Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 1999年11月下旬

迷狂私酔の日々


11月21日(日)

東京国際女子マラソン。鈴木でも千葉でもロバでもエゴロワでもなく、山口衛里が35kmまで世界新ペースで優勝。このコースは終盤に九段の急な坂を登る(この坂は歩いてもきついっすよ。冬に道が凍ると「登攀する」感じ)ので、2時間22分12秒というのは素晴らしい記録だ。世界最高記録のベルリンは平坦な上に、男女が一緒に走るので女子のトップ選手にはペースメーカーがつくのである。ありゃあ、不公平だと思うぞ。

アルビレックス新潟対FC東京とチャンネルを交互に変えて観ていたのだが。1-0のまま、試合は進む。終盤ピンチの連続ながら、ようやく長い笛。MXテレビのアナと解説が絶叫し、うめくのがなかなか楽しい。ただし、予算不足だろう、新潟制作の映像にスタジオでコメントをつけているのだが。大分対山形、なななんと同点という情報。試合終了間際に山形が追い付いた。どうやら延長に入った模様。選手は「人事を尽くして天命を待つ」という状況。大分が引き分けか負けならFC東京がJ1昇格。延長勝ちなら勝ち点で並ぶが、得失点差で大分が昇格。

さあ、どうなるんだろう? MXTVで続報が入るかと思ったが「東京名曲アルバム」とかいうあまりにあまりな安易な雨傘番組にあきれて夜まで情報を遮断して待つことにする。

と、ここまで書いておきながらスポーツニュースをチェックしそこなうところだった。結局山形は前監督の率いる大分と引き分けて、FC東京に恩を売る。J1とJ2のはざまのドラマ、最終節での明暗。

11月22日(月)

午後から渋谷の東急HANDSに出かけた。買ったばかりのダウンジャケットを着てみたが、汗ばむほどの陽気。やれやれ。現金もないくせに各フロアでちまちま買い込む。CDディスプレイやら表札用インレタやらカッティングマットやらフラットファイルやら何やら。新宿と渋谷では微妙に品揃えが違うので、時々チェックが必要なのである(本当か?)。しかし、最大の問題は、キッチンに使おうと思っていたシャワー切り替え蛇口がまたもネジが違って使えなかったことだ。一度ならず二度までも失敗するとはどういう記憶力をしているのか?

帰りに<戎>で飲む。ここは年中オープンエアなので、外には足下に七輪をおいてくれる季節になったのだが今日は鬼っ子扱いされていた。目の前で鶏やはまぐりや厚揚げやにんにくが焼かれていて、足下でさらに炭がおこっているのでは暑くてしかたがない。焼いているたくちゃん(一応店長だ)なんか半袖のTシャツをまくっていたぞ。

11月23日(火、祝日)

『夏草の記憶』読了。

祝日恒例のバドミントン。本日はコネチカット州から特別ゲストを迎え、格別ハードなトレーニングを実施した。はっはっ、時代はグローバルなのである。まあ、内実は将棋をたくちゃんとやるのを楽しみに毎年日本にやって来るヘンなアメリカ人を誘ったわけだが。これがまあ、「毎週4回、立教の学生とバドミントンをやってる」というのだ。「え、週に4回?!」と驚くと「立教ではね。そのほかに2回かな」。って、それはほとんど毎日でんがな。

というわけで、なんと3対1で(もちろん1というのはこのヘンなアメリカ人だ。実はアメリカで日本の近現代文学を教えているらしい)やってもあしらわれてしまった。う〜む。これではインドネシアをはじめとするアジアでバドミントンを頑張っておられる方々に申し訳が立たない。アメリカ人のほとんどは羽根を室内で打ち合うスポーツがあることすら知らないというのに。うううううむ。

例によって焼肉に行こうと集合したら貸し切りだった。すでにアタマの中が「カルビ、ハラミ、チゲ、ピビンバ・・・」と埋め尽くされていたので、即座に次候補に切り替えて再集合。ウワハッハッハッハ、またもや食ってしまった。

デザートは我が家で、とメンバーを招待してみた。ただし「デザートは西友で買ってきてね」と頼んで。私は酒とかお茶だけ出せばいいや、と考えていたのだが・・・。

彼女たち(ちなみに全員既婚)が買ってきたのはブルーチーズ、クレソン、セロリ、にんじん、きゅうり、ラ・フランスのミニ缶、というものであった。酔っぱらったアチキに包丁を握れ、ということかあああ?

で、気がついたらチーズ&クラッカー、スティックサラダ、フルーツにクレソンをあしらったカルバドスシロップ漬けを並べていた。よく考えればスティックサラダのディップにブルーチーズを使ってもよかったな。

11月24日(水)

昨日のスティックサラダの残りをかき揚げにしてみた。なかなかよさげだったので、なすもあじもテンプラにしてみた。意外なことにクレソンをちょい揚げにするとうまいのだな。私のベストのテンプラねたは「柿の葉」なのだが、その触感とタラの芽に少し似ている。

11月25日(木)

早朝4時半からのディナモ・キエフ対レアル・マドリッドを観るつもりで起きていたのだが、結局その時刻に寝た。最近のモットーは「無理しない」なので。それにしても何のために起きてたんだか。

夜はマルセイユ対ラツィオをちゃんと観る。

昼間にはSwitchBack(というソフトね)でバックアップに励む。
またもやデスクトップピクチャの加工をして遊ぶ。
PB2400のインナーケースをやっぱりオーダーすることにする。

海外からのFTP可能なプロバイダ選びを本格的に始める。Nifty(月に3時間なら950円!)でもいけそうだが、ローミングが20円/1分は高すぎる。ネットパスポートは100円/1時間(つまり、36秒で1円)なのだ。ただし、ネットパスポートでホームページ容量(10MB)を持つためには2,500円/月(50時間まで定額)というコースに加入しなければならない。さてさて。

もうひとつの懸案である電話代。i・アイプランは37.5時間までは定額3,000円なのだが、月に60時間の私の場合には、5分10円のタイムプラスなら7,200円なのだ。i・アイプランならば3,000円プラス3分10円で22.5時間で4,500円なので計7,500円と、ありゃま、高くなるのであった。

で、テレホーダイなら2300時〜0800時はいくらつないでも2,400円らしい。しかし、そんな時間に起きているのは不健康じゃないか。え〜、月に7,200円払うことを考えれば、日中は24時間分は使えるのか。1日に48分か。う〜ん、辛いなあ。

あ、そうか。つなぐ時間を減らせばいいのか。

11月26日(金)

銀座へ行って「スパイシー・ラブ・スープ」を観る。最終日なので。しかしまた、金曜日は女性900円だそうで、笑い上戸の円熟した方々がたくさん。

せっかくだから、とITOYAとかYAMAHA地下楽譜売り場とか洋書イエナとかを考えたが疲れそうなのでプランタンのリビング関係を経由して有楽町の交通会館へ行く。結果的にはまったく収穫がなくて疲れただけだった。アホじゃ。

帰って風呂に入り、歯を磨いて歯医者さんへ行く誠実な私である。しかし、美人の女医さんは20分程悩んだ末、「来週もう一度来ていただけますか?」。つまりは、作った冠せものが合わなかったのである。原因は、私の歯がずれたことにもあるらしいが。ううううむ。というわけで、本日の歯医者さんへの支払いはゼロ円。

11月27日(土)

昨日オープンした家電量販店のチラシによれば、ヘアドライヤーが198円、先着30名限定、整理券配布、ということなんだそうで、この日だけは行こうかな? と思っただけでやっぱり行かなかった。代わりにProAtlasに記入してあげた。ちなみに、目玉商品はもっとたくさんあるのであり、私の購買欲を誘ったのがドライヤーだけだった、ということである。さらにちなみに私はドライヤーで髪を乾かす習慣をもっていない。では何のためかというと、「カッティングシートを曲面に貼るため」であり、それはつまりPB2400にお化粧をさせようと思っているということなのである。ねえ、どっかで木目か大理石模様のカッティングシートを売ってませんか? 東急HANDSの新宿と渋谷にはなかったんですよお。

Jリーグ最終節。市原、浦和、福岡の凄絶な残留争い。ちゃんと全部午後3時から同時にやるってのが国際標準である。NHK-BSは浦和をメインにしながら三元中継で、7時からは他の2試合も録画で流すというサービスぶり。そして、福岡が0-2で負け、市原が0-1で勝ち、浦和が0-0で延長に入った時点で勝負が決まった。

泣くな福田。浦和のサポーターのコールが「胸を張れ! 胸を張れ!」だと気づいたときには鳥肌が立った。

おでんとじゃがいものローストを作る。

11月28日(日)

ジャパンカップの予想をする間もなく、西武ドームへと向かう。30分も余裕を見込んで出かけたのに、着いたら待ち合わせ10分前だった。それにしても西武線のシステムはよくわからん。で、持っていった2400で遊ぼうと思ったら陽光がまぶしくってデスクトップピクチャを変えようと思ったらFinderがクラッシュしてしまい、再起動中に時間になったので閉じて無理矢理スリープさせた。こんなことをしてはいけませんよ、良い子のみなさん。かつて、東京駅で2400を開いたまま外付けHDDを捧げ持って電車を降りて以来の不祥事だ。案の定、また再起動するはめになった。

鹿島対リクルート。なんだかあんまり興奮するようなプレーがない、というか私が冷めているのか。すぐ後方の右と左にやたらテンションの高い人々がいて、なんか圧倒されてしまった。

ちなみにリクルートのマスコットはカモメなのだが「アヒルにしか見えない」(YanTian嬢談)。でも、踊りの切れ味はなかなかであった。さらにちなみに、ずーーーっと前にリクルートが入れ替え戦を戦った相手は警視庁であった。そう、リクルート疑獄のまっただなかという時期に。

11月29日(月)

意を決して出かける。といっても、雇用保険の受給説明会である。早めに行ってボーッとしていたら、「あ、申告書を書いてないやんけ」とあせって書き込んで押印する。しかし、この申告書というのは次の初回申告日に書いて提出するもので、今日はその書き方を説明してくれたのであった。ということで、さっそく二重線で消し、訂正印をようけ押さんとならんことが確定しもうたやないか。

それにしても失業者ばっかりが会議室にいっぱいである。そして予想通り
「不正申告はあきまへん、倍返しでっせ、みんな見つかってまっせ」
(註、もちろん説明する人はこんな関西弁は使うてまへん、わてがなまってるだけだす)という威しで終わった。

ついついソフマップとヨドバシを覗いて帰った。お金がないから何も買えないのに。
でも、マイクロドライブが3万円台だったら買ったかも。
USBポートがPCカードドライブで使えるカードが店頭に出ていたら買ったかも。
ついでにUSBハブまで買ったかもしれん。プリンタのように電力消費が大きいものはさすがにACアダプタがいるらしいのだが、それなら将来のためにハブの方が賢いやろう、と思っているのだ。
それにニッケル水素電池の放電ができるヤツ(メモリー効果を知らないころに継ぎ足し充電をしてしまったのだ)とか、
2.5インチで10GBクラスのHDD(できればIBM)とか、
PM7300に使えるG3アップグレードカードのお買得(400/1Mが安くなっていれば)とか。

ああ宝くじに当たりたい。3億円なんて贅沢は言わない、5千万円でいい←それが十分贅沢やないけ>自分。

11月30日(火)

『フェルメールの世界』読了。

なぜか洗濯に燃える。なにしろ全面的にせっけんに切り替えたので、お湯で溶かさなければいけない。そのためにわざわざ風呂に入って残り湯を手作業で洗濯機まで運ぶのである。しかも、キッチンマットを風呂場で足洗いし、さらにフリースのフルジッパーをもみ洗いする。そしてすすいで絞って浴室乾燥である。ぜいぜい。

トヨタカップ。マンチェスター・ユナイテッドがきっちり1-0でパルメイラスに勝つ。なんだか知っている選手をちゃんとピッチに出してくれるのが嬉しい。日本テレビはじめみんな「ベッカムが・・・」しか言わないが、本当のキーマンはロイ・キーンである。あの自在のポジショニングと勝負勘は素晴らしい。そして、穴と言われていたGKはボスニッチがファインセーブを連発。前に出る動きにやや難はあるものの、タイービが致命的ポカをやっちまったあとだけにレギュラーに定着するかもしれない。

あ、それにジョージ・ベストね。なんかいいおじさんになっちまったが、もうちょっと話を聴きたかった。


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