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迷狂私酔の日々


1999年1月1日(金)

あけましておめでとうございます。

餅なんか、非常食以外に存在意義を感じていないので、買ってすらいない。ってわけで雑炊とかうどんとかを、作り置きの惣菜で食べる。甘酒の代わりということで甘口の白ワインを開けて嗜む。あくまでも「嗜む」であって、ガブ飲みではない。といいながら、毎日1本飲んでるんだが。

天皇杯決勝。誰もが横浜フリューゲルスを応援しているであろうに、清水エスパルスが圧倒的に優勢。ディフェンスの教科書のように美しい。ボールを奪ってから速い。健太も澤登も伊東もよい。案の定、伊東のクロスに澤登のダイビングヘッドで先制。フリエは失点が1点ですんでいるのが不思議なくらい押されっ放し。ところが、前半ロスタイムに、同点に追いつく。粘って山口のワンツーからの浮かし球を久保山が押し込んだ。あれが意識的なトラップだったらすごいが。かかとに当たったボールがたまたま前に転がったようにしか見えない。まあ、しかし落ち着いてよく決めた。

後半、サンパイオ→永井→吉田で決める。全然前半と違う、いいゲームをした。清水もよく戦った。経営危機を乗りこえて、新会社でのリスタートで、お金がないのに。

ぼくたちは、横浜フリューゲルスという強いチームがあったことを忘れない。そして、新生フリューゲルスがやがてJ1に帰ってきた時には、日本のサッカー文化はきっと変わっているだろう。それにしても、痛恨というか、日本の恥というか。企業の都合で運営資金がショートするのは仕方ないが、チーム自体がなくなるような事態を招いたのは、まだ日本にスポーツ文化が根付いていないということだろう。

<Palm3>QuickLauncherとUserDict、MiruTanのインストールとPiloAsaからのテキスト導入に失敗。HotSyncはうまくいっているのに。PullPomp!は、解凍してもフォルダ内がゼロ項目という謎。MP2のPalmDesktopでは、SimpleInstからインストールできないのか? と思ってInstallAppでやってみてもダメだった。こうなれば、会社でインストールするしかないか。

元旦の楽しみ、初湯。帰ってからそんでもってウィーンのニューイヤーコンサートの中継を観る。マゼールもけっこうな年になってしまって。ヴァイオリンの芸も見せてくれて、まあめでたいものだ。

沖縄風炊きこみごはん。角煮、さつまいも(年末に会社へのお歳暮でもらったヤツね)、にんじん、昆布などで。角煮の煮汁から脂を取り、漉して炊く。本当のレシピでは、ゆで豚とかサトイモらしいが。今朝の新聞に出ていた正月料理からの連想で作ったが、これがけっこういける。出涸らしの昆布もみじんに切って混ぜ込む。

性懲りもなく、「電波少年スペシャル」を見る。なすび100万円のゴール。しかし、韓国でまた懸賞生活。ロッコツマニアも仙台にゴール。しかし、またも騙されて、インドからインドネシアへ向かう。インドネシアの地方は危ないぞ。今年は選挙もあるし。伊藤クン、LAでハリウッドスターをめざすも、やめるのか? なんと、チューヤンが松本明子のあとをついで電波少年の司会に?

あ、年賀状をお送りいただいたみなさん、ありがとうございます。毎年すみませんねえ、何もしないで。

1月2日(土)

GAORAで去年のアメリカンフットボール関西学生リーグのReview。なんと、あの京大対立命館戦をしっかり見る。

結局、前半のライン戦の完敗と勝負どころの反則が大きい。何より、ファーストプレーでのファンブルが心理的に尾を引いたか。点差は開いたが、なんというか、球際の攻防のわずかな差だった。ここは立命館の闘志をほめよう。とくにラインのブロックのしつこさ。

京大対関学。これは4年生の意地で勝ったいいゲームだった。

とっておきのステーキとエリンギのバターソテーなど。ロメインレタス、チコリ、にんじん色のミニトマトも付け合わせに食べて、と。エリンギは面白い食感のキノコだが、いまひとつ味が頼りない。もっと強いソースや食材と組み合わせるもんかも。

大学ラグビーで関東学院が早稲田に圧勝。慶應は、明治を8点差でリードしながら、ロスタイムで逆転負け。あれは悔しいだろう。泣くな、また新しいシーズンがめぐってくる。

ものまね番組でよくやるびっくりでホンモノが出てくるのがあるでしょ? あれで、スリーディグリーズ(岡本夏生などが国辱ものの下手くそなマネ)とレターメン(ビジーフォーが手慣れたマネ)が出てきて、懐かしいやらうまいやら。アメリカの芸人の実力、ステージさばきはさすが。野口五郎が涙ぐんでいたもんな。私は「スリードッグナイトが出たらオモロイのにな」とバカなことを考えていたが。

某所にて初飲み。正月らしい食べもの、紅白なます、クワイ、京人参など。吠える年寄りをからかって遊ぶ。そろそろ嫌われているのかもしれないが、だってからかうと楽しいんだもん。

1月3日(日)

ライスボウルしかないでしょ、今日は。今年はテレビ。30-16で立命館がリクルートに負ける。ラインはいい仕事をしたのに。やはり、一発でもっていかれた2つのタッチダウンが大きかった。パントブロックもされたし。相手のミスをきちんとタッチダウンに結び付けたリクルートと、卓越したプレーヤーをほめるべきか。まあ、実力的には妥当な結果だが、内容は見応えがあった。とくに後半。立命館がきちんとアジャストして、リクルートの猛攻をよくしのいだ。あとは、攻撃に決め手というか、 一発タッチダウンの脅威をひめたプレーがあればなあ、というところ。それでも、前回の法政のもったいない試合運びとは雲泥の差だ。

ケーブルテレビで「ブルース・ブラザース」を見て寝る。

1月4日(月)

渋谷へ。「ハーフアチャンス」はレイトショーになっていた。ショック! 東急ハンズ。PBC(パルコ・ブック・センター)。TOWER RECORDS。電車に乗って西友。荷物が重いので帰る。疲れたというより、腰と背中が痛い。まったく休憩なしで5時間も歩いていてはねえ。こういう時、ラジオ体操なんかしちゃうと、筋が伸びて気持ちよかったりする。旅行中にホテルの部屋でよくやったものだ。

NFLのプレーオフが始まった。チビのダグ・フルーティ(ビルズ)対かつての剛腕ダン・マリーノ(ドルフィンズ)。24-14の10点差を追うダグ・フルーティからアンドレ・リードへのパスがタッチダウンにわずかに届かないと判定され、怒ったリードが審判をこづいて退場、15ヤード罰退。これでFGの3点どまりに。あと7点。しかし、オンサイドキックに成功して、残り2分余りをうまく使って進んでいく。残り17秒、ゴールまで5ヤードで、強烈なサックでファンブルロスト、一巻の終わり。

フルーティはボストンカレッジ時代にミラクルを巻き起こした「牛若丸」みたいなQBだったんだけど、プロとしては身長が低すぎて(176cm?日本のプレーヤーよりも低い)高く評価されず、当時新興のUSFLに行き、NFLでは使いモノにならないと判定されてそれからカナダでプレーしていた。CFLでは人気も金も得たのに、36歳にしてNFLで薄給の控えQBになった。ああ、それがついに夢をかなえてビルズの救世主に。いったんはフットボールの世界から足を洗ったランドール・カニンガムの復活といい、今シーズンは懐かしい名前が意外な大活躍なのだった。私がアメリカンフットボールに全身でのめり込んでいた15年前くらいの時を思い出してしまった(いまは、片足程度のめり込んでいる)。

1月5日(火)

仕事始め。ただし、初日からちゃんと仕事するんである。浮かれたイベントは一切なし。晴れ着で出社する女性は皆無。唯一、派遣社員の子が、髪をあげてカワイイアップにしていた。振り袖がまだ似合う年頃なのにね。

Palm3に、PullPom!とUserDictを導入。自宅ではSimpleInstでもInstantAppでもインストールできなかったので。会社はまだPilotDesktopもHotSync Managerも旧バージョンだからなんとかなるか? と思ったら、ちゃんとインストールできた。

喜んでPullPom!で遊ぼうとしたら、音が大きい。システムのPrefsで「オフ」にしても、まだ鳴る。あきらめた。ああん、面白そうなのに。こんなの、電車の中でもこれだとけっこう迷惑かも。

UserDictは、J-OSのユーザー辞書をチェックしてくれるアプリだが、狙いはもうひとつのMIruTanで、ユーザー辞書への単語登録を、DAでDrag & Drop対応でできるという。つまり、AddTangoの代わりになりうる。AddTangoは、どうやら「YAMADA ROM」にしか入っていない。「YAMADA ROM」の他のソフトは、もうあらかた導入しているか、当面は入れないつもり(役に立たないのではなくて、メモリの都合)なので、AddTangoだけのために買うかどうかは、迷うところだったのだ。

試したら、これは便利。ドラッグした単語を、アプリを終了せずにユーザー辞書に登録できちゃう。ううん、なんてすばらしい!

帰りの電車ではPiioNewsでダウンロードしたサイトを読む。さらにPullPom!で遊ぶ。立ち上げてから、アプリのMenu→Preferenceでサウンドをオフにして、めでたく無音でゲームに集中する。これはおもしろい。あんまり悩まずにガンガン撃ちまくる。ただ、SystemのPrefsでゲーム音をオフにしているのに、アプリの設定の方が優先されるのは、どうなんだろう。

あっという間にStage12まで行った。なんと、これが最終段階かな? 早く最後が見たいが、電車は遅れることなく到着し、お預け。

仕事始めは飲み始め。とりあえず、2箇所を巡回し、疲れて帰ってバッタリ。

1月6日(水)

Macはいったいどこへ行くのか? ネットでは今朝のサンフランシスコでのジョブズの基調講演でもちきり。Yosemiteのコードネームで知られていた新しいPower Macintosh G3は、やっぱりiMacライクなトランスルーセントにして曲線的、ハンドルまでついている。でも、なんか、このデザインは私の気持ちにフィットしないんだけど。それはともかく気に入ったのはカンタンにサイドが開いて「改造」しやすいこと。メモリ増設も内蔵ハードディスク増設もラクそう。接続はUSB、FireWire、ADB、Ethernetで、SCSI、モデム/プリンタポート、フロッピードライブはなし。注目の価格が、スッゲェー安いのでびっくり。最高の400MHzでも40万円ぐらいだろう。これなら、プロといわず、将来の買い換えを考えて一体型以外を求めるアマチュア層でも手が届く。

もうひとつのびっくりは、プレステのエミュレーションソフトの登場。実は、ゲームでこそこんなに高速でパワフルなマシンの真価が問われるのだ。普通にネットサーフィンや文書づくりをしていて、プロのようにビデオ編集や高度の画像制作をするわけじゃない人には別に高性能はいらないのだが、唯一3Dで動きまくるゲームというのが、ビデオもサウンドもCPUも酷使する厳しい世界なのだな。今度のG3は銅を使って消費電力も熱効率も優秀そうだし、バリバリのゲームマシンとして使えるだろう。これでWindows(ソフトウィンドウズもVirtual PCも、G3マシンなら余裕で駆動できる)もプレイステーションもMac上で動かせるとなったら無敵かも。あ〜、しかし、プレステのリージョナルコードの関係で日本では動くかどうか(今アメリカで売っているのはそのままではダメみたい)が現段階では微妙。

ちなみに、iMacは新色5色になりました。いったい何を考えているんだか。しかも安くなって、15万8千円。旧iMacはなんと12万8千円。ああ、涙が出る。10年前の仕様と価格からは夢のようだ。

J-COM(ケーブルテレビですね)のインターネットサービスについて調べる。私の生息地域はたまたまサービスエリアに含まれているのである。つなぎ放しで6500円/月。これにはプロバイダー料金も通話料も入っている。なかなか魅力的だ。ホームページは10MB。今のASAHI-NETも悪くないんだけど。完全に引っ越すんじゃなくて、併用することも含めて要検討。問題は、海外からアップロードできるプロバイダーも探してるってことで。AOLかBIGLOBEあたりと、ジオシティーズの組み合わせになるかもしれない。それにしても、そんなに使うのかね?>自分。

QuickLauncherとKoikoiを導入。なんか、会社でPalm3にアプリを入れるのが習慣になってきちゃった。

MemoLithをダウンロードしてPalm3のアプリに加える。Memo Padのカテゴリを3つのレベルで編集でき、Privateに指定したロックをその場でパスワードを入力してはずせるようにできる。なかなかいいのだが、なぜかGo Type!ではCommand+Kで、日本語入力画面が出てくれない。

PullPom!では、ボールを打つためにタップした時点で場面が切り替わってしまう。さ、打とうと画面をタップすると、一瞬ボールをドラッグして角度と強さを決める画面が現れるのだが、瞬時に次の画面になって、ボールを打つことなく「UNSUCCESSFUL」と悲しく終了してしまう。ソフトリセットしてもダメ。なんでだろ? あとはこのStage12だけなのに。

3時間だけ寝て、午前1時からバーリ対ペルージャを見る。今日はフォワードにエルセグ、右にソリアーノ。左にグロッシ。アウェイのペルージャは例によって全然よくない。バーリはけっこう強い。案の定、フリーキックからヘッドで決められる。それからもマシンガなどに攻められて危ないことこの上ない。前半のペルージャのチャンスはゼロ。(私だけだろうが)注目のペトラッキ、タックルをはずされて芋虫転がりで相手を倒してイエロー。ま、ひとついいミドルシュートを打ったが。

後半、ペトラッキは引っ込められてブッキが入り、ツートップに。2分に、あわやオウンゴールか? というボールがバーに跳ねかえって中田がヘッドでつないで粘ってブッキが転がしたらテデスコに渡ってゴール、同点。中田はなかなかボールに触れない。バーリのマシンガ恐るべし。(あ、Palm3が早くHotSyncして電池交換しろって言ってる)。電池交換が終わったら点を入れられていた。コーナーキックからマシンガがヘッドで落としたボールをインノチェッティにゴール上のネットに蹴り込まれた。さらにマシンガの完璧なヘッド、幸いにもはずれてくれた。グロッシがロッシに、エルセグがマスペロに交代。.唯一のチャンスと見えたラパイッチのコーナーキックからのマトレカーノのヘディングがはずれて頭を抱える。結局、1-2で負け。まあ、内容からいって負けて当然、よく失点が2点でおさまったもんだ、という感じ。バーリはあと2点は取れたと思うが、なかなかうまくいかないんだよね。

中田、コントロールミスもあり、決めのパスも通らず、いいところなし。中田が悪いというより、左右のバックあるいはトップの動きとの連携がうまくいっていないせいだろうが。というか、サイドバックがオーバーラップした記憶がないんだけど。

1月7日(木)

さらに3時間寝て出社。むちゃくちゃ眠い。

今晩は今年のNFLのワイルドカードプレーオフの最高のカードにして最もドラマチックな展開となったグリンベイ対サンフランシスコがNHK-BSで放映されるのだが、マーフィーの法則にしたがって残業。それでも終わりそうにない。まあ、自分が悪いんだけどさあ。悔しいから、PiloNewsで愛するPalm3に帰りの電車での楽しみを入れておく。たしか、明日はケーブルテレビのGAORAで同じカードをやるはずだし。

で、帰りの電車のPalm3でニュースを読んだあとに熱中したのがPullPom!。突然、直ったのだった。Stage12が最終段階ではなかったということが判明。13、14、15と快調に1回のトライでクリア。できるじゃん。これは要するに障害物や条件のついたクッションボールなのだが、コツをつかむと気持ちいいくらいはまる。私のようなゲーム初心者にはちょうどよい。逆に言えば、ディープなゲームではなくって、ホームで電車を待っているあいだに楽しむ軽い遊びだろう。1時間もあれば全部のStageをクリアできちゃうもん。効果音を派手に鳴らしてまたやってみたいな。贅沢を言えば、クリアしたときの画面にいたずらというか遊びがあるともっとうれしい。しかし、フリーウェア(つまり、タダ)にそんな文句をつけるのは無粋というものである。

某所にて飲みながら今度はKoikoiにはまる。連戦連敗。なぜかと言えば、コイコイの上がり役を全然思い出せないのである。猪鹿蝶ってあったよな。ところで蝶の札ってどれだ? これは松? 梅? 三光って何? カスは何枚でアガリ? ところで「コイコイ」っていつ言うの? 本当は、作者の三谷圭介氏がよくできたマニュアルをHTMLファイルで添付してくれていて、たしかに見たんだけど、まったく覚えていないのだ。ワハハ。→.text→.prcと落としてJ-DOCに入れとこう。

しかし執念とは恐ろしいもので、次第に私でも勝てるようになったのである。もちろん、運だけだから、戦略も何もあったもんじゃない。カウンターで「寝てるんじゃないか?」と思われるくらい下を向いて熱中していたらしい。また友だちをなくしたかもしれない。

さらにもう1箇所の某所にて、久しぶりに帰国したニューヨーク在住のカメラマンと偶然に会う。里帰り兼仕事らしい。例によってからかって遊ぶ。彼は辺境の原住民を撮るのをライフワークにしているのだが、特大のアリを生で食うと「バリバリってうまい」と喜んでいるようなヤツである。アメリカ市民権なんて、彼の配偶者が抽選に当たったのでアメリカについていったというものだし。「ハワイに20日間もいた」というからよく聞くと、横浜ベイスターズの優勝ごほうび旅行の取材に駆り出されたんだそうだ。

「ニューヨークに来たら電話してよ。面白いところ案内するからさあ」と言う彼が真面目であることは疑わないが、その「面白い」というセンスは非常に疑わしい、あるいはいかがわしい。パプアニューギニアから腹に寄生虫を飼って帰ってきたヤツだからな。

1月8日(金)

朝、電車を待っていてポケットが軽いのに気づいた。「あ、Palm3を忘れてきた!」こいつはショックだ。11月末に入手以来、いつも一緒だったのに。とりあえず、今日の予定は会社のMacで確認できるからいいとして、でもスゴ〜ク寂しい。よく使っていた手帳もメモ帳もあるから、生活に支障はないんだけど。

やたら咳が出ると思ったら、そういう風邪が流行っているらしい。なんか熱はないんだが。でも、脳が沸騰したみたいでぼんやりしている気もする。単に私のアタマが働いていないだけか?

今晩は、昨日NHK-BSで観られなかったNFLワイルドカードプレーオフ最高のカード、グリンベイ対サンフランシスコの録画放送をGAORAで観るために、態勢を整えていた。30分前には飲み物、つまみも用意し、西澤アナウンサーと解説・武田建というベストのコンビで放送は始まった。そして、後半に突入してから、記憶がなくなった。終了1分前にグリンベイが逆転、そして終了と同時にサンフランシスコが再逆転というドラマチックな幕切れも、DEレジー・ホワイトの最後の勇姿も見逃してしまった。痛恨。なんで寝ちゃったんだろ?

1月9日(土)

昨日買った『テイクダウン』(上・下)をあっという間に読了。3、4年前に日本人技術者が大物ハッカーをつかまえた事件が大きく報道されたが、その本人によるドキュメント。ノンフィクションとしてはともかく、インターネットのセキュリティについては興味深い本。『ハッカーは笑う』『カッコーはコンピュータに卵を生む』も読んでみるか。飛び級、ヒッピー文化とパソコン、シリコンバレーのライフスタイルなどなど、けっこう面白いのではあるが、主人公の「下村努」が、天才肌でつきあいにくいヤツしかも会う人の半分以上を不快にさせるところはちょっと鼻につく。やっぱり私も日本人なのかもしれない。

と、実は体調がすぐれず、ごろごろしていたのであった。

1月10日(日)

体は寒いのに、頭が煮えている。ブルブル。これは悪寒というものだろうか。咳が止まらない。厚着でコタツにはいってPalm3でコイコイをする。やっとルールというか役を思い出した。しかし、青短と赤短の区別がつかない。いや、グレーの濃淡がつけてあるのだが、コントラストを上げてバックライトにしているのでわかりにくいのだ。それでも、6から7割以上の確率で勝てるのは、コンピューターが明らかに勝てるのに上がらずにコイコイしてくれるからだ。それを期待して私もコイコイしては失敗するのだけれど。

それでも観るセリエA。ペルージャがホームにウディネーゼを迎える。昨97-98シーズンは大躍進だったウディネーゼは今シーズン、ザッケローニ監督と得点王ビエルホフをACミランにかっさらわれたが、それでも強いチームである。ふつうは3-4-3というと超攻撃的フォーメーションとされるが、ウディネーゼの3-4-3はフォワードの両ウィングを含めたアグレッシヴなプレス守備で私の注目チームなのだが。今年はどうなっているのだろうか? もうひとつの興味はかつてヴェルディ川崎のユースにいたアモローゾの成長ぶり。得点ランキングの上位でがんばっている。どうして、川崎はユースからトップに上げなかったんだろう? ユースではダントツの得点王だったじゃないか。もしかしたら日本に帰化してくれたかもしれないのに。

それはともかく、ホームなのに押されっ放しのペルージャ、前半で2点を失う。1点目はフリーキックからのヘディング、2点目はアモローゾのシュートがマトレカーノに当たってGKのパゴットがセーブしきれなかった(記録はオウンゴール)。ペルージャはウディネーゼによる中盤の激しいプレスで、まったくチャンスメイクができない。ペトラッキ、コロンネッロがインフルエンザで欠場した影響かもしれないが、ボールを奪っても上がっていく人数は少ないし、ポジショニングが悪いのか、相手守備を崩すパスどころか、つなぐのが精一杯。

ハーフタイムに活を入れられたのだろうか、後半はうってかわってペルージャが攻めまくる。中盤の底のオリーヴェ、テデスコが位置を高く保っているので、クリアボールをことごとくマイボールにして攻撃しつづけるのだが。中田がコーナーキックのクリアを左足でボレーシュート、ようやく1点を返す。いわゆるスイートスポットにきっちり当たった感じで、GKが一歩も動けない爽快なゴールだった。右に半身を倒しつつ、バランスを保ってしっかり打ったフォームは「やればできるじゃん」ってことか。

しかし、結局ロスタイムに美しいバックヘッドを決められて万事休す。ここからゼ・マリアがブラジルに帰り、ラパイッチがユヴェントスに引き抜かれたりしたら、もうガタガタになるだろうなあ。つづく2戦ともアウェイで、ACミラン、ユヴェントスと対戦。とにかくA残留のためには14位以内であればよいのだけれど。中田も移籍するかもしれない。ガウチ会長は凱旋門賞馬トニービンを日本のシンジケートに売って大儲けしたことがあり、今なら中田の移籍金で数十億円は見込めるし。それと、中田人気による収入とをテンビンにかけているところだろう。中田も、もう少しましな中堅チームで力を発揮することを考えた方がいいだろうし。レギュラーが取れて、フォワードやウィングにタレントがいるチームってどこだろ? 実はウディネーゼなんていいと思うのだが、ここは選手獲得にあんまりお金をかけないからなあ。


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