ


	東京の昆虫レポート2011 ”食べるゾウ”
コフキゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、カツオゾウムシ
撮影・掲載：2011/6/1（4画像で構成）

雨の恩恵を受け植物の成長が目覚ましい。青々と繁る葉は昆虫達には何よりの食料源。
見るも無惨に食い荒らされた葉を多く見かける様になって来ました。
犯行に及ぶ昆虫の種類は様々。中でも小さなゾウムシの仲間の破壊力が物凄い。
今日も盛んにやっていました。

クズの葉と言えばコフキゾウムシ。体長5ミリ程度と小形ですが、食欲はすさまじい。この様に葉の端からばりばり食い荒らすのが彼らのスタイルです。

葉脈だけを残す無惨な姿に変わり果ててしまうこともあります。
これだけ食い荒らされても、毎年この時期になるとクズは律儀に葉を繁らせます。
気の毒に思えてなりません。

鳥の糞に擬態しているとされるオジロアシナガゾウムシ。
コフキゾウムシ同様クズで多く見かけますが、食事の方法は大きく異なります。
葉っぱをむしゃむしゃ食べるのではなく、茎から直接汁を吸い出すやり方です。
必然的にこの様に茎にがっちり抱きつくポーズでの食事となります。
その間じっと静止しているので敵に見つかる可能性大。だから鳥の糞なんでしょうね。

カツオゾウムシはイタドリの葉。でも猛烈な食事風景には出会えていません。
こうして葉っぱの上でぼーっとしている姿ばかり。
でも一旦お腹が空けば・・なのかも。一度見てみたいものです。