わんだふる キルギス&カザフスタン (2)

  1.プロローグ 
  
2.アルマトイ経由ビシュケク(往路) :     7月9日(火)〜10日(水) 
   2.1
 東京からアルマトイ :             7月9日(火)
   2.2 アルマトイからビシュケク :         7月10日(水)
  3.アラ・アルチャ自然公園 :           7月11日(木)
  
4.ビシュケクからチョン・ケミン渓谷 :     7月12日(金)
  
5.チョン・ケミン渓谷からイシク・クル湖  :  7月13日(土)
  
6.イシク・クル湖からソン・クル湖 :      7月14日(日
  7.ソン・クル湖からアルマトイ(復路) :    7月15日(月)〜17日(水)

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3. アラ・アルチャ自然公園 : 7月11日(木)

 今日はビシュケク近郊のアラ・アルチャ自然公園のハイキングです。6時に起きて、ホテルの部屋の窓から外を見ると、青空が広がっており、アルマトイと同じように山に囲まれた美しい町が見渡せました。町はポプラの木々に覆われて、おとぎの国のようです。

 出発時間は9時で、朝は時間のゆとりがありました。すぐに朝食をとって、ホテルの周りを少し散歩しました。標高が900mくらいあるので、朝はすがすがしい空気です。ホテル前の道路も緑に覆われて、なんとなくゆったりとした雰囲気が感じられました。まだ時間に余裕があったので、ホテルに戻って部屋の窓からビシュケク郊外の風景のスケッチに挑戦しました。

ビシュケク郊外の風景(ホテルから) ホテル前の広々とした歩道 ホテル近くの道路(トロリーバス) ビシュケク郊外の風景(スケッチ)
 
 9時にロビーに集合し、2台の小型バスに分かれて乗り、アラ・アルチャ自然公園へ向かいました。”アルチャ”とは、モミの木のことだそうで、キルギス人にとっては聖なる木なのだそうです。今日からは、現地のフラワーガイドが我々に同行し、キルギスの花を案内してくれるとのことでした。

 およそ40分くらい(距離で南へ約40km)で、自然公園のゲートに到着しました。この公園はアラ・トー山脈から流れるアラ・アルチャ川の渓谷の周囲に設定されており、ゲート付近の標高は約2,200mです。ゲートでは、羊とユキヒョウの白い像が迎えてくれました。また、ゲート内にはヒュッテ(ゲストハウス)があり、ロシアのプーチンも泊まったとの話でした。

 まずは、午前中は、小雨の中フラワーガイドの案内のもとで、花を観察しながら山道を往復しました。そして、ヒュッテでランチをとった後、アラ・アルチャ川沿いを散策し、花を観察しました。午後は雨も上がりました。

*ハプニング: 午前中のハイキングで、同行者の一人が先行して歩き、他の人が目的の地点から折り返して戻ったのに気付かず、グループから離れてしまいました。ヒュッテへ戻ってようやく1名が”行方不明”であることがわかり、一瞬緊張が走りました。一本道の山道なので行方不明はないはずですが、高齢者なので怪我が心配されました。それで、ツアーリーダー、フラワーガイド、それに私3人が山道を引き返して探しに行きました。もちろん、しばらくして見つかり、一件落着となりましたが、団体ツアーですので、団体行動を守る必要がありますね。

ゲート前の羊像 ゲート前のユキヒョウ像 ヒュッテ(ゲストハウス) フラワーガイドと一緒に
自然公園ハイキング アラ・アルチャ川渓谷(1) アラ・アルチャ川渓谷(2) ヒュッテでのランチ

 フラワーガイドはロシア系人で、彼はラテン語の科・属・種名、ロシア語の科・属・種名、それからロシア語による解説といった形で我々に説明してくれました。もちろん、現地ガイドが日本語に翻訳して説明してくれるのですが、花の名前などは特殊なので、「山渓ハンディ図鑑:高山植物」を持ち出して、ラテン語で花の名前を検索し、それから日本語に訳すことも度々です。当然、日本にはない植物も多いので、科名あるいは属名しかわからないもの、あるいは科名すら対応するものがないものなどがあり、一つひとつの説明に時間がかかってしまいます。

 以下にアラ・アルチャ自然公園で観察した花の一部を紹介します。日本の花と類似した花には日本名(科名、属名、種名)を記しますが、同一種の花はほとんどないので、名前が不正確であることをお断りしておきます。

フウロソウ科フウロソウ属 ナデシコ科マンテマ属
キク科メタカラコウ属 キンポウゲ科レイジンソウ? シソ科メハジキ属(キセワタ種)? キンポウゲ科キンバイソウ属?
セリ科シシウド属? アカバナ科ヤナギラン? ベンケイソウ科XXX属? 不明?


4. ビシュケクからチョン・ケミン渓谷 : 7月12日(金)

 今日はトクマク近郊の遺跡見学とチョン・ケミン渓谷への移動日です。出発時間は昨日と同じ9時で、朝は時間のゆとりがありました。6時に起きて、朝食を食べた後、ホテルの周りを散策しました。今日も快晴で、暑くなりそうです。

 9時にロビーに集合し、中型バス2台に分乗して、出発しました。車は東へと走ります。道路は主要道路なので、舗装されており快適です。途中道端のスイカ売り場に立ち寄って、皆で食べるスイカを買い込みました。結構町の人が車を止めて買っているようでした。郊外に出ると、広々としたステップ草原?が現れてきました。所々畑もありましたが、一面XX畑というようなところはありませんでした。遠くには万年雪を抱いた山の連なりが見えますが、それほど高くは感じられませんでした。

 1時間半くらい(約60km)走ったのでしょうか、トクマク付近のカラハーン朝の都の一つであったバラサグンの遺跡に到着しました。最初にブラナの塔を見学しました。現在の高さは24mだそうですが、かつては45mもあったそうです。塔の中の真っ暗な急な階段を登って塔の上に出ることが出来ます。ここからの展望は360度見回せ、広大なキルギスの草原を体感することが出来ました。塔の近くには、突厥(とっけつ)の戦士の墓と言われている石人像群がありました。夫々の表情がユニークで面白かったです。もう一つ、アクベシム遺跡の発掘現場にも案内されました。現在は発掘調査は中断しているとのことで、これから日本の協力を得て発掘調査を再開するする予定だそうです。なお、このアクベシムは、唐の玄奘三蔵が628年頃に訪れ、当時の西突厥の王に手厚くもてなされたということです。

道端のスイカ売り場 ステップ草原が広がる ブラナの塔(都バラサグンの遺跡) ブラナの塔の上からの展望
石人像群(突厥の戦士の墓?) アクベシム遺跡の発掘現場 周りに咲くアザミ(らくだが食べる) ランチ風景

 この後は、途中で民家レストラン?でランチを食べ、それからバスはチョン・ケミン渓谷へ向けて走りました。途中から主要道路をそれてチョン・ケミン川に沿う道に入りましたが、道路状況はそんなに悪くはありませんでした。途中、所々車を止めて、フラワーガイドから植物の説明を受けました。日本の植物に対応するようなものはほとんどありませんでした。

道端に止まって、植物観察 不明? ムラサキ科? ススキノキ科エレムルス属?
不明? 不明?

 16時20分、ようやく今日泊まるゲストハウスに到着しました。ゲストハウスは、村で唯一の宿泊施設のようで、木造の素敵な施設でした。当初フラワーハイキングを予定していましたが、道草?で時間をとられたため、明日の朝早く出かけることになりました。それで、少し時間が空いたので、村を散歩しました。村は山間の広い谷のなかにあり、緑がきれいで、美しい農村でした。こんな僻地にも学校がありました。道路で子供たちがボール蹴り(サッカーボール)をしていて、私に遊んで欲しいのか、私にめがけてボールを蹴ってきました。それですぐに仲良しになり(言葉が全然通じないのが残念です)、家内と一緒にスナップ写真を撮りました。彼らはおどけた格好でポーズをとってくれました。ところで、子供たちの顔が日本人とそっくりなので、日本の田舎で撮った写真のようです。時間がたっぷりあったので、ゲストハウスに戻ってスケッチにもトライしました。

木造のゲストハウス本館 のどかな田園の風景 村の子供たちと仲良し ゲストハウス(スケッチ)
小さなゲストハウス別館の部屋 ゲストハウス本館2Fの食堂風景

'7月13日(土) 午前: フラワーハイキング
 
 6時に起床し、7時に朝食をとり、8時に車に乗って渓谷の奥へ向かいました。9時15分に、小さな池のある草地(標高2,000mくらい)に到着しました。本来はもう少し先まで行ってフラワーハイキングする予定であったそうですが、時間がないのでここでフラワーウォッチングということでした。

 池の周りにはたくさんの高山植物があり、フラワーガイドから花の説明を受けました。池の周りには牛も放牧されていました。10時にゲストハウスへ向かって戻り、ゲストハウスで早めのランチを食べました。

渓谷の小さな池 池の周りの放牧牛と
不明? 不明? キク科アザミ属 シソ科メハジキ属(キセワタ種)?
シソ科ハナハッカ属? 真っ赤なケシの花


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