☆ 山中湖の近況報告24 ☆     更新日: 2005年03月28日
*** DELETE PICTURES (2012.01.25) ***
                                       
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☆  厳冬期の山中湖: 2005年03月26-27日  

 26日は久し振りに富士吉田の雁の穴へ行ってきました。高速道路脇の山道から車で上がろうかと思ったのですが、雪がまだ残っており、入れませんでした。それで富士吉田登山道の脇から泉端まで車で入り、そこから歩きました。久し振りで、また雪道のため、道を間違えてしまいましたが、なんとか本来の道を探すことができました。

 ここは軽いハイキングコースなのですが、今年は本当に雪が多いですね。まだ2、30cmは残っているようで、ズボッ、ズボ゙ッと足が雪の中に入り込み、歩くのに苦労しました。でも、雁の穴の氷筍はすばらしかったですよ。大きいのは高さ120cmくらいあり、上から差し込む光で輝いていました。しばし見とれてしまいました。
雁の穴付近 氷の芸術(氷筍)
 山中湖の日中は10度を越えるようになり、とても暖かくなりました。まだ、周辺の山々の北斜面には雪が残っていますが、南斜面はほとんど雪も解けてきたようです。もうすっかり春の準備に入ったようです。
 庭にはフクジョウソウが咲きました。本当にきれいな色で、これでもかというほど小さな体に似合わず、黄金色の大きな花を咲かせていました。家の周りの草原には、フキノウトウも芽を出していました。さっそく、ありがたく頂くことにしました(まだ家内が調理をしてくれないので、未だに食味はできていません)。


フクジュソウ フキノトウ

20日(日)はやや薄雲が広

☆  春めいてきた山中湖: 2005年03月19-21日  

 3連休は概ね晴れわたり、お天気に恵まれました。寒さも朝方は零下になりますが、もはや真冬の寒さはありません。山中湖も春めいてきており、湖が朝日に照らされてキラキラとまばゆいばかりに輝いていました。
 20日(日)はやや薄雲が広がりましたが、中道町の滝戸山(1,221m)に登ってきました。この山の麓は、以前”コシノコバイモ”と”フクジュソウ”を観察に来たところです。山道は比較的整理されていたのですが、かなりの急登がえんえんと続き、2時間の登りでくたばりそうになってしまいました。

でも途中の山道で、マンサクの花を見付けたときは、春をようやく探し当てたように感激しました。また、道の脇にはアオイスミレ(薄紫の花で、葉が心形で、早春に咲く)が咲いているのを見付け、とてもうれしくなってしまいました。その他には、ダンコウバイの黄色の花、キブシの花穂(まだ咲いていない)も見付けました。

マンサク ダンコウバイ アオイスミレ

☆  厳冬期の山中湖: 2005年03月12-13日  

 12日(土)、山麓探偵団の99回目の活動でした。今回は、雪で覆われた剣丸尾溶岩流の上をスノーシューで散策しました。今年は例年と違ってとても雪が多く、スノーシューには最適と思われました。ところが落とし穴が?前日山中湖も雨が降ったようで、雪積は3、40cmはあるのですが、雪はカガサガサで、上に乗ると2、30cmくらいもぐってしまい、深雪の中をラッセルするような感じでした。とても快適な散策とは行きませんでした。でも、そんな散策も一興ありで、とても面白かったです。
 探偵団では今までの活動の中で、”もっとも感動したベスト3”を募集しています。私は、00年04月の”グランドキャニオンとその周辺”、00年6月の”幻の滝”、それに#年6月の”戸高さんと裏山夜営”の3つを選びました。他の人たちはどんなことを考えているのかな?集計結果が出るのが楽しみです(出たら当HPでも発表したいと思います)。

富士山に農鳥の姿が現れるのを初めて知りました。富士吉田から見るとちょうど正面になるようです。とても大きく、はっきりとしており、誰が見てもすぐに気づくと思います(今まで私は気づかなかったのですが)。


富士山北面の農鳥 スノーシュートレック(富士北麓) ネコヤナギの芽

 山中湖は道路脇や林の中にはまだまだ雪が残っていますが、先週はまだ冬のようなかんじであったのが、すっかり雪が少なくなっており、風景の変化に驚いてしまいました。シジュウカラのさえずりやコゲラのドラミングが耳に入ってきます。ネコヤナギの芽も大きく膨らんでいました。春がすぐそこまで来ているようですね。もう少し、ガンバロー・・・

☆  厳冬期の山中湖: 2005年03月05-07日  

 5日(土)、朝は快晴で、雄大な富士山を仰ぎ見ることができました。久しぶりに青木が原樹海を散策しました。樹海といってもいつものコースではなく、鳴沢氷穴から鳴沢風穴までの散歩道?を歩いてみました。樹海の中はまだ雪が2、30cm以上積もっており、深閑とした森の中をのんびりと歩くことができました(踏み跡があったので、長靴で歩きました)。

 その後に西湖の野鳥の森公園へ行ったのですが、氷の彫像はもう崩壊し始めており、巨大な氷の残骸が残っておりました。
 5日夕方からまたまた雪が降り始め、翌朝には10cmくらい積もりました。今年は本当に雪が多く、昨年買った長靴がおおいに活躍しています。

左:樹海の中 、 上:野鳥の森公園 山中湖・平野
 6日、7日は箱根に行ってきました。知らない人が多いかと思いますが、函南のブナ原生林を散策しました。冬のせいもあってか、誰も訪れる人はおらず、ひっそりとした森でした。カシなどの照葉樹林とブナなどの落葉広葉樹が混生しており、巨木があちこちで見られました。是非春にはまた訪れたいと思いました。

函南ブナ原生林(上)、アカガシ巨木(右) 箱根明星が岳から望む富士山

 箱根明星が岳(924m)にも挑戦しました。上はシャーベット状の雪道で、かつ急な登りのため苦労しました。特にヨシタケが生い茂り、雪で垂れ下がったヨシタケのトンネルをくぐらせられて、疲れてしまいました。恐らく2度と行くことはないでしょう。

☆  厳冬期の山中湖: 2005年02月19-20日  

 今年の冬はあまり寒く感じないのですが、低気圧通過に伴う雪が多いようです。19日(土)の前夜から雪が降り始め(東京も雪が降ったようですが)、19日朝には40cmくらい積もりました。除雪車がすぐ出動するので、車が出せないということはありません。気温が高いせいか、昼ごろには雨になり、道路の雪もだいぶ解けてしまいました(こういう場合、翌朝に道路が凍結するので注意が必要です)。
 19日は恒例?の山麓探偵団の雪上ランチがある日でしたが、早朝に雪のため中止との連絡があり、がっかりしました。用意した食材やワインがどうなったのかやや心配??20日(日)もぐずつき気味の天気で、濃い霧が出たり、小雨がぱらついたりのどんよりした天気でした。左の写真は、平野の湖畔から見た薄氷の湖です。大平山には霧がかかっています。湖の氷もこれがやっとといったところでした。早く春がやってきて欲しいものですね。春よ来い!春よ来い!と春を待ち焦がれる心境です。

平野の湖畔

☆  厳冬期の山中湖: 2005年02月11-13日  

 今週は3連休。2月となるとさすがに寒さも第1級ですが、例年に比べると大分暖かいように感じます。朝方はマイナス7、8度くらいに下がりますが、体が慣れてきたせいか、何とか過ごせます。でも、雪が多いですね。12日の夜も雪が5cmくらい積もりました。家の周りの林の中はまだ雪がたくさん残っています。

三国山のブナの大木 輝くヒコサンヒメシャラ コブシの白い綿毛の花芽 ミズキの赤い枝とつぼみ

 12日(土)、久しぶりに三国山へ登ってきました。雪はまだ4、50cmくらい積もっているのですが、踏み跡があるため、軽アイゼンでなんなく登ることができました。ブナの林は静かで、小鳥のさえずりさえ聴かれませんでした。山頂で家族4人のグループに出会っただけです。いつものブナの大木に挨拶をしました。ヒコサンヒメシャラの木肌がひときわ目に付くように輝いているのが印象的でした。
 13日(日)は、朝から紅富士の湯へ行きました。冬季は朝の6時から開湯となっており、「朝市?」も出ております。マイナス数度の寒さの中、ヒノキの湯船から富士山を見ながらのんびりこんとするのは、至福の時ですね。早朝6時頃に行けば、
「紅富士」をみることができますよ。
 家の周りは雪がたくさん残っていますが、よく木々を観察すると、木の芽が大きく膨らみ始めているのがわかりました。あと半月もすると、春のささやきが聞こえてくると思います。待ち遠しいですね。

☆  冬の水鳥と氷瀑: 2005年01月29-30日  

 今週は、今年最初の山麓探偵団に参加しました。最初に河口湖畔(南岸)へ行き、冬の水鳥を観察しました。以前と比べてやや少ないような気がしましたが、大型のカナダガン(シジュウカラガンとも呼ぶ)を初め、マガモ、キンクロハジロ、クビワキンクロ、オオバンなどが見られました。白いミコアイサが見られなかったのが残念でした。カナダガンは河口湖で留鳥化しており、一本足で器用に?立ち、頭を羽の中に埋めながら休んでいました。われわれの帰り際に、全部、およそ10羽がいっせいに飛び立ち、水面すれすれに雁行形で飛んでいる姿を見ることができ、感動しました。
 この後、河口湖浅間神社から母の白滝までスノーシューを履いて登りました。浅間神社の境内では、大きな杉が10本強立ち並んでおり、圧倒されました。今まで気づかず、うかつでした。反省・・。母の白滝には、スノーシューでのんびりと車道沿いに4、50分ほど歩くと着きました。ここも初めてでしたが、氷瀑を見てまたまた感激でした。2月中旬くらいまで見られるそうです。天気は曇りで、雨が降りそうでしたが、なんとか持ちこたえ、のんびりとした冬の散策を一日楽しむことができました。

カナダガン カモの群れ 河口湖と五湖山(白滝付近から) 氷瀑(母の白滝):周りの白は氷

 29日夕方から雨が少し降りましたが、翌朝は快晴となりやや冷え込みましたが、比較的暖かかった感じです。前日の雨のため、道路の一部が凍結していました。冬の道路には注意しましょう。

☆  今年は雪が多いようです: 2005年01月22-03日  

 先週末は大雪(30から40cmくらい)となったようで、道路の脇にはかなり除雪された雪が高く積もっていました。でも主要道路は除雪が完璧で、きれいになっていましたので、車は安全でした。今年はやはり暖冬なのか、1月から太平洋岸をとおる低気圧による降雪がみられるようです。寒さもマイナス7、8度といったところで、厳寒というほどでもないような気がします。
 23日は山中湖にはいなかったのですが、午後から天気が崩れ、山中湖は雪になった模様です。というのも、午後中央高速を走っていたら、甲府から東京にかけて雪が降り始め、都留から須走までの高速道路はチェーン規制しているとの掲示が出ていました。雪が多くてかつ寒くなると、今年は
ワカサギの穴釣りができるかも・・・・ 楽しみですね!!

☆  ようやく冬らしくなりました: 2005年01月08-10日  

 3連休は、毎日空が晴れ渡り、富士山も青空をバックにくっきりと見えました。そのため、夜は放射冷却のためにマイナス10度近くまで下がるようになりました。今までが暖かすぎたのであって、これが普通の状態ですね。
 8日は、本栖湖入り口から本栖林道を通って青木が原に入ろうと思ったのですが、林道が金網で閉ざされていました。イノシシ防止のためなのでしょうか、がっかりでした。やむを得ず、国道を上って竜ヶ岳の麓まで行き、そこからキャンプ場を通るといったコースを散策しました。竜ヶ岳の麓の本栖湖の森はまだ雪で覆われており、とても静かで、誰にも会うことがありませんでした。登山口の近くで、竜ヶ岳から降りてきたハイカー数名に会っただけでした。
 9日は、また懲りずにまだ雪の残る忍野へ出かけてスケッチにトライ!!いつか力作?をお見せいたします。連休で晴れているためか、忍野八海のまわりはそれなりに観光客が出ておりました。
 主要道路はほぼ雪がありませんが、少しわき道に入るとかなり凍結しているところがあります。坂道の場合は、普通タイヤでは無理です。スリップに注意をしましょう。
本栖キャンプ場と竜ヶ岳

☆  明けましておめでとうございます: 2005年01月01-02日  

 2005年元旦の富士山の写真をお送りします。 昨日31日の大雪の翌日、青い空をバックに真っ白な富士山がくっきりと見られました。すばらしいですね。何度見ても感動ものです(エヴェレストもよかったですけど)。右の写真は、家内と忍野へ行ってスケッチをした庭園です。日中は暖かく、絵筆も快調にすすみました??・・。

 1日の朝はやや冷え込みが厳しく、道路も凍結し、車もドアを開けるのに苦労しました。実は1日にダイアモンド富士を見に行こうと考えていたのですが、前日の大雪とその後の雨に怯んでしまい、1日は中止にしました。ただ、早朝は富士山頂にやや雲が残っていたので、おそらくダイアモンド富士は見られなかったのではないでしょうか?

2005年元旦の富士山(平野の湖岸より) 忍野からの富士山

 2日は3時に起きて、ダイアモンド富士を見に本栖湖畔の竜ヶ岳に行きました。これが3度目の挑戦です。1度は雪に拒まれ、本栖湖にたどり着けず、2度目は曇り空でダイアモンドはみられませんでした。今度はきっと大丈夫でしょう。3時半に山中湖を出発、気温はマイナス13度でした。道路は凍っているところもあるので安全運転、でも車は少ないので、本栖湖には4時30分頃に到着しました。もちろんまだ暗いのですが、月(半月)の光が白い雪面を照らしており、暗闇ということはありませんでした。
 ダウンジャケット等万全の防寒の準備をし、また念のため軽アイゼンを付け、4時55分に山頂を目指して登りはじめました。道は雪で覆われていましたが、前日から大勢の登山者が入っているので、雪面はよく踏み固められており、歩きやすかったです(雪がないと、氷があったりして、かえって歩きにくいものです)。懐中電灯を持って行ったのですが、先ほども述べたように雪と月明かりで道は比較的よく見えました。寒さは厳しいのですが、風がまったくないので、歩いていると汗ばむほどでした。
 空は満点の星空で、といっても私は目がよくないので、すべてが見えるわけではないですが、久しぶりに北斗七星と北極星がよく見えて、感動しました。途中で、東の空が明るくなり始め、富士山の雄大なシルエットがくっきりと浮かび、一方朝霧高原や富士宮のライトがきらきらと輝いて見え、とても素敵な景色でした。
 6時45分、登りはじめて2時間弱、1485mの竜ヶ岳山頂に着きました。もう空はすっかり明るくなっており、風もほとんどなく、雲ひとつない快晴でした。気温はマイナス14度と周りの人が言ってました。日の出とともに(7時頃)、南アルプスの白い峰々(鳳凰三山、甲斐駒ケ岳、白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)、塩見岳、明石岳、聖岳・・)がピンク色に輝き始め、またまた感動でした。
 いよいよダイアモンド富士が見られるか?どんなだろうかと期待を膨らませましたが、なかなか太陽は昇ってきません。当たり前ですね。日の出から、太陽が富士山頂にたどり着くまでは、ゆうに40分以上かかるのだそうです。登山者?いやカメラマンも30名くらいに増えていました。山頂にもう30分以上もいるので、足のつま先がだんだんと感覚がなくなりはじめ、耐えられないくらいになってきました。これで風でも吹いていたらたいへんなことになっていたと思います。天候に感謝感謝です。富士山の裾野を見ると、昨年ネパールで見たシェルパの里、ナムチェ・バザールの村のように、真っ白で凍えてしまったような上九一色村の風景が広がっていました。とてもなつかしい思いに浸ってしまいました。

夜明け前の富士山と朝霧高原 紅色の聖岳と赤石岳 紅色の間ノ岳と北岳 ダイアモンド富士直前の富士山

 7時44分、山頂が急に明るくなり始めたかと思うと、太陽光線がキラキラと見え始めました。ダイヤモンド富士です。あわててカメラの電源を入れ、富士山をめがけてシャッターを切りました。あれよあれよという間に太陽は高くなり、あっという間のダイアモンド富士で、自前の目で観察できたのは1回きりでした。ちょっと物足りない感じで、充実感が今いちといったところでしたが、ダイアモンド富士を目撃したという意味では、満足な気分でした。ようやくやったね!といったところでしょうか。

ダイアモンド富士(7時44分)

 帰りは走るように下り、9時に車に戻りました。ここでもまだ気温はマイナス10度くらいでした。もちろんこの後は紅富士の湯に駆け込み、冷えた体を温めました(紅富士の湯は朝6時からやっています)。湯上りには、樽酒の無料サービス!!たまりませんね。
 今年もきっとよい年でありますように!!!



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