☆ 星くずの”たわごと” 01 ☆   更新日: 2015年06月29日

** 人間の体を作っている原子はずっと昔に爆発した古い星の内奥部で作られた。その意味で人間は星くずからできているといえる。 **
                                                  
To Next Page
                                                   
To Prev Page
                                                   
To BackNumber 
                                                   To Top Page
   

☆ 2015年06月27日 : 花と自衛隊

 家内が小さな花器を作って、そこに庭の花を挿してみました(左写真)。花器が見えませんが、なかなかきれいですね。こんなきれいな花を眺めながらゆったりと生活したいものだと思っているのですが、現実は、追われているような慌ただしい生活です。

 東京はといえば、国会でくだらない論戦?が行われています。そもそも、日本国憲法は戦争を放棄し、軍隊を持たないと言っているのです。それなのに、戦後の保守は、いい加減な論理を使いながら、アメリカと安保条約を結び、自衛隊という強力な軍隊を育ててきたわけです。最高裁判所は、時の権力に追随しているに過ぎません。

 現実の軍隊を認めておいて、戦争をしてはいけないなどといっても、論理になっていません。憲法9条の改悪に賛成している憲法学者が、安部政見の論理に矛盾があるといっても、??です。安部政権の目的は、日本を他国と戦争のできる軍隊を持った普通の国に変えることは明白です。政権は言葉でごまかしているに過ぎません。まずは、現在の自衛隊が、憲法に違反する軍隊であることを認めなければならないと思っています。でも保守政権を選択し、安保条約や自衛隊を認めてきたのは、この国の人です。どうしようもないですね。
シモツケ、ウツギ、ムラサキツメクサ


☆ 2015年06月20日 : 初夏の花

 庭には初夏の花が咲いています。春の花ほど豪華ではないですが、美しい花を咲かせて心を和らげるてくれます。私はヤマボウシの花が好きです。山中湖では器をおおうように花を付けているヤマボウシが見事です。

庭には、写真のほかにも、ヒロハツリバナ、ガマズミ、ウツギ、ソバなども咲いています。

 
ヤマボウシ シモツケ ヤマアジサイ
イボタノキ サラサウツギ(桃花ウツギ) コウリンタンポポ ヤグルマソウ


☆ 2015年06月15日 : 地球物理学・・月の誕生

 前々回(5月25日)にも話しましたが、私は今まで地球物理学をほとんど知らずにいました。最近少し勉強して、月がどのようにして誕生したのかを知り、大いに驚くとともに、本当に信じてよい話なのかと疑問に思ってしまいました。

 太陽系と地球の形成は、45億6700万年前ということだそうです(最古の球粒隕石コンドライトの年代が、放射性年代測定法によって45億6600年前と判定されたということです)。そして、月は地球の形成から数千万年後の45億年前ごろに誕生したと推定されているようです。これには具体的な証拠はないようです。

 月がどのように形成されたかは、次のようないくつかの仮説があったそうでっす。(1)地球の地表からマグマの塊が切り離されて軌道に乗った(2)月は太陽系の形成の初期に地球とは別に作られたが、地球に捕獲され軌道に乗った(3)月はほぼ現在と同じ位置で地球を回る塵や破片が集まってつくられた。しかし、これらの仮説は、月面着陸した宇宙船アポロによって集められた岩石の研究等から、否定されるようになったということです。ということは、それまでの”仮説”は、単なる空想的物語でしかなかったといことですよね。
ベニヤマシャクヤクの花

 現在では、ジャイアント・インパクト説が有力になっているそうです。それによると、およそ45億年前に、地球よりわずかに小さい惑星(”ティア”と呼ぶ)が原始地球と、互いの中心をそれた形で衝突し、その後細長く引き伸ばされて跳ね返り、それがまた戻って地球にもう一度衝突し、それがとどめとなってティアは永久に消滅した。しかし、そのときの残骸が地球の周りを取り巻いており、それらが重力により凝集し、地球の周りを回る月が誕生したというシナリオです。一応シミュレーション計算を行って確かめられているということですが、シミュレーションは沢山の都合のよい仮定(パラメーター)に基づいて計算されるので、素人にはその真偽は不明ということです。

 このような月の誕生の話は初めて知ったので、”えー!すごいな!”と思いましたが、と同時に”どこまでが本当で、どこからが想像なの?”という疑問も湧いてきました。このように、地球物理学の話は、最近(とはいっても5億数先年前の顕生代以降)の話以外は気をつけて聞いておく必要があると思います。それにしても、月の誕生の話は、壮大で、ロマンチックな物語ですね。研究者は象牙の塔の中で毎日楽しい夢を見ながら研究にいそしんでいるのでしょうね。ちょっとうらやましいです?。


☆ 2015年05月31日 : もう初夏になってしまいました

 31日(日)は、山中湖のロードレースがありました。この頃は、最もすがすがしい季節です。当日は、快晴で、夏日のような暑さだったので、ランナーにとっては結構つらかったのではないかと思います。庭の花も、初夏の花が咲き乱れています。サンショウバラがいっせいに咲き始めました。フジサンシキウツギ(ヤブウツギ)が、枝を折らんばかりに真紅の花を咲かせています。アヤメも、私たちきれいでしょうとばかりに、群落を作って咲いています。ミズキは白い花を沢山つけた枝を、これでもかといわんばかりに大きく広げています。いいですね。

 ところで、以前に報告した始終からの営巣ですが、巣箱に飛来しなくなったので、巣箱の中をチェックしてみました。残念ながら、巣作りはしていましたが、卵は産んでいませんでした。がっかりです。もう一つ、樹洞で営巣していたシジュウカラがいたのですが、そちらは30日まで親が出入りしていました。しかし、その後は現れなくなりました。こちらはまだチェックしていませんが、やはり失敗のような気がします。

サンショウバラ ヤブウツギ アヤメ 巣箱のチェック(卵がありませんでした)


☆ 2015年05月25日 : 地球進化46億年

 量子力学の勉強が一段落したので(十分理解できたわけではないのですが、とりあえず内容は一通り理解できました)、現在は物性物理学と地球物理学(含む生命の起源)などに取り組み始めました。物性物理学は元々の専門であったので、昔学んだことを思い出しながら、40数年前の教科書を取り出して読んでいます。他方、地球物理学や生命の起源などは、以前に学んだことがないので、一からの勉強になります。といっても専門書を読むわけにはいかないので、ブルーバックスなどの読み物を読むだけです。

 地球物理学によると、地球は46億年前に誕生し、46億年間で大きく”進化”してきたと言っています。また、38億年前の最古の生命活動の痕跡が見付かっており、35億年前には、酸素を発生しない光合成を行う生物が繁栄していたと言ってます。昔に比べ、現代の地球物理学の類は、”科学的証拠”に基づいて地道な研究が進んでいるとのことです。しかし、物理的スケールが大きく、かつ時間のスケールも長いので、私から見ると、本当に”科学的な議論”に基づいているのかどうか、不安です。不明なところは、適当なストーリーを思い描いて、”つじつま合わせ”をやっているように思えてなりません。もちろん、仮説を立てて議論をすることは必要なことですが、仮説がいくつもあるようだと、仮説の真実性に疑問に思えてしまいます。

 一般に、物理学、特に量子力学などは、厳密に裏づけされた数式で理論が組み立てられており、かつ必ず実験で理論の証明が求められます。したがって、実験で理論が証明されれば、原則誰もがその理論を受け入れることになります。ところが、地球物理学の類は、仮説を証明しようにも、実験をすることができません。せいぜい、実験室にある仮定に基づいた環境を作って、その中で実験するようですが、それはあくまでも現実の世界とは異なってしまいます。だから、どうしても地球物理学の説明は面白いお話に聞こえてしまい、どこまでが真実なのかわからなくなってしまいます。

 量子力学や相対性理論の世界も、実験で証明されるとはいえ、とても一般的常識からみるときわめて不可解で、奇妙な世界が語られています。しかし、こちらは、実際の物理を説明し、また実際の世界で多いに役立つ技術を提供しています。したがって、その理論を信じないわけにはいかないわけです。46億年前から10億年前までの地球の進化が明らかになることを期待していますが、それは私があの世へ行ってからの話になるのでしょう。あの世で朗報を待つことにしましょう。


☆ 2015年05月11日 : 久し振りのワラビ採り

 久し振りに、梨が原に入り、ワラビを採ってきました。同じような人が大勢来ており、さすがだなあと思ったしだいです。ワラビは結構採れました。とてもおいしかったです。

 話は替わりますが、我が家の庭に据付けた巣箱のひとつで、どうもシジュウカラが卵を温めているようすです。時々、巣箱の入り口から出入りしているのを確認しています。今までは卵を産んでも、カラスに脅かされて、抱卵を放棄していたのですが、今年こそはと期待しています。シジュウカラ、がんばれ!!

 庭の花がたくさん咲いています。木では、ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、ドウダンツツジ、ウワミズザクラ、カラタチなどです。草本では、ヤマシャクヤク、チゴユリ、カッコソウ、クリンソウ、ジュウニヒトエ、タチツボスミレなどのスミレ、セントウソウ、シロバナエンレイソウ、ミヤマオダマキ、ニリンソウ、ヤマブキソウ、ミヤマキケマン、ムラサキケマン、クリスマスローズ、ヘビイチゴ、シロバナヘビイチゴ、タイツリソウ、シバザクラなどなどです。後何年見られるか知りませんが、素敵ですね、うれしいですね、楽しいですね。
 
梨が原からの富士山 満開のヤマツツジ ヤマブキソウ ヤマシャクヤク


☆ 2015年05月05日 : 今年のG.W.は労働日和でした

 1日午後から6日朝まで山中湖に滞在しましたが、4日(月)の夜一時的に雨が降っただけで、概ね快晴続きで、過ごしやすいG.W.でした。お陰で、毎日朝から晩までログ壁の塗装や畑仕事、庭仕事に追いまくられました。毎日疲れきってしまい、夜は本を読もうとすると、すぐにうたた寝してしまう状態でした。とにかく疲れてしまいました。

家のログ壁の塗装作業 ネットで囲んた野菜畑 カッコソウ(サクラソウ科)


☆ 2015年04月28日 : TV Newsを見ると不愉快で!

 友人夫妻と河口湖創造の森のミツバツツジまつりに行ってきました。ミツバツツジとフジザクラが満開できれいでした。女の子の太鼓演奏もうまく、よかったです。ところが、こんなすばらしい環境とはうって違い、最近(いや以前からずっと)の政治状況にはまったく怒りを感じてしまいます。彼女らの未来派どうなるのでしょう?

 安部の”我が軍”発言や、菅のふてぶてしい態度など、日本がとんでもない方向に進んでいるのに、大変な危惧を抱いています。昨日は、アメリカと防衛ガイドラインを勝手に改定してしまいました。本来は日米安保条約を改定しなければならないところを、ガイドラインの改定で先行させてしまいました。
河口湖ミツバツツジと富士山 河口湖創造の森での太鼓の演奏

 もう滅茶苦茶です。社民党の福島前党首が、軍事関連法案を正しく「戦争法案」と言ったにもかかわらず、自民党は発言の撤回を迫りました。首相談話では、70年前の帝国主義的侵略戦争を押し隠し、「積極的平和主義」などというオブラートで包んだような言葉でごまかそうとしています。これは、アメリカの軍事戦略に対する「積極的追従主義」でしかありません。憲法9条の改定も、姑息な手段で、2段階で改定しようとしています。などなど、数え上げればきりがないほどです。公明党や民主党には元々期待などはしていませんが、それにしてもひどいものですね。あきれてしまいます。最近は、TV Newsで安部や菅の顔が現れると、とても不快になって、吐き気をもようしてしまいます。


☆ 2015年04月20日 : 阿蘇山、九住山

 九州の大分、福岡を旅行しました。往復は飛行機で、九州内はレンタカーで回りました。山登りは難しいので、観光地巡りでしたが、やはり物足りないですね。阿蘇と九住の山がよく見えたのがせめての慰めです。

 九州旅行というと、20年くらい前の夏、子供を連れ、テントを載せて車でドライブしたのを思い出します。会社では、ちょうど大きなプロジェクトを担っていて大変な時期だったのですが、何とか1週間ほど休暇をもらいました。川崎からフェリーに乗り、宮崎まで行き、鹿児島、熊本、天草、長崎、阿蘇、大分と回り、最後はフェリーで神戸まで行き、神戸から高速道で戻りました。宿泊の予約なしで、原則はテント泊りでした。とても懐かしい思い出です。
阿蘇山 久住山


☆ 2015年04月05日 : 山中湖にも春の兆しがやってきた

 山中湖にも早春の花が咲き始めました。一番早かったのがフキノトウとフクジュソウでした。今週には、ミスミソウが可憐な白い花を見せてくれました。樹木では、ダンコウバイ、トサミズキ、ヒュウガミズキが黄色の花を咲かせています。春がもう間近にやってきたようです。ところが、土を耕そうとすると鍬がかちんと音をたてます。土の中はまだ冬のようです。

 花ではありませんが、シイタケがたくさん出てきました。これはとてもうれしいです。勝沼方面では、桜と桃が満開で、とてもきれいでした。山中湖の桜はまだまだですね。

大きくなったダンコウバイ 可憐なミスミソウ


☆ 2015年03月31日 : 里山のカタクリ

 今年の3月は異常な暖かさが続いています。それに誘われるように、甲府や東京近郊の里山を散策しています。14日(土)は甲府敷島(ウメ)、17日(火)は秩父四阿屋山(フクジュソウ)、21日(土)は都留市街、27日(金)は八王子城跡と箱根ヶ崎(カタクリ)、29日(日)は清瀬コナラ林(カタクリ)、それに31日(火)は五日市馬頭刈(マズカリ)山などです。

 春はカタクリの花が大好きで、近くの清瀬のカタクリはよく見に行きます。今年は初めて箱根ヶ崎のカタクリの里も見学しました。どちらもよく保護され素敵なのですが、私は2011年4月に新潟角田山を訪れ、そこで見たカタクリの群落が忘れられず、今でも鮮明に記憶しています(角田山は「花の百名山」の一つです)。
カタクリ群落(東京箱根ヶ崎) カタクリ群落(新潟角田山、2011年)

 そこは、特に保護されているというわけではなく、赤紫の可憐な花が山の尾根の斜面一帯を敷き詰めたように覆っていたのを見てとても驚きました。登山者も結構多くいました。昔はきっと日本全国の里山で見られた風景なのでしょうが、今は保護しないと見られなくなってきています。寂しいですね。


☆ 2015年03月24日 : 外務省「渡航情報」

 最近、チュニジアでの旅行者襲撃事件が報道され、世間がざわめいています。ひとつ間違えば、私のエジプトツアーで同様な事件に巻き込まれたのかもしれません。私も当然リスクを承知して出かけたわけで、殺されたらしょうがないとも考えていました。ただし、夫婦のうちどちらかが生き残った場合、生き残ったほうはさぞ後悔するかもしれませんが(まさかほっとすることはないと信じています)。

 この場合、世間からブーイング(危険なところへ承知をして出掛け、救出等に税金を使うのは許されない)を浴びせられることになるわけですが、まあ税金は他にもたくさんの無駄遣い(たとえば無用な国防費など)をしているわけですから、それに比べれば無視できるようなお金かなと勝手に思っています(物理学では計算において小さな数字を無視することがとても重要です)。

 ちなみに、エジプトのナイル川流域地区については、外務省より「渡航の是非を検討してください」という下から2番目のレベル(4段階あります)の「渡航情報」が出されていました。もちろん、日本のツアー会社の言い分は、「現地ツアー会社と十分に連絡を取って検討した結果問題はないと判断している」ということでした。これをどう考えるかは、個人の判断の問題かと思います。私はツアー会社の判断を信じたわけではなく、自分なりの判断で行くことにしました。ただそれだけです。


☆ 2015年03月15日 : 音楽音痴

 私は、音楽を聴くのは比較的好きなのですが、歌うのはまったくだめです。したがって、カラオケは恥を掻くだけなので、行かないことにしてます。好きな音楽のジャンルは、クラシックとジャズです。昔はフォークソングなども好きでしたが、歌謡曲や演歌はまったくNOです。音楽が好きといっても、5000円や10000円を出してまでして、東京の演奏会に行きたいとは思いません(端的に言えばお金がないからですが、混雑したところへ行くこと自体が好きではありません)。富士吉田の刑部さんの家で開かれるアットホームなホームコンサートのほうがぐっと素敵です(もちろんお金は安いですが)。もう10年以上通い続けています。

 音楽は好きなのですが、音楽そのものを学んだこともなく、音楽の何がよいとかいった理屈はまったくわかりません。山中湖では、朝から夜まで、クラシックかジャズのCDをBGM的に流していますが、それが私にとってリラックス効果があるようです。

白鳥
 今の悩みは、音楽を聴いても、すぐにその音楽のタイトルが浮かばないことです。ジャズのタイトルはなかなか難しいので、それは仕方ないと思っているのですが、有名なクラシック曲ぐらいは、メロディーを聴いたらタイトルがわかるようになりたいと思っています。ところが、一生懸命覚えようとしてもさっぱり結びつきません。曲を聴けば、そのメロディーにフォローすることができるくらい何度も聴いている音楽でも、タイトルが結びつかないのです。子供の頃から、英単語や歴史、地理などの暗記はとても苦手でしたが、そのレベルとは少し違うような気がします。要するに音楽的センスがないために、曲名も覚えられないような気がしています。自分がいやになってしまうほどです。


☆ 2015年03月10日 : 山中湖は久し振りの雪景色

 6日(金)の夜からの雪が10cmほど積もりました。昨年に比べれば、積雪とは言えないくらいです。日中別荘地を散策していたら、2グループのシカに遭遇しました。5〜7頭でグループで動いていました。日中にこんなに沢山のシカに遭遇するのは珍しいです。えさが不足しているのでしょうか。庭には、沢山のシカの足跡と黒いダイヤが残っていました。

 気温も比較的暖かく、山中湖にも春が近づいているのかなと感じます。待ち遠しいですね。



今年の積雪は約10cm(3月7日) 日中に遭遇したシカのグループ


☆ 2015年03月01日 : エジプトの現地ガイドのお話

 2月中旬の2週間、エジプト古代文明を垣間見ようと、ナイル川沿いの古代文明遺跡を南から北へと観光旅行してきました。治安が悪いとのことで、バスには必ず拳銃を持った警察官が同乗してくれました(いざというときに効果があるのかな?)。治安が悪いために観光客がとても少なく、観光地はどこも閑古鳥が鳴いているような状態でした。おかげでというか、行列をつくったりせず、ゆったりと博物館、遺跡等の見学ができました。どうもエジプトは観光業が大打撃を受けているようでした。

 ツアーの現地ガイド(ムスリム)が、カイロのモスクの中で車座になって我々に語ってくれたことの一部を述べて見ます。
 「現在の中東地域の状況はひどいものである。以前は異なった民族同士でも仲良く暮らしていた。このようになったのは、皆さんには簡単に理解できないような深い、深い理由がある。歴史を遡れば紀元前の時代まで遡ることになるが、現代までに限れば、1947年のパレスチナ分割とそれに続くイスラエル建国宣言が、現在の混乱の直接の原因である。イスラム原理主義の台頭が現在の混乱の根本原因であるというのは違っている。イスラム教は平和を求める宗教である。」 彼がなぜ日本人の旅行者を車座に座らせて、このような政治的な話をしたのかはよくわかりません。ただし、このような話はムバラク時代には話すことができなく、この前のアラブの革命で可能になったと言ってました。私がこの発言を評価する知識を持ち合わせていませんが、私としてはこのような意見をもつエジプト人が多くいるようだということを確信できました。


☆ 2015年02月11日 : 朝日新聞オピニオン(2015.2.11)より

 8日に「世の中何やらおかしい感じがします」と私の気持ちを書きましたが、今日の朝日新聞のオピニオンに、私の気持ちに若干共感できる意見が載っていましたので、以下に転載します(途中に私のコメントを入れています)。この勇気のある人は、映画監督、作家の森達也です(私は初めて名前を聞く人です)。ところで、大衆メディアの一つに過ぎない朝日新聞がなぜこのような意見を掲載するのでしょうか?他人に言わせないで、自身が社説で主張すればよいことではないでしょうか?それが大問題!

 「渦中の報道を見聞きしながら、気になったことがあります。安部晋三首相は事件について語るとき、まずは「卑怯な行為だ、絶対に許せない」などと言う。国会質問に立つ野党議員も、いかにテロが卑劣か、許せないかを、枕詞のように述べる。そんなことは大前提です(「テロ」の定義が間違っているので、大前提ともいえないと思うが)。でも省略できない。 (中略)

 大きな事件の後には、正義と邪悪の二分化が進む。だからこそ、自分は多くの人と同じ正義の側だとの前提を担保したい。そうした気持ちが強くなります。
昨年2月に家の前に積もった雪の山
 今の日本の右傾化や保守化を指摘する人は多いけど(圧倒的少数派ではないのかな)、正しくは「集団化」です。集団つまり「群れ」。群れはイワシやカモを見ればわかるように、全員が同じ方向に動く。違う動きをする個体は排斥したくなる。そして共通の敵を求め始める。つまり擬似的な右傾化であり保守化です(これが社会的生活を営む人間の本性であり、学校内も会社内も同じだと思います)。

 転換点は1995年。1月に阪神・淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件があった。ウィンドウズ95が発売された。巨大な天災と未経験の人災に触発された不安や恐怖感が、ネットを媒介にして拡大していく。その始まりの年でした(95年が転換点であったという表現は、インターネットの社会的影響を言いたいのかと思うが、文筆家の世間受けを狙うフレーズではないのかな)。
 不安と恐怖を持ったとき、人は一人でいることが怖くなる。多くの人と連帯して、多数派に身を置きたいとの気持ちが強くなる。こうして集団化が加速します(同意見です。人間社会の本質は、差別による集団化です。いじめやヘイトスピーチなどもその一つの現象ではないでしょうか)。
 群れの中にいると、方向や速度がわからなくなる。周囲がすべて同じ方向に同じ速度で動くから。だから暴走が始まっても気づかない。そして大きな過ちを犯す(日本の朝鮮併合、中国侵略、日米戦争がよい実例ですよね)。
 ここにメディアの大きな使命があります。政治や社会が一つの方向に走り出したとき、その動きを相対化するための視点を提示することです。でも特に今回、それがほとんど見えてこない(これが朝日新聞を含めた大衆メディアの現状で、今後も期待できないでしょう)。多くの人は「テロに屈しない」という。言葉自体は正しい。でも、そもそも「テロ」とは何か。交渉はテロに屈することなのか。そんな疑問を政府にぶつけるべきです(政治家に言っても、それに耳を傾けるような人はほぼいませんよね)。「テロに屈するな」が硬直しています。その帰結として一切の交渉をしなかったのなら、2人を見殺しにしたことと同じです(安部は自身の国家感に基づいて見殺しを選択したのです。それはそれで、「ご立派」な決断かと思います)。
 今回の件では、政権は判断を間違えたと僕は思います。でも批判や追及が弱い。集団化が加速しているから、多数派と違う視点を出したら、社会の異物としてたたかれる(こんなことは今に始まったことではないはず。60年代、70年代の日本の歴史を見れば明らかです)。部数や視聴率も低下する。たしかにそれは予測できます(そうです、そのような大衆メディアは経営が成り立たなくなりますよ)。

 メディアも営利企業です。市場原理にあらがうことは難しい。でも今は、あえて火中の栗を拾ってください。たたかれてください。罵倒されながら声をあげてください。朝日だけじゃない。全メディアに言いたい。集団化と暴走を押しとどめる可能性を持つのはメディアです(それは無理な話だな。幻想論ですよ)。それを放棄したら、かつてアジア太平洋戦争(言葉に気をつけよう。中国侵略戦争、日米帝国主義戦争です)に進んだときの状況を繰り返すことになる(すでにその方向に向かって進行しています)。
 「イスラム国」(なぜカギ括弧が付くの?)の行為に対して「人間が行う行為とは思えない」的な言説を口にする人がいます。彼らも同じ人間です。ホロコーストにしても文化大革命にしてもルワンダの虐殺にしても、加害の主体は人間です。人間はそうした存在です(まったく同意見ですが、挙げた例が偏っています。西洋人の犯した大虐殺や、日本人が犯した大虐殺をなぜすらりとはずしているのかな。意図的だったら許せないです)。だから交渉の意味はあった。そうした理性が「テロに屈するな」のフレーズに圧倒される。利敵行為だとの罵声に萎縮する。こうして選択肢を自ら狭めている。
 違う視点を提示すれば「イスラム国」を擁護するのか、などとたたかれるでしょう。誰も擁護などはしていない。でもそうした圧力に屈して自粛してしまう。それはまさしく、大日本帝国の姿であり、9・11後に集団化が加速した米国の論理です。米国はイラクに侵攻してフセイン体制を崩壊させ、結果として「イスラム国」誕生につながった。このとき日本は米国を強く支持したことを忘れてはいけません(忘れたわけではなく、多くの日本人は過去のことまで考えようとはしないだけ)。同じ連鎖が続きます(現在連綿と続いています)。
 多数派とは異なる視点を提示すること。それはメディアの重要な役割です(朝日は森氏の意見を聞いて、紙面に掲載するだけでなく、それに対する朝日の意見を1面に社説として発表すべきでしょう。まったく期待はしていませんが)。

*同一紙面に、フリージャーナリスト土井敏邦の意見も掲載されていました。一読する価値があると思います。

P.S. 私はこれからイスラム国に近いエジプト国に旅立ちます。ところが、2月1日付けで、”革命的懲罰運動”から「外国人に対するエジプトからの退去要求」という声明が出ました。困りましたね。どうなるでしょう。戻ることができたら「旅行記」を掲載します。


☆ 2015年02月08日 : 世の中何やらおかしい感じがします

 2、3年前より、世の中何やらおかしくなってきたように感じます。ハリネズミのように鋭い針を立て、周りを警戒しながら生活しなければならなくなってきました。「国益」の保護とか「国民」の安全の確保などが大声で叫ばれるようになると、戦争が始まるのではないかと考え込んでしまいますが、考えすぎでしょうか。

 「言論の自由を守れ」とあちこちで叫ばれていますが、言論の自由が保障されている国などあるのでしょうか。柵の中の羊は確かにメーメーと叫ぶことは自由ですが、一歩柵の外へ出て何かを叫んだら、いっせいに叩きのめされるはずです。

 立派なことを言う前に、自らが過去の歴史に正面から向かってきちんと考える必要があります。欧米列強諸国は過去の行為をきちんと総括すべきです。今でも私には60年代のヴェトナム侵略戦争が強烈に思い出されます。もちろん、日本も中国を侵略しました。今は、意識的にそれすら忘れ去ろうとしているように思えてなりません。全世界が過去のことを忘れて、大声を立てているように聞こえてしまうのですが・・・耳も悪くなったのかな?
大きくなったクロモジの芽 (1月28日)


☆ 2015年01月31日 : 雪

 今年も北海道や東北、北陸などで大雪が降っています。今年の山中湖の雪は昨年ほど出ないのでほっとしています。私は雪国新潟で生まれ育ったので、雪や吹雪には慣れているつもりです。それでも東京に住み着いてからは、もう新潟には戻りたくありません。

 中学3年のときに東京へ移動してきたのですが、湯沢から清水トンネルを通り抜け、関東平野に入ってきたときの驚きは今でも忘れることができません。新潟側はどんよりとした寒々しい空だったのに、トンネルを抜けると関東平野は青い空がまばゆいばかりでした。東京では冬でも長靴をはくようなこともなく、感動?しました。新潟が特に嫌いだというわけではありませんが、冬は雪雲に覆われ、太陽を見ることがまれで、今ではそんな生活はとても耐えられないです。

庭の積雪(20cmくらいです) 山中湖畔の結氷(旭日丘)


☆ 2015年01月25日 : 京都の寺院建築美

 久し振りに、京都の寺院を巡ってきました。京都は、30年ほど前に京都魚市場での仕事のついでに何度か散策して以来です。今回は、普段は非公開の文化財の特別公開がある11の寺院を巡る1泊2日のツアーに参加しました。偶像(仏像)の見学にはまったく興味がないのですが、古い日本の建築はとてもすばらしいので、この機会を逃すまいと参加しました。

 建築では、五重塔がよいですね。今回は東寺と仁和寺の五重塔を見ましたが、五重の屋根の曲線の美しさとバランスのよさに惚れ惚れとしました。仏教文化に心酔しているわけではありませんが、美しいものは心に響いてきます。今回巡った寺院は以下のとおりです。
 妙心寺、仁和寺、龍安寺、智積院、東寺、東福寺
 本法寺、妙顕寺、頂妙寺、建仁寺、六道珍皇寺
五重の塔(京都仁和寺) 石庭・龍の庭(京都東福寺)


☆ 2015年01月17日 : ”総合病人”生活を生きる

 年をとってから、急に病院へ通うことが多くなってきました。私は総合病院に対応した”総合病人”ではないかと思うほどです。私が関係した診療科を列挙すると、内分泌科、眼科、消化器科、呼吸器科、泌尿器科、耳鼻科、皮膚科、整形外科、歯科などです。もちろん、すべてについて現在通院しているわけではありませんが、病院通いのため、QOL(生活の質)が多いに下がってしまいます。幸いか、循環器系は今まで問題はなかったのですが、逆にピンコロリンと死ぬのが難しくなるようです。また、精神科のお世話にはなっていませんが、このごろの健忘症を考えると、先が不安でたまりません。

 人間の細胞は、約60兆個の細胞からできているそうです。その細胞はさらに細胞膜や小器官、DNAなどのようなものから構成さており、それぞれが複雑怪奇な化学反応によって割り当てられた諸機能を果たしているわけです。その細胞も寿命があり、日々機能しなくなったものは廃棄され、代わって新しい細胞が生成されています。

 ということで、私の細胞は一体どうなっているのかなと思案しています。幸い大きな病気で長期入院をしたことはありませんが、気が滅入ってしまいそうです。と嘆いていてもしょうがないので、これからも細胞の活動にしたがってしばらくの間仲良く生きていくしかないと思っています。

薪原木の入札風景(東大癒しの森)


☆ 2015年01月11日 : 山中湖での生活

 山中湖に通うようになって、22年半が過ぎました。当初はどんな週末生活が始まるのかと、わくわくした気持ちだったのが思い出されます。9年前に、リゾートマンションから現在のログハウスに移り住んだのですが、ここは土地が広いので、畑を耕し、農作物を栽培したり、いろんな花や木を植えたりして週末生活を楽しんでいます。冬の薪ストーブも楽しみの一つです。これからいつまでこんな生活を続けることができるのかわからないのですが、もう少し楽しみたいと思っています。

 冬は南アルプスの山々がきれいに見えます。右から北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、荒川岳、赤石岳です。この景色は私のお気に入りです。
2015年 ログハウス(まだ雪はなし) 2015年 南アルプス連山


☆ 2015年01月03日 : あけましておめでとうございます

 新年を迎え、私も人並みに”初詣”にと行ってみました。私自身は無神論者ですので、神社仏閣へ行ったからといって、偶像に頭を下げて、家族安泰や無病息災を祈るわけではないのですが、何故か神社仏閣の厳粛な森が好きです。浅間神社の大きな杉には畏敬の念まで感じてしまいます。私も日本人の性根をたっぷりと抱えているからですね。

 それに富士山もやっぱりよいですね。朝眼を覚まして窓から外をのぞいたら、富士山が紅色に染まっていました。慌てて起きて、パジャマのままコートを羽織り、ブーツをはいた格好で湖畔まで走っていって写真を撮りました。でも、写真ではきれいな紅富士が撮れませんでした。がっかり!

2015年 富士山 (平野湖畔にて) 北口浅間神社 初詣



       0.星くずの”たわごと”(Next)
         星くずの”たわごと”(Prev)

         星くずの”たわごと”(Back Number List)
       1.わんだふる山中湖(Top Page)
       
       3.富士山麓トレッキングガイド
       4.山中湖と富士山の写真集