お店の前はいつでもコーヒー豆のほどよく焦げたかぐわしい匂いがただよい、コーヒー好きはついふらふらと中に誘い込まれます。

　中では優しそうなロマンスグレーのご主人が黙々と生豆をご自分の手で煎り上げています。だからいつも煎りたてのコーヒー豆をわけてもらえるのです。

　そしていつもにこにこ楽しげな奥様の応対ときっと奥様のご趣味なのだろうと思われるお店の中の様子（それはまるで街の喧噪をはなれたコテージのようです）に、コーヒーを飲まなくても、すっかり気分はリフレッシュ！

　私たちは転勤になったときこのお店と知り合いました。そして再びその地を離れることになっても思い断ち難く、わざわざ埼玉へコーヒー豆を送っていただきました。　私たち同様に思っていらっしゃる方もやっぱり多いようで、はるばる広島からの注文もあるそうです。
豆の種類も豊富で『へえ、こんな名前の豆があるんだ』とたびたび感心させられました。

　宅急便の包をあけたときコーヒーの香りに包まれるというのは、コーヒー党にとって至福とでもいうべき一瞬ですね。　
そう、最高のアロマテラピーだったのです。

・ベトナムコーヒー
・エチオピアのセレモニーコーヒー