Bon Voyage! HOMEMOVIE REPORT > 1996年9月

「ザ・ロック」

マイケル・ベイ監督、ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス
★★★★
よくできたアクション映画で、ジョークも面白いし、ニコラス・ケイジ演じるCIAの化学専門家が次第に成長していくところも魅力のひとつ。ただし、設定には相当無理があるが、力業でねじ伏せてリアリティを感じさせる。難点は非常にたくさんの人が無惨に死んでいくことで、報われない死が多すぎて、子どもには見せたくない気がします。

「エディー勝利の天使」

スティーヴ・ラッシュ監督、ウーピー・ゴールドバーグ
★★★☆
飛行機のなかで見ましたが、機内映画としては上出来のスポーツもの。ウーピーがNBAのコーチになって、チームが変わっていくサクセス・ストーリーで、肩が凝らず楽しめる。

「好きと言えなくて」

(飛行機の中だっだので、忘れた)→マイケル・ソーマン監督、ユマ・サーマン、ジャニーン・ガラファロ(調べたらわかるもんだ)
★★★
ラジオのDJとカメラマンとのラブ・コメディー。さわやかだが、その分物足りない。

「ノートルダムの鐘」

ゲーリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズ監督、(声):トム・ハルス、デミ・ムーア、ケビン・クライン
★★☆
これはなんといってもノートルダム大聖堂の忠実な再現が実写かアニメかわからなくなるほど。ストーリーには若干の不満。なんといっても大法官フロローの描き方が類型的すぎる。そのためにラストがお子さまランチ的甘さに陥っている、というのはないものねだりか。それでも、カジモドが「Sanctuary! Sanctuary! Sanctuary!(聖域だ!) 」と3度叫ぶシーンにはホロッときました。

「栄光と狂気」

原田真人監督、コリン・ファーガソン、レスリー・ホープ
★★★★
日本の資本と監督、カナダのキャストとスタッフという珍しい組み合わせの映画。原田氏は米国LA在住なので、進行はきっとうまくいったのでしょう。配給も洋画系なので、まったく向こうの映画に見えます。期待しないで行ったらこれがなかなか。延々とボートを漕ぐ話で2時間をもたせるのだから、並の手腕ではない。原作はデヴィッド・ハルバースタム"The amateurs"。モスクワ・オリンピックのボイコットのために選手寿命の限界に挑んでオリンピック代表の座をめざす男の物語です。音楽はアイルランドの古謡をとったと思われるメイン・テーマに加え、沖縄民謡のネーネーズが出てくるなど、結構凝っています。


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Text by (C) Takashi Kaneyama 1996