Bon Voyage! HOMEMOVIE REPORT > 1996年12月

「デイライト」

ロブ・コーエン監督、シルヴェスター・スタローン
★★★☆
パニック映画という懐かしいジャンル。ニューヨークの地下トンネルの事故で、トンネルに閉じこめられた人たちを救おうと、スタローンがトンネルへ単身入っていく。どきどきはするけど、どこか物足りないのは何故だろう?

「グース」

キャロル・バラード監督、ジェフ・ダニエルズ、アンナ・パキン
★★★★★
家族で観るには超お薦め映画。ガン(カナダガンという種類らしい)の卵をかえした少女が「刷り込み」という現象で親代わりになる。しかし、ガンたちに渡りを教えなければいけない。そうだ、飛行機で飛ぼう! 少女のあとをちょこちょこついていくガンたちがものすごく可愛くて、また、少女が運転する飛行機にガンたちがついていくシーンは実写だそうで、カナダからアメリカへと渡っていくところは感動ものです。これは、「実話にinspireされた」とクレジットにあったので、実際にあったことと、フィクションが混ざっているようです。

「バードケージ」

マイク・ニコルズ監督、ロビン・ウィリアムズ、ジーン・ハックマン、ネイサン・レイン
★★
アメリカでヒットしたコメディが日本でうけるとは限らない、という典型。ゲイのカップルの息子(なぜ、息子がいるのか、ということはさておいて)が堅物の上院議員の娘と結婚するというので、さあ大変。でも、私はあまり笑えなかった。なにしろ、観客数十人という劇場だったので。

「サブウェイ」

リュック・ベッソン監督、イザベル・アジャーニ、クリストフ・ランベール、ジャン・レノ
★★★★
ベッソン監督の出世作のリバイバル。アジャーニが美しい。これだけで、一個分。カーチェイスから始まって、地下鉄構内でのコンサートへと至るスピード感はさすが。

「インデペンデンス・デイ」

ローランド・エメリッヒ監督、ウィル・スミス、ビル・ブルマン、ジェフ・ゴールドブラム、メアリー・マクドネル、ジャド・ハーシュ
★★★★
もう観た方も多いのではないでしょうか。私は10月にベルリンで英語オリジナル版で観たので、イマイチ内容が把握できていないのですが、特撮もストーリーもよく、ヒットするのもむべなるかな、という感じでした。ベルリンの若者は歓声をあげてました。でも、内容はUFOものの集大成といったもので、新味は感じられません。この映画はビデオでなく、映画館で観ることをお薦めします。映像の迫力はたいしたもんです。

「スクリーマーズ」

クリスチャン・デュケイ監督、ピーター・ウェラー、ジェニファー・ルービン
★★★
フィリップ・K.ディック原作というだけで、私は観に行きました。自己増殖する殺人機械が、勝手に進化して、新しい顔で現れてくる。ちょっと怖い映画です。分類すれば、B級SFサスペンスものですが、チープな感じが逆に私は好きです。ただし、万人にお薦めとは言い難い。

「ブラック・ジャック」

出崎統監督、手塚治虫原作、*アニメーション
★★☆
手塚治虫はやっぱり、いいです。でも、私はWOWOWでやった、テレビ作品の方がよかった。

「エスケープフロムL.A.」

ジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル
★★☆
とくになんということもない。81年「ニューヨーク1997」の続編。SFアウトローものとでも言えばいいのか、とりあえず寝なかった。人によっては「たまらなく好きだ」という人もいるかもしれない。


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Text by (C) Takashi Kaneyama 1996