Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 2002年1月下旬

迷狂私酔の日々


1月21日(月)

眠れず、起きて朝食に肉キャベツ丼を作り、ジャスミン茶を淹れる。例のサーモマグカップで飲んだら、極度に熱くて口内を火傷した。ひいひい。

MANUがブラックバーンに2-1で勝利。いや、3-1だったかな?

朝5時過ぎに寝る。すやすや。

昼過ぎに目覚める。

2月下旬からチャンピオンズリーグが再開するので、旅行企画を検討する。

夕方、生命保険について協議。なんと、保険の掛け金を値下げするような形では契約変更できない、という。内規がそうなっているそうだが。それでは意味がない。個別補償についても各パーツごとに掛け金と補償額の表をもらって自分で作ろうとしたら「できない」と言われた。別に担当者が悪いのではなく、日本の生命保険の営業姿勢自体が、間違っていると思う。

夕食にさんまの味噌煮、きゅうり漬け、豚バラ肉のつけ焼き。それとは別に鶏肉をタレに漬けておく。

さて、懸案のティーコージーというかポットカバーというか、要はお茶を保温してくれるものだが、結局スキー帽とタオルでポットをくるんでみたら見事に60度前後で3時間はもった。よしよし。

フェイエノールトは5-0でNECに勝利。

1月22日(火)

昨日漬けておいた鶏肉と卵で朝から親子丼。大豆ひじきスープといちご。

午後、吉祥寺へ歩いて往復。あまりに寒いので首にアスコットタイを巻く。100円ショップ、MUJI、ルーエ、パルコブックセンターなど。腕時計はまたまた遅れている。実は電池交換が必要なのだが。

イタリアや雲南についておよびビル・プロンジーニやコリン・デクスターなどの本を買い込む。ついでに『パタリロ!』の文庫新刊も。

帰ってから座布団を圧縮袋にいれて閉めようとしたら破れた。やっぱり100円は頼りない。しかしあきらめず、ガムテープで補修して収納。

ふとNHK教育を見たら渡辺香津美が先生をやっていた。

1月23日(水)

いまだに口内の火傷が痛い。とくに口蓋の右側。さらに喉が痛い。やたら口が渇く。・・ということで風邪になりかけと自己診断。

それにもめげず、京橋へ。「ムッシュ・カステラの恋」を1000円で観る。有楽町まで歩いてソフマップやMUJIやビックカメラを回るが、何も買わず。

夕方に昼寝。

ニュース見てカニ雑炊作って食って寝る。風邪気味なので自重。

1月24日(木)

風邪が悪化。薬とビタミン剤を服用。

このあいだ買ったスチールユニットシェルフが配達される。とりあえず受け取ったが熱と薬のせいか、ぼやけているのか眠いのかよくわからない。ベッドでおとなしくする。

『ワトスン君、これは事件だ!』読了。ホームズのパスティーシュにして、相対性理論、量子理論を具体的に説明しようとする意欲作。非常に面白い。

ただ、訳注の「オッカムの剃刀」が気にかかる。後日、確認してみよう。

夕方、少し復活。WOWOWで「バトル・ロワイヤル<特別篇>」を観る。なかなか面白い。クラス全員が殺し合うので、ひとりひとりのバックグラウンドは極度に省略され、その分逆に密度が濃くなっている。どーせなら、フラッシュバックされる回想部分はまったくなくてもよかった。役者では「光子」を演じた柴咲コウが飛び抜けて印象的。「ただ奪う側に回りたかった」という残酷なまでに自己本位なキャラクターにはもっと長生きしてほしかった。

夜9時過ぎ、スチールユニットシェルフの組み立てにとりかかる。既設のシェルフに増設するので、食器類をいったんすべて搬出し、組み立てていく。なんやかんやで2時間以上かかる。ちょっと汗ばむ。何が問題って、デロンギのオーブンがはみ出してしまった。

1月25日(金)

映画を見に行くつもりだったが、まだ風邪症状がつづいて断念。「プラットホーム」は今日までなのだが。

寝たり起きたり。外出してラーメンを食う。しかし、直後に腹に変調をきたし、すぐ帰宅。

夜、某所へ。しかしまだ風邪は治りきっていない。フィリピンへボランティアの炭焼きプロジェクトに行った方からのおみやげをいただく。

タマリンドとかフィッシュソースとか唐辛子入り酢とかの調味料で、どうやら「あいつにやれば、なんか作ってくれる」というたくらみのようである。みんなで「バイマックルー」とか「アドボのスープの素」とか好き勝手なリクエストをしていたのだが。

1月26日(土)

朝、カレーを食い、部屋の図面を拡大コピーし、本屋でいろいろ買って近所の喫茶店で改装プランを練る。

新宿へ出かける。ヨドバシカメラ、ソフマップ、HANDSを巡回。ヨドバシにて新しい「首振り」iMacを実見。触っちゃいけないらしくて警備員がつきっきり。7階にアウトレットショップができていて、スピーカーやPDAには出物がけっこうある。

探したあげく「携帯ほいほい」(というソフト)をソフマップで購入し、ついでにカードを作る。PHS611SとMacで確実にデータのバックアップが取れるソフトというとこれしかないみたい。

帰宅してさっそくつなぐが、すぐに接続が切れる。しょうがないのでマニュアルを無視して設定をいじったらようやく安定してデータを取り込んだ。ふうう。しかし、なぜかデータ内の第2電話番号は無視される。なぜだ?

<八龍>で食事。昼寝。

anoMovieをいじっていたら突然表示できるようになる。フォルダ内にある不可視ファイルの処理に問題があったのかもしれない。これで昔に撮った膨大なQuickTimeムービーの整理に取りかかれる。

夜、ラーメンとソーセージで夜食。ほとんど薬とビタミン剤で栄養維持している状態。

1月27日(日)

iTunesを聞いて寝る。というか、引き続き寝たり起きたりの病床のような生活。スチールユニットシェルフの増設に伴い、一時的にモノが出しっぱなしになっており、室内は乱雑なまま。

『科学的に正しい料理のコツ』読了。

カラダはガタガタである。起きても気力が乏しく、ネットから壁紙をダウンロードするにしても途中でやめるていたらく。

FAカップでアーセナルが1-0でリバプールに勝利。

1月28日(月)

夜も更けた午前1時過ぎに、突然片づけを始める。気になっていたミニ食器棚の使用を遂にやめることにし(なにしろ学生時代から使っている)、収納していたいろいろを出してから、スチールユニットシェルフの棚を取り付け直す。またまた食器を搬出。件のデロンギ・オーブンをまた収納。

寝て起きたら昼だった。散歩して帰宅。その間に壁紙5枚、計10数MBをまとめてダウンロードしようとしたらファイルがすべて壊れていた。しょうがないのでやり直す。

キッチンの整理にとりあえずきりをつける。風呂に入り、髪を切る。ココまで切ると、もう刈り上げというかGIというか出家というか。

トーストにレモンスプレッド、肉もやしのニンニク和え。冷蔵庫にたぶんもらいもののレモンスレッドの小瓶があったのだが、これがうまい。レモンとバターと卵黄という風邪のためにあるような組み合わせ。肉もやしは、思いついて安い挽肉ともやしで作った。軽く塩と醤油と唐辛子、そして大量のにんにくすりおろしで蒸すのだが、非常に美味。コストは100円程度なのに。

口中の火傷は回復してきた。ちょうど皮というか粘膜が生え替わったようで、妙になめらかだ。

1月29日(火)

昨日、Appleが新しいPowerMac G4を発表した。新iMacのスペックが最高でG4 800MHzだったので、予想された通りついに1GHzのG4が登場。ふむふむ。ああ、お金が。

実は朝の4時に起きてトーストを焼いていたりする。風邪のせいか薬のせいか、もう起きたり寝たり食ったりのリズムはめちゃくちゃ。

ニュースを見て寝て起きたら昼だった。カラダは回復基調にあると判断し、昼食の後、吉祥寺まで歩いて往復。

気になっていた「オッカムの剃刀」を図書館で軽く調べる。オッカム自身は自分を「神学者」と規定していただろうが、後世の位置づけでは論理学において重要な存在になっている。哲学史では、あまり脚光を浴びているとは言い難い。

なぜいま「オッカムの剃刀」がよく出るかといえば、要するに「いろいろな要素が絡んだら単純化せよ」みたいな格言で使われるのだ。とくに経営学とか物理学で。本来はもうちょっとあるんだけど。

ここでややこしいことに分け入る。オッカムの時代(中世と近世の境目)の争点とは「それぞれの個物の存在と個物の種・概念とはどちらが先行するか?」みたいな話で、オッカムは「個物が先で、種・概念はそのあと」という唯名論に分類される。対立する「種・概念が先で、そのあとに個物(まあプラトン主義にちょっと近い)」は実念論と称される。もちろんこれは日本での訳語で「概念こそが実在」という意味で実念論というんだと思う。問題はこの「実念論」の原語が"realism"なのだ。

さて、近現代においては"realism"の対立概念として、たいていの人が思い浮かべるのは「観念論"idealism"」であろう。そして、当然観念論とは「観念こそが実在」だし、対立する「一般的な」"realism"とは「現実にある存在が先」という立場だ(ここは突っ込むと深いので乱暴に割愛)。

そういうわけで、オッカムの唱えた「唯名論」が"realism"に対立しているからといっても、実は「唯名論」は観念論とはまったく違うし、とらえ方によっては近代的な存在論にむしろ近いのである。そして、「オッカムの剃刀」の真意は「証明されているもの、自明であるもの、神の領域のもの」以外の命題を前提としてはいけないという、論理学的には当然の主張なのであったのだ。

そういうわけで、簡単な講義はおしまい。

MUJIにてサプリメントと新しいカタログを買う。

帰って寝て食べてニュース観て某所と某所を巡回して帰って寝る。たぶん、風邪は全快したと思う。鼻水と痰はまだ出るけど。

1月30日(水)

椎名誠『あやしい探検隊バリ島横恋慕』読了。

肉白菜のニンニク和えとプチトマトで朝食。

昼に風呂に入り、またまた髪を切ってみる。さっぱり、というより寒い。

契約のために渋谷で打ち合わせ。その後、溜池山王のフレンチでお食事。

そのあとひとりで四谷三丁目へ。

1月31日(木)

相当アルコールを摂取したのに眠れないので、起きて大沢在昌『新宿鮫7 灰夜』読了。このところ、ミステリーというかフィクションをまったく読む気がおきない数年間を送っていたのだが、ようやく未読文献を減らせそうである。

しかし、寒い朝だったせいか左肘が冷えて痛い。風呂に入っても改善せず。運動不足による血行不良と判断するも、寝ていないのでとにかく寝る。

起きて食って買い物してニュース観てネットで遊ぶ。

ついついJ-COMネットに申し込む。ここはどーも対応に信頼がおけないのだが、どこのプロバイダーもそうである。ここが8Mbpsに増強し、複数台接続もサポートするようになったので、決定。ADSLの方が安いのだが、実効スループットに不安があるうえに、非常用にISDNも残す(フレッツは解約の予定)ため、選択オプションに入らないのだ(詳しい理由は省略)。実は有線のFTTHも開通を待っているのだが、さすがにもう待てない。ISDN64Kbpsでは、最近は速度が遅くて辛いのであった。


最新の「迷狂私酔の日々」へ
2002年1月中旬の「迷狂私酔の日々」へ戻る
2002年2月上旬の「迷狂私酔の日々」へ進む
過去の「What's New」という名の日記へ

All Rights reserved by (C) Takashi Kaneyama 2002