スター・ウォーズって評価に苦しむ。だいたい、私は30年前の「スター・ウォーズ」公開時点では「ゼッタイに観ないぞ」派だったのだ。なんか、ただのスペース・オペラの焼き直しのくせに、特撮(当時はあんまりSFXとは言わなかった)がスゴイってだけで評判になるのが気に入らなかったのだ。でも、本心は競馬でいつも一番人気を買わないのと同じひねくれ者の心理でしかなかった、と今は思う。だって「E.T.」も意地を張って観なかったもん。
だがやっぱり、映画館のでかいスクリーンであの宇宙船の表面やら空中戦やらを観るとココロが踊る。いちおうSFファン(かなりイビツだが)だし。で、QuickTime4の予告編を苦労してダウンロードして楽しんでいたのだ。これは完全におとぎ話なので、そう割り切っておかないとリアリティやらSFの本質やらの議論に巻き込まれちゃいます。だいたい、"Long
long ago, "で始まるんですから。
さて、本編はしかし、楽しめるシーンはたくさんあるが、そのシーンを作るためにストーリーをつなぎ合わせた感じで、全然まとまりがない。思わせぶりな人物は思わせぶりなままで「次回につづく」という感じだし。まあ、これがいいしえのパルプ・マガジンのノリと言えないこともない。今までの作品のなかのいいとこ取りというか、なんとか整合性をつけたというか。う〜む。
ただ、予告編を静止画像で見て思ったが、絵の作り込みはスゴスギ。ため息が出るくらい見事。都市風景も水の中もジャバ・ザ・ハットもレースも宇宙船もアンドロイドも。いやはや、CGにしろ実写にしろものすごい時間とお金ともちろん優秀な人の手がかかっていて、やっぱり成功するっていいことかもしれない。
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