Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 1999年9月上旬

迷狂私酔の日々


9月1日(水)

失業から2回目の「映画の日」。Eで始まる3本を観ようと思ったが、さすがに時間がやり繰りできず、"Eyes Wide Shut"はあきらめる。「エントラップメント」と「エリザベス」。

ふたつの映画の間に東急ハンズでも冷やかそうと思ったら休館日だった。ああ、そう言えばそうだった。う、迂闊。

仕方なく、携帯電話・PHSの価格調査。赤外線通信ができる唯一の携帯であるNM207は品薄で在庫無し。MobileCard P-inはさくらやでは定価の21,800円だったが、ヨドバシカメラで7,800円だったので、一挙にPHS購入が現実化する。

カタログを持ち帰って映画館で比較検討し、結局もしものために単体で通話可能なPaldio 611Sにする。オプションのデータカードを買わずに通信でき、64kbpsが可能で、Mac用のNTT供給のCCLがある、というのはもう選択の余地がない。他のPHSが軒並み格安なのにこれは8,800円もするのだが、せっかく1日(月初めなので契約にはちょうどいい)ということでもあり、他店に行かずに決めてしまう。ちょっと重い(112g)とか、PCカードアダプター(付属している)を持ち歩かないといけないというのはわずかな瑕疵というものだ。

ま、ほとんど受信も発信もせずにデータ通信専用にするつもりなので、待ち合わせなどの場合を除いてずっと電源オフにしておこう。というわけなので、私をつかまえようと思っても無駄だよ、諸君。留守番電話サービスか自宅転送が関の山だ。ハッハッハ。

帰宅してPHS通信の設定をPB G3にほどこす。CCLファイルはFDでの供給なので、いったん2400にFDDをつないでコンパクトフラッシュにコピーし、このCFをPB G3にさしてデータを移す。いまだに2400がLANにつながらないので不便きまわりない。2400はなにしろEZ GIGをつないだ状態でないと起動しないし。自分のせいだが。しかも「予想通り動かない」ってのはまるっきりのアホだ。早く直そう。

無料になったMacintoshWIREに申し込む。なんとついにPowerMac G4が発表された。う〜ん、見たい。「photoshopがすいすい動く」ってだけで魅惑的だ。

9月2日(木)

実はASAHIネットはまだ64k通信に対応していなかった。しかも、64k通信可能エリアはいまのところ山手線内側だけらしい。そのうち改善されるだろうけど。つまりは32kか。それでもまあ速いが。そして予想されたことではあったが、室内ではつながらない。ホームアンテナの無料試供に応募しよう。

というわけで、マニュアルを読破し、必要な設定は完璧だ。あとは留守番電話転送サービスが3日に開通したら暗証番号を変えるだけだ。ああ、やっぱり楽しいおもちゃだなあ。ついついいじくってしまうではないか。

う〜ん、早くデータ通信を試したい。

夕方から横浜へ行って甥と姪と義兄と母のために夕食を作る。帆立の豆鼓(ドウゥチって読んでね)ソースに梨、キウィ、アスパラガス、きゅうりなどを合わせた前菜と、豚肉のアップルジンジャーソースにナスとニンジンのオリーブオイルソテー添え。豆腐の味噌汁、食後のフルーツミックス。

豆鼓ソースにラー油をいれ過ぎて子どもには不評。帆立の両面をわずかにあぶった絶妙の火の通し加減だったんだけど。どうしても酒のつまみになってしまうところが不徳のいたすところ。

9月3日(金)

今日は、実は、姉の手術なのである。それも6時間はゆうにかかるという大手術。マジに大変なのだ。というわけで
今日は朝から病院へ。

回復したら荻窪のラーメン屋に連れていけというので、
「(私が)おいしいのを作ってあげるよ」と親切に申し出たのに、
「アホ」と一笑に付された。

「それからタコスね」
「ああ、きゅうりとワカメと合わせて」
「?」
「海の幸は酢のものにするとおししいから」
「?」
「タコ酢」
(間)
「もうお前は相手にせん!」

「美しい姉(自称)」をけなげに励ます「賢い弟(自称)」の涙なしには語れないエピソードなのになあ。

病院でdiaryとmovieを制作したものの、中では携帯電話禁止なのでいつアップロードできるやら。

9月4日(土)

結局、昨日は帰宅してからアップロードしたのであった。それにしても、手術後に何をしゃべるかというのはむずかしい。果たしてわが姉はなんと言ったか?

1) 「腹減った」
2) 「荻窪ラーメン」
3) 「かに道楽」

ま、というわけで(どんなわけだ?)、今朝はテラスに出てPHSをPB G3に差して通信実験を試み、成功する。よしよし。

9月5日(日)

善福寺公園でジンギスカンをやるというので七輪と炭を持って駆け付ける。3歳の坊やと同じレベルで遊べる私は何者なのだろうか? でたらめに「善福寺の唄」とか「夕焼けのブルース」を歌うと、昔は焚き火の回りで夜通し遊んだものだなあと郷愁にふける。で、海老や帆立やさざえやとうもろこしを炭火でじっくり焼くとうまい。これは癖になる。しかも、炭はあと10回分以上はあるし。希望者は早めに連絡せよ。

9月6日(月)

完璧な二日酔いに加えて顎の上部に腫れと鈍痛、そして熱。エアコン風邪と見た。しかし、今日は夕方から大久保遠征なのだ。

で、大久保駅で待ち合わせた。私たちはアホなので「東口でね」と打ち合わせていたのだが、実際は「北口と南口」しかないのであった。でも、すぐに会える小さい駅だからよしとしよう。

まずは<韓国広場>にてお買い物。<武橋洞(ムギョドン)>と<柳屋>をはしご。私は最近どうも胃が小さくなっているせいか、食べ過ぎで苦しくて死にそうになった。もっちゃんはハングル全開である。しかし、1970年代のパク大統領の話だというのに「チョン・ドファン?」というのはちいとはずれではないかね?

9月7日(火)

突然、思い立ってS-Video接続ケーブルを買いに行く。売り場で携帯にぴったりの外部スピーカーを見つけたのでついでに買う。でもって、PB G3からうちの25型テレビにつないでみようという魂胆である。

結果。テレビになんとか画面が出たが、見にくいのである。解像度が低いせいか。眼から遠いせいか。でも、これでSW1のQuickTimeムービーを見るとなかなか。ただし、画像表示の揺れというか遅れは解消しない。システムバスの問題かな。しかもミラーリングしない。あとでマニュアルを読めば「できない」と書いてあったが。普通のテレビではダメなのだ。

簡単なはずの外部スピーカーからなかなか音が出ず、サウンド関係の設定やらヘルプやらを彷徨った末、「これは接続の問題でしかありえない」と喝破して、サウンド出力ポートにミニプラグを力一杯ねじ込んだら音が出た。単にちゃんとつながっていなかっただけだった。アホじゃ。

日本対韓国。オリンピック代表に中田ヒデが入ってチームが機能するのか?

きっと「4-1で快勝」とかいうことになるんだろうが、問題点は残ったままだ。序盤で3回はあわや失点というピンチがあったし、それはフラットな3バックの欠点を突かれたものだからだ。あそこで1点先制されていれば、展開は逆になっただろう。オフサイドを取りに行ってひとりだけ残ってしまったり、中盤からの飛び出しをノーマークにしたり、危なっかしいことこの上ない。

韓国がなぜか決定機を逃し、中盤で相手をマークすることばかりに気を取られて攻撃の組み立てがワンパターンだったのに助けられただけだ。中田のパス出しはまるで2年前のフル代表みたいで、つまり意志は通じてもスピードとタイミングとパスの質が合っていない。

それでも、小野も本山も高原も柳沢も吉原もいなくてもこれだけやれるのだから、昔に比べれば夢のようだ。あ、福田の気合い、いいっすね。もう少しゴール前で確実なプレーができればさらによし。

9月8日(水)

懸案のPB2400へのOSインストール。8.6のCD-ROMを段ボールの山から発掘したので、PB G3のドライブにセットしてネットワークからインストールしようとしたが、2400からどうもファイル共有がうまくいかない。で、システムCDをDiskCopyしてから、EZ GIGのHDにマウントして、これを2400につないでからインストールをする。起動ディスクはEZ GIG内のハードディスクだ。無事に上書きして、起動ディスクを変更し、再起動。これで、立ち上がるだろう。

ん、ん? なぜに途中で止まるのだ? CDから起動しようにも外付けCD-ROMドライブはない。PRAMのクリアとか機能拡張マネージャーで基本セットにするとかやってもダメなので、Cを押して起動したら、結局EZ GIGから起動した。

う〜ん。仕方ないので、subに取って置いたパーティションに8.6をCD-ROMのマウントからインストールして、そこから立ち上げようとするがうまくいかない。どうも事態は単純ではないようだ。どうして?

悩んでみた末、ちゃんと機能しているシステムフォルダから中身を全部コピーするという手を思いつくが、さすがにいっぺんにやるとフリーズする。メモリが足りなかろうと、少しずつコピーしていくが、それでもフリーズが多発するので頭を抱える。こういう時は打つ手はひとつ。

「果報は寝て待て」

日本対イラン。メンバー表を見てもフォーメーションとか得点のパターンがイメージできない。引き分けでもうけもの。今年のフル代表はいろいろなメンバーを試しただけで終わったわけだが、きっとそういう位置付けだったんだろう。それにしても覇気がないぞ。どうせなら、中西をFWにして「非常事態の場合の4トップ」とか、中盤を6人にして「このまま試合を終わらせるための時間稼ぎ」とかやってみてほしかった。唯一、光ったのは沢登の2本のクロス。あの精度とタイミングは一級品だ。

それにしても、イ・ドングとかアリ・ダエイのようなFWが欲しいなあ。それにはきっと技術でも体力でもなくって、飢えた虎のようなギラギラした情念が必要なのだと思う。

9月9日(木)

姉の見舞いに行こうとしたら「ネグリジェを買ってくれ」という指示があり、大枚をはたいてプレゼントする。当然のごとく、至極元気である。問題は脂肪と体重を落とすことだけではないのか?

帰途、東海道線が空いていたので、2400にEZ GIGをつないで起動し、機能しているシステムフォルダをDiskCopyしてみようと試してみた。東京駅に着くまでには終わるだろう・・・

終わらなかった。なにしろPCカード接続なので、右手に2400をオープンしたまま持ち、左手はEZ GIGを捧げ持って、肩にはショルダーバッグを下げたまま電車を降りていくのはけっこう恥ずかしい。ホームの中央に歩いていったらようやくコピーが終了したので、とりあえずしまおうとする。が、なにしろEZ GIGから起動しているので、スリープでははずせないのでシステム終了した上でPCカードをイジェクトする。そんなことを立ったままやる度胸はないので、グリーン券発売機手前のわずかなスペースで作業したのだが・・・

イジェクトした瞬間、カードを押さえようとした私の左手をあざ笑うかのように、ケーブルの先のEZ GIGがゆっくりと滑って落下していった。激突! ああ、ハードディスクがコンクリートの上に落ちて大丈夫なのか? しかし、ここでテストなんかしている場合ではないのでさっさとしまって八重洲ブックセンターでケルト関係などの資料を買い込んで帰ってシャワーを浴びて某所1及び某所2をはしごして酔っぱらって寝た。

9月10日(金)

いろいろやるべきことがすっげーたまっているのだが、今の時点での目標はひとつ。

「PowerBook2400を自立させる」

っていうわけで、本日ようやく完成。結局、ドライブ設定でフォーマットし直して、まっさらにしてから8.6を新規インストールし、そのうえでPB G3のシステムフォルダからセレクトしたファイルや設定をコピーし、さらにアプリケーションやら作成したファイルやらをセレクトしてコピーし、いったんシステム終了。EZ GIGなしで起動し、主なアプリケーションが動くのを確認する。一部ではやはり設定が初期化されているので、しばらくは確かめながらやっていくことになるが、アプリケーションをいちからインストールし直して設定する苦労は避けられた。でも、本当にこれでいいんだろうか?

メシも喰わずにやっていて、午後1時にきりをつけて横になったら、あまりの空腹に血糖値が下がって動く体力も気力もなくしてしまった。私流には「スターター」、俗に「オメザ」というすぐにエネルギーになるものが・・・。ああ、飢餓(こういう状態で食事をすると、体がまた飢餓状態になってもいいように余分にエネルギーを貯めようとする、つまり脂肪に回す! ことになるのでやめましょうね)。

それはさておき、新宿でPCカードケースやソフトケースやスマートメディアのPCカードアダプターなどなど、五徳やテーブルクロスや柳刃包丁や箸置きなどを買って帰る。結局、PCカードは6枚もあるぞ。さらに増えそうだし。


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