(1)治療方針
医師の示された治療の方針は、
1、 原因と思われる寄生虫に対する投薬(病院にて)週1回
2、 抗生物質の投与(家庭にて)1日2回
3、 1月から1月半の経過を見て、症状が改善されないときには方法を変える
というものでした。
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(2)気になる一言
「とにかくご家庭での投薬を、根気よく続けてください」
これまでの症例によれば完治するまでの期間の差はここにあるようだとの事。
がんばらねば!
医師から投薬時のつかまえ方(押さえつけ方)を習う。
そういえば、手の上に乗せるぐらいしかしたことなかったっけ...
「首のあたりの皮をつまみます。ちょうど猫が子供を運ぶとき咥える辺りです」
ここを持つと確かにおとなしくなる。
「それから空いている小指や薬指でおなかを押さえて、あしをばたつかせないようにします」
「あとは、口か鼻の付け根にお薬を1,2適落として下さい」
なんや、簡単そうやん
「まぁ、何回も指を噛まれるでしょうけど、とにかく根気よくがんばって下さい」
・・・えっ?噛まれる?何回も?
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(3)やっぱり噛まれる
医師の言う意味が分かった。痛い。
朝、早起きして治療の第1日目。だが、「首の辺り」がうまくつかめない。
どうやっても「ヂッ」と鳴いて嫌がるのだ
無理矢理首の皮をつまんで持ち上げても、バタバタと暴れて押さえ切れない
医師がやったときはもうこの時点で動きはほぼ止まっていたのに・・・
なのに何度やり直しても、足のばたつきどころか、首をイヤイヤと振ることさえ止められないのだ。
気がつくと出勤時間。えいやっとそのまま押え込んだ瞬間・・・
「かぷっ」コロ助の歯が中指にザックリと突き刺さっている
「いた〜っ」はじめてまともに噛まれて、訳が分からなくなる
とっさに指を振り払ったとき我にかえった。
痛みと驚きのあまり振り払った手でコロ助を床に叩き付けていたのである。
治療してるのか痛めつけてるのか分からへんなぁ。
「ごめんな・・・」中指の深い切れ目から流れる血をみながら
この先続くであろうこんな毎日と、とうに始業時間を過ぎた会社への言い訳に
想いを馳せるのでした(哀愁)
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(4)悪戦苦闘
そんなことを何度か繰り返しているうちに、だましだまし押え込めるようには
なったのですが、コロ助のほうは、かなり嫌な日課のようで
薬をやり終え解放されても、つかんでいたところを掻きむしるようなしぐさをしていました。
3,4日経ったころ、掻きむしっていた耳の後ろの辺がはげてきました
また、僕の呼ぶ声や手に対して、非常に警戒するようになり、
ついにはえさで釣ってもかくれて出てこなくなりました。
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(5)こりゃいかん
と、モノの本を本屋で読みあさると、ある本で、この押え付け方が
「悪い例」として紹介されており、また、「手に対する警戒心を解くことが
ハムスターを慣らすための第1歩」と書かれていました。
慣らすどころか、嫌がるところをおとなしくさせ薬を飲ませる、
しかも、1日2回・1ヶ半・毎日という状態では、第1歩どころではありません。
早急に別の方法を・・・と、読みつづけると、えぇのんがありました!
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(6)新兵器
「タオルでくるむ」−−これやぁ!
「どうしても噛まれそうで恐いというときには、この方法がよいでしょう」
おっしゃるとおり!
さっそく実践。
タオルでくるっとくるんで・・・おぉ!うまく持てた。
が、タオルのトンネルをくぐりぬけようともがきはじめる。
タオルごしに少し力を強めるが、スルリと抜け出してしまった。
タオルごしだから、少々強く握っても、うなぎかどじょうをつかんだみたいになるのである。
いろいろ試すうちに、ピン!と「はっちゃけた!」(BYあばれはっちゃく)
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(7)寄せて、上げて
医師に習ったつかみ方のミソは、最初に首の皮をつまむところにある。
首を中心に、頭・腕の付け根・背中の皮を引き寄せてゆき、
「皮がつっぱって動けない状態」にするのである。
しかし、難点は下手なうちは、その状態に持っていくまでに時間がかかり、
暴れている間に、ハムスターの我慢の限界に来てしまうことである。
新兵器タオルでは、くるんでスマキにすることで、動きを封じ込めるのは
簡単である。ここで、さっきのミソを応用。
皮をつまむのでなく、スマキにしたタオルを背中側で「きゅっ」と絞り込んでやる
のだ。ちょうど胴体の真ん中でスマキのトンネルがくびれて、動けなくなる。
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(8)そんなわけで・・・
苦労の末、治療開始から1週間を迎え、すんなり薬を与えられるようになりました。
「寄せて、上げて」が効果的なのは、下着だけではないようです(すけべ!)
今日再びお医者さんへ連れて行きました
この寄生虫に関することもう一度詳しく聞いてきましたので
次回はちょっとまじめに、(少し難しいこともまじえて)
まとめてみたいと思います。
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