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【特別現地報告】

3 Days inh Seoul
ソウル6人旅の顛末


大団円の3日目


(1999/05/28/09:30 UPLOAD)

(text written on1999/05/25/23:00、revised on 1999/05/28)

みなさん、こんばんは。
東京に帰ってまいりました。
昨夜は倒れ込むように寝て、今朝は起きてすぐに会社にダーッシュ!。
というわけで、とりあえず最終日のもようを速報しましょう。


実は、ホテルの部屋で更新作業をしていたとき、とっても不思議だったんです。
私は先に部屋に戻ってシャワーを浴び、
PowerBook G3を起動して買ったばかりのCDを聞いていたらいつのまにか寝たらしい。
起きたらとなりでは何事もなかったかのように「ハマキチ」が寝ている。
しかし、同室の「ハマキチ」が帰ってきたことを私は覚えていない。
私は記憶喪失になったのか?
もしかしたらノックの音でもチャイムでも起きなくってフロントをわずらわせたのか?

そんな謎を抱えながら、無事にアップロードが終わり、別室で打ち合わせをして「ハマキチ」を起こしました。
すると、私はチャイムでもノックでも全然起きず、構内電話がつながらなくって
結局フロントにつながって、マスターキーで開けてもらったらしい。
ずーっとCDが鳴りっ放し。いやはや、恥ずかしい。
すまなかった、ハマキチ。


さて、「今日はコーヒーとトーストのあっさりした朝食が食べたい」ということになった。
雨が降る中、外に出るのもなんだし、とホテル内のコーヒーショップにする。
すでに9時30分になろうという時刻。
先発隊をまず派遣し、まだ起きていない隊員を抱えている班は10時をメドに集合することにした。

いやあ、高いです。
アメリカンブレックファストで16,000ウォン+税+サービス料。
そのなかで敢然と「ステーキ朝食」を頼む「謎のキム」。
全員があきれかえっています。
これが飲み物が別なので15,000ウォンと安く見えたらしい。
けっこう食い意地ははっています。


さらに寝たいという「ハマキチ」は部屋へ。
さすが旅行嫌いです。動きたがりません。
「もっちゃん」の
「キョンポッグン(景福宮)を見たい」
というリクエストにこたえようと傘を買って歩き出す4人。
地下道を使って行く。
直線距離は近いが道路の横断が一大事業。
わざと迷いやすいようにつくってあるのかも。
軍事用にとかさ。

さて、目指していたのは実はキョンポッグン(景福宮)ではなくって「トクスッグ(徳寿宮)」だったが、
月曜休館だったので、大漢門だけ見て帰る。
その前に、「もっちゃん」が自信ありげに英国大使館へグングン歩き出したが、
やっぱり方角が違うのであった。
「キム」は彼女がハングルを読めるようになったのか、と思っていたらしい。
いやはや。


11時半にはホテルに戻って12時までにはチェックアウト。
「仙人」の手にはビール。
部屋のミニバーの缶ビールは800円とふつうの売店の200円の4倍というのに。

さっき見つけた地下の商店街へ。
「Songkong Shopping Center(小公路商街)」というらしい。
高麗人参、青磁、民芸品、化粧品、薬品、靴、衣料品などなど。
お店のおばさんやおねえさんが次々に声をかけてくる。
さらにロッテ1番街というところに来ると、宝石や眼鏡が増えてきた。
みんな、けっこういろいろ買っています。
どうせ時間はたらふくあるので、
ゆうくりとぶ〜らぶ〜ら。


眼鏡がけっこう安い。
フレームは15,000ウォンくらいからある。
いいかも。
店はたくさんあるが、雰囲気が清潔そうなところで品定め。
だいたい、ウィンドーの前に10秒以上たたずむと必ず店のヒトが声をかけてきますね。
決心して、少し離れたところにいたみんなに
「眼鏡を作るんだけど、待っててくれる?」
と聞いたら
「もちろん! どうぞ!」
と快諾。


こういうウィンドー、中でなごんでいるのがメンバーたち。

というわけでフレーム選び。
いつのまにかメンバー全員が店内でくつろいで座っている。
フレームをかけては
「これどう?」
「いまひとつ」
「これは?」
「さっきの方がよかった」
「これはどうかな?」
「80点!」
「これでどうだ!」
「まるで理性があるように見える」
どうも遊ばれているような気がする。
私はおもちゃか?


結局30,000ウォンのメタリックパープルできつめの横長楕円形のにする。
レンズは度が強いけど薄いものにしたので少し高くて40,000ウォン。
今の眼鏡と同じ度にしてもらうので検眼はなし。
ウォンがなかったので、日本円で7,000円
為替差益を考えると、円で買った方がお得ということに気づく。
(両替レートでは1万円が9万3千ウォンくらいから)
それにしても安いわい。

とやっているうちに「オレもつくる」「ワタシも」と
「仙人」と「フーミン」が相次いで老眼鏡を作ることに。
こちらはだいたい4,000円くらいでできてしまう。
私の眼鏡が出来たころには、ついに「ハマキチ」が
「ええい、オレもつくる!」
と言い出した。
いくらすぐに出来るといっても20分くらいはかかる。
(ちなみに彼は1万1千円を1万円に値切った

ついでに、今後の予定を検討する。
イムサドンに行って急いで食べるより、
早くビールを飲んでゆったり宴会をしたい! 
ということに決定。みんな欲がないというか、目的がはっきりしているというか。

もっちゃんがつぶやく。
「帰りたくないよねえ」。
そういう台詞は、橋の上とか丘の上から夜景を見ながらすてきなヒトと一緒のときに言うの!
ここは眼鏡屋さんだよ。
そういうロマンチックなシチュエーションかね?


待っているあいだにはよく冷えたヤクルトが全員(買わないヒトも含めて)にサービスされます。
つるの具合も納得がいくまで調整してくれ、
そうしているあいだにOLさんなど地元のヒトも眼鏡を作っていきました。
けっこういい店に当たったかも。

商店街をさらに遠征したら
またまたCDショップを発見。
クラシック系、ポップス系と傾向があるようだ。
で、Korean Popsの最近ヒットを推薦してもらって2枚買う。
なんか、すごーく嬉しい。
挨拶はハングルで、こみいった会話は英語で十分コミュニケーションが取れる。

「ハマキチ」の眼鏡ができて、炭火焼き肉の店へと進撃開始。
ところで、ロッテデパート、ロッテホテルの地下とこの商店街は
地下でつながっているのだろうか? 
ずっとホテルの正面から出入りしていたが、もっと探検しないといけないようだ。


自分で書き写した地図を頼りに大回り。
店名の看板には漢字はなく、ハングル表記しかない。
(以上はインターネットからの情報による)
なので、
ハングル文字を覚えてそれで探すしかない


こういうハングルの看板しかないのだ。

道を聞く。
ついに発見。
(やっとハングルを解読する自信がついた)

頼まないうちから次々と並ぶ料理。
イッシム(牛の背中の肉?)の塩焼き。
豆腐キムチが絶品。

「メクチュ トゥルピョン ジュセヨ!」(ビール2本ください!)
「ジンロ ハナピョン ジュセヨ!」(真露1本ください!)

店の人は一見無愛想。
焼きすぎると怒られる。

みんな、やすらぐというか、なごむというか。
食っているあいだは戦争のように食べまくるのだが。
帰るときに
「マシッソヨ!」(おいしい!)
「アンニョンヒ ケセヨ!」(さようなら!)

と言うと、顔がほころんで喜んでくれるのが嬉しい。


3時30分集合、本当のガイドのパクさんによってすぐにバスへ。
なぜかまた
みやげもの屋に連行される
う〜む。
ラーメンとか青磁とか、買い忘れたものを買うヒトが多いようです。
それにしても高い。選択の余地もないし。
コチュジャンなんかひとつのメーカーのものしかありません。
次回はスーパーのような一般市民が買い物をするところを開拓する必要があるようです。


空港の諸手続を終えて、搭乗開始まで1時間。
もちろん、ビール! 
待合室の向こうにRestaurantとあるが、Asiana航空のトランジットラウンジのようだ。
セルフサービスだが、なんでもいいから座ってビールを飲む。
ウォンを使い果たすために、ビールとかつまみはおごりおごられ状態。

ここでPowerBook G3を開けて「ソウル6人旅の顛末」を見てもらう。
ついでにゲームNanosaurで遊ぶ。
けっこう受けて嬉しい。

機内でも、巡航飛行のあいだはこれで遊べるわけだ。


成田エキスプレスではビールが飲めなかった。
失敗。
すでに9時過ぎなので車内販売もないらしい。

「謎のキム」は、
カートがエスカレーターに乗れることを知りませんでした。
成田エキスプレスの車内設備(飲み物の自動販売機とか冷房ファンとか)も知らない。
なにしろ、貧乏旅行しかしたことがないらしい。


やがて中央線のとある駅で降りた面々は、誰からともなく
「ちょっと飲んでいこうか?
1杯、ね。ぴしーっと。ね、ね」

と某所(実はおとといの集合場所)へと向かったのであった。

「アンニョンハセヨー! メクチュ ハナピョン ジュセヨ!
(こんばんは! ビール1本、ください!)」

かくしてソウルへの旅は終わりを告げた。


速報版はこれで終わり。
これから、おいおいエピソードを書き足すので、ゆっくり待っててね。

次は「なぜかきゅうりパックまである垢すり体験記」かな?


ソウル6人旅の顛末・目次

一気呵成の1日目

怒濤の2日目

大団円の3日目

登場人物について知りたければ

オールスターキャスト



Text & Photography by Takashi Kaneyama 1999