Bon Voyage! HOMEMOVIE REPORT > 1996年10月

「D.N.A.」

ジョン・フランケンハイマー監督、ヴァル・キルマー、マーロン・ブランド、デヴィッド・シューリス
★★☆
原作は有名なH.G.ウェルズの『モロー博士の島』。遺伝子操作で猿ともヒトともつかない生物を作りだし、支配する奇怪な科学者にマーロン・ブランドが扮する。ヴァル・キルマーはその助手。ストーリーはどうということはない。特撮もどうということもない。観客を飽きさせずに引っ張っていく力はある。もしも暇があれば、というところ。

「素顔のままで」

アンドリュー・バーグマン監督、デミ・ムーア
★★
以前に話題になったデミ・ムーアの高額ギャラの作品。見所は彼女のヌードがふんだんに見れるところだけ、と言っても過言ではない。軽いタッチのサスペンス・ストーリーとして、期待せずに見れば怒りは感じない、と思う。

「ザ・ファン」

トニー・スコット監督、ロバート・デ・ニーロ、ウェズリー・スナイプス
★★★☆
マイケル・ダグラスの「フォーリング・ダウン」に似た、人間が次第にキレていく映画。デ・ニーロが狂気と正気の境目で演技していて、見せます。しかし、あまりにも救いのない結末で、そのわりには「ヒッチャー」のような怖さもなく、お薦めとは言いがたい。でも、私は好きです。

「八つ墓村」

市川崑監督、豊川悦司、浅野ゆう子
日本映画の将来を本気で心配した。市川崑に撮らせること自体が失敗としか思えない。呆れて私は眠りこけそうになっちゃった。

「エグゼクティブデシジョン」

ステュアート・ベアード監督、カート・ラッセル、スティーヴン・セガール
★★★★☆
これもよくできたアクション映画だが、シナリオがいい。なんと、セガールが始まってまもなく、死んでしまう。スリルに満ちていて興奮を持続させる力があり、最後まで、息をつかせない。この手の映画では、とくに、お薦めします。


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Text by (C) Takashi Kaneyama 1996