Junk Shop 恐竜のServer化計画 ファイルサーバー

pengin

Zaurus SL-A300 をサーバー化する手順です。

ここでは、samba と FTP でファイルサーバー化する方法を説明しています。

ここでの記述内容はあくまで、私個人が使用している環境です。
したがって、すべての環境で作動することを保証する物では有りません。

また、サーバー化することにより、ザウルス本体のセキュリティレベルが低下する事も有りますので、試される方はあくまで自己責任において行ってください。

Contents

samba Srever 編

samba Server をイーサネット経由で使えるようにする

SL Zaurus には、Windows とファイルをやりとりするために、samba サーバーと呼ばれるサーバシステムが使用されています。
ただ、PDAと言う商品の性格からか、セキュリティの問題からかは分かりませんが、標準ではUSB経由でしかsamba サーバーを利用できないような設定になっています。
つまり、特殊なソフトを導入しなくても、設定を少し変更するだけでファイルサーバーとして利用できるようになると言うことなので、その設定を書き換えちゃいましょう。

設定の変更方法は、/usr/lib/samba/にある smb.conf の interface = usbd0 となっている所を interface = usbd0 eth0 と書き換えるだけです。

変更後のsmb.confの中身

[global]
# workgroup is either a domain name or a workgroup name
  workgroup = WORKGROUP
  log file = /dev/null
#
# encrypt passwords is required for Win98, NT and Windows 2000
#
  encrypt passwords = yes

  coding system = utf8
  client code page = 932
  force create mode = 0755
  strict sync = yes
  sync always = yes

  interfaces = usbd0 eth0

[system]
  comment = System Folder 
  path = /root/samba
  read only = no
  browseable = no
  guest ok = yes
[home]
  comment = for User Data
  path = /home/samba
  short preserve case = no
  read only = no
  guest ok = yes

あとは、ターミナルのコマンドラインから/etc/rc.d/init.d/samba start と入力して、samba サーバーを起動するだけです。

sambaサーバーの起動コマンド
/etc/rc.d/init.d/samba start

sambaサーバーの停止コマンド
/etc/rc.d/init.d/samba stop

コマンドラインからsambaを起動したり停止したりするのがめんどくさい方のために、SambaController と言うソフトがあります。

入手先はhttp://gadget.mda.or.jp/zaurus/です。

samba Server の他の設定

  1. セキュリティ

    Web上を見ていると、アクセスできるPCを限定する方法などがあるようですが、私の使い方では、「必要のない時はサービスを停止する」と言う手段だけで十分なので、特に何も行っていません。

  2. smbpasswd

    samba のユーザーとパスワードを設定するツールとして、smbpasswd と言うツールが有り、http://gadget.mda.or.jp/zaurus/から入手できます。

    使い方は、まずターミナルから、adduser <ユーザー名>と入力しsmbpasswdでパスワードを作成するユーザーを作ります。
    後は、普通にインストールし、ターミナルから、smbpasswd -a <ユーザー名>と入力するだけです。
    パスワードを聞いてくるので、パスワードを入力するだけで、samba のユーザーとパスワードが設定されます。

  3. ドライブに割り当てられているデレクトリ以外のファイルにアクセスできるようにする方法。

    以下の内容をsmb.confに追加すると、zaurus側のすべてのファイルを見ることができるようになります。

    [root]
      comment = for User Data
      path = /
      short preserve case = no
      read only = yes
      guest ok = yes
    

    さらに read only の設定をnoにすると、すべてのファイルが変更可能になります。変更可能になりません。root権限がないと変更できないファイルは、変更できないようです。

  4. 起動の自動化

    自動でsambaを起動したい方は、Web上で探してみましょう。(色々な方法があるようです。)

    私は、勝手に動かれると困るので、手動でon,offしています。

FTP Server 編

実行ファイルの入手とインストール

sambaやtelnetと違い、FTP サーバーのバイナリーは、Zaurusuにインストールされていませんので、Zaurus で動く FTP サーバーのバイナリーを用意する必要があります。

私はLinux Worldで紹介されていた、troll-ftpd_1.28_arm.ipkと言うバイナリーパッケージを、http://psifertex.com/zaurus/troll-ftpd_1.28_arm.ipkから入手しました。

このパッケージはTrolltechがFreeで配布しているFTPDを、Zaurus用にパッケージ化した物で、http://psifertex.com/zaurus/が配布元です。

(FTP クライアントはZaurusに標準でインストールされていますので、インターネットに繋がっているZaurusであれば、次のようにwgetコマンドでで直接ダウンロードすることも可能です。)

# wget http://psifertex.com/zaurus/troll-ftpd_1.28_arm.ipk 

後は、# ipkg install troll-ftpd_1.28_arm.ipk とタイプしてインストールするだけです。(「ソフトの追加と削除」からインストールしても良いのですが、telnet 経由でリモートコントロールしているので、Qtopia上で動くソフト以外はipkgでインストールしてしまいます。)

FTP Server の起動設定

troll-ftpdをインストールすると、/etc/inetd.conf の最後に次のような内容が追記されるので、inetdを再起動するだけでFTPが利用可能になります。

telnet stream tcp nowait root /usr/sbin/telnetd

inetdの再起動は、以下のような方法があります。

  1. # killall -HUP inetd 
  2. # kill -HUP <inetdのプロセスID> 
  3. # /etc/rc.d/init.d/inet restart
  4. # reboot 
  5. ハードリセット

インストール時に書き加えられる設定では、TCP Wrapperを使用しないので、TCP Wrapperを使用する場合は、次の内容に書き換えてます。

telnet stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd telnetd

TCP Wrapperの設定はここをを参考にしてください。

参考にした物

Copyright 2001-2003 Hideo Morotomi
e-mail:moro@deneb.freemail.ne.jp
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