Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 2000年9月18〜30日

迷狂私酔の日々


9月18日(月)

午前10時には家に着いてしまった。あまりになにげなくって気抜けする。

17日の日本対スロヴァキア戦は空港からの電車で、となりのオヤジが読んでいたスポーツ紙のおかげで結果を知る。どっちにしろ、ブラジルが負けたので決勝トーナメント進出はお預けである。

夜の8時25分には成田空港からクロネコヤマト便にした段ボール箱の荷物が届く。こいつのせいで税関で調べられたのだ。そりゃあ、白い粉(塩だ、塩)や茶褐色をした椰子の実半割り形の柔らかい固まり(砂糖だよ、砂糖!)があれば疑うかもしれんが。

めでたく某所と某所を巡回するが、、あまりにもなにげなさ過ぎてだれも気づいてくれなかった。

9月19日(火)

実は週末から山小屋へ行く計画があり、こういう場合にありがちな予定の変更があったりする。で、ベーコンでも燻製にするか、とぶちあげる。

今日も昨日とは違う某所と某所を巡回し、昨日の教訓に鑑みて自分からカミングアウトする。

「だから、1か月バリ島に行ってたんだってば!」

しかし、軽くあしらわれて終わる。

9月20日(水)

ヨドバシカメラまで行って録音用MDウォークマンを買う。インタビュー用なのでマイクとMDメディアも買う。で、とにかく長時間録音が出来て、10分とか15分おきにインデックスがつくというのにする。これで、バリ島で砂や蟻にやられなければいいのだが。

日本対ブラジル。ま、いっか、ではいけないと思うが、もしも日本に負けるか引き分けてブラジルが帰国することになったらものすごく恨まれるような気もするので、スロヴァキアに感謝しておこう。それにしても、4年前の「私は貝になりたい」からは進歩したが、あれでは肝心なところで勝てない体質は変わらないだろう。ブラジルが必死になった試合だから面白かったけど。

で、有名なたくちゃんが今日限りで<戎>をやめるという情報が入ったのでとるものもとりあえず行く。例によって売り上げには貢献しないが長時間席を占有する面々が揃っていて仲間入りする。最後の日とはいえ、やることはまったく変わりないのであった。でも、私はあの1997年のワールドカップ予選チケット発売前日にチケットセゾンで徹夜中、たくちゃんが差し入れてくれた焼き鳥の味は忘れない。たとえそれが売れ残りであったとしても。

9月21日(木)

ベーコンを作るためには肉を塩漬けしないといけないのだが、ころっと忘れていて買ってもいなかったのであきらめる。

その代わりと言うのもなんだが、オーディオアンプからMDウォークマンにつなぐ光ケーブルを買ってCDをMDに録音する実験をする。

『新宿鮫 風化水脈』読了。

9月22日(金)

本当は今日から山小屋へ行く予定だったのだが、背中痛が発生して行けず。これは寝ても座っても立っても鈍痛がつづくのだ。たいていは仕事とかイヤな予定のときに発生するので「サボリ病」と疑われているのだが、なにが辛いって、何とかなる程度には動けるのである。いやなに、軽い筋肉痛かなんかなんでしょうけどね。

9月23日(土、祝)

というわけで、朝の6時40分に近くに迎えに来てもらって車で山小屋へ。4年ぶりである。小雨、湿原散歩も寒くてショートカットし、小屋でストーブを焚く。

わけあって場所は明かせないが、目の前一面がキャベツ畑で向こうに2000メートル級の山々が見えてロケーションは抜群である。しかも別荘地ではないので、近所には人家がない。静かに孤立し、電話もテレビもない。水もわき水から配管し、ガスはプロパン、外界とつながれているのは細い道と電気線だけ。

ここにワインとかチーズを持ち込んでひたすらわいわいやって寝る。

9月24日(日)

山の朝は気持ちよい。オムレツ、紅茶、トースト、キャベツの四川風煮込み(テキトー)、燻製チキンのソテー。広いテラスで景色をごちそうに食卓を囲む。

温泉まで歩いて行こうかと思ったら道がなくなっていて、やむなく車で行く。サッカーはアメリカにPK戦で負け、高橋は女子マラソンで金メダル、だったそうだ。ふうん。露天風呂ではなぜかもう紅葉しているもみじが見えた。

ここで、3人が帰り、私ひとりが残る。これで仕事ができると思った瞬間、PowerBook2400を前にしたら急に疲れて昼寝をしてしまった。さらに寝ているあいだにまた腰痛・背中痛が出てきてうんうんうなる。さらに悪いことに食欲もない。

9月25日(月)

唸りながらもうどんを作って朝食にする。実は、今日は私の誕生日なんだが。

さて、山小屋から帰るにはまずゴミを仕分けして燃やすものは燃やし、生ゴミは穴を掘って埋め、燃えないゴミは容積を小さくして持って帰ることになっており、さらにキッチン回りの掃除、ストーブの点検、布団類を乾かしてたたんで収納し、水の栓を閉め、ガスの栓を閉め、電気のブレーカーを落とし、床をざっと掃き、ついでに張りっぱなしでネックが反っているギターの弦をゆるめ、鍵をかけて・・・・ということをやっていると3時間はあっというまにたつのであった。

しかもいまだ小雨模様で布団は干せず、焚き火はなかなか火がつかず、結局帰りの予定を遅らせて次の特急にする。道がなかった温泉へのルートを確認しようと両手と背中に荷物とゴミを持ったまま、道なき斜面を下る。野バラで手をひっかくも、何とか踏破。どうやら渓流沿いの遊歩道の護岸工事で道がなくなったようである。

9月26日(火)

企画書を作って企画の売り込みへ。・・・というわけで、仕事は順調である。

9月27日(水)

大森まで行って「風の丘を越えて(西便制)」を観る。韓国映画祭みたいなもんで、今日は1000円で2本、しかももう1本は「祝祭」なのだが、あまりに感動が重いので1本だけで帰る。というか、いまだに体調がよくない。

しかし、今日もはしごする。『ローマ人の物語9 賢帝の世紀』読了。

9月28日(木)

昼に仕事の打ち合わせ。ちょっとした難題が持ち上がるが、仕事はガンガン進めることに。

9月29日(金)

今日も仕事の打ち合わせ。なにしろイラストレーターもバリ島へ連れて行くという大盤振る舞いなのである。

9月30日(土)

体調がよくないことを言い訳に、ごろごろしてみるが、全然体力が回復しない。単に運動不足なのかもしれない。


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