
Zaurus SL-A300 をサーバー化する手順です。
ここでは、telnetサーバー化する方法を説明しています。
ここでの記述内容はあくまで、私個人が使用している環境です。
したがって、すべての環境で作動することを保証する物では有りません。
また、サーバー化することにより、ザウルス本体のセキュリティレベルが低下する事も有りますので、試される方はあくまで自己責任において行ってください。
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telnetでリモートコントロール
telnetで Zaurusをリモートコントロール
telnetサーバーを起動しておくと、他のPCからZaurus をリモートコントロールできるようになります。(設定を書き換えて、再起動するようなことも可能な危ない機能です。)
telnet のソフト自体は、なぜかZaurus にインストール済みなので、後は起動設定と、ユーザーの設定だけで使用できるようになります。
- 起動設定
-
telnetサーバーを動かすには、/etc/inetd.conf の内の次のような記述の場所があるので、そこを書き換えます。
# These are standard services. # ### With tcpd (TCP Wrapper) ### #ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.ftpd -l -a #telnet stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.telnetd ### Without tcpd (TCP Wrapper) ### #ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/in.ftpd -l -a #telnet stream tcp nowait root /usr/sbin/in.telnetd
telnet のセキュリティに TCP Wrapper を使用する場合は、With tcpd と書かれてある直後の、telnet stream と書かれている部分の先頭にある#を削除します。
また、TCP Wrapper を使用しない場合は、Without tcpd と書かれてある直後の、telnet stream と書かれている部分の先頭にある#を削除します。
あとは、initdを再起動するだけでtelnetサーバーが動き出します。
initd の再起動は、コマンドラインからps -e initd で initd のプロセスID を調査し kill -HUP <initd のプロセスID> で再起動するとか、killall -HUP initd で再起動するとか言う方法もありますが、reboot(再起動、リセットボタンでも同じ) でZaurus のシステムを立ち上げ直すと言う方法もあります。
- ユーザーの設定(A300限定)
実は上記の作業だけでは、telnetサーバーは動いているものの、Loginできるユーザーがいないと言う状況に陥ります。(Web上の情報によりますと、B500やC7x0では、ユーザー名zaurus パスワード無しでLoginできるそうですが、A300ではrootしかユーザーが登録されていないので色々と別の設定が必要です。)
ユーザーの設定は、adduser <新規ユーザー名> で、ユーザーとパスワードを設定してやるだけです。
これで、新規ユーザー名でLoginできるようになります。- rootユーザーの設定
rootユーザーでLoginできると何かと便利なので、rootユーザーでもLoginできるように設定する方法です。
まず、コマンドラインからpasswd root として強制的にrootユーザーのパスワードを変更します。
あとは、/etc/securetty ファイルに以下の内容を追加します。
ttya0 ttya1 ttya2 ttya3 ttya4 ttya5 ttya6 ttya7
これで、rootユーザーからもLogin できるようになります。
- TCP Wrapper の設定
TCP Wrapper を利用することにより、LoginできるマシンのIPアドレスを限定することができるようになります。
まず、アクセスを許可を設定する、hosts.allow ファイルを/etc/ 以下に作成します。
たとえば、192.168.0.2 と言うIPアドレスを持ったPC と Zaurus 本体からのみアクセスを許可する場合は、vi /etc/hosts.allow 等として/etc/hosts.allow ファイルを作成し、以下の中身を記載します。
all: 192.168.0.2 all: localhost 127.0
次に、/etc/hosts.allow ファイルに書かれたアクセス許可以外の、アクセスを拒否するための設定ファイル hosts.deny ファイルを/etc/ 以下に作成します。
/etc/hosts.deny ファイルは以下の内容です。
all: all
てことは、/etc/hosts.allow ファイルを作らずに /etc/hosts.deny ファイルの中身を、all: <ルーターのIPアドレス> とすれば、外部からのLogin のみ拒否できるのかな。
参考にした物