ケンブリッジ

2017年

ロンドンを起点としたケンブリッジ日帰りの旅である。1971年に オックスフォードを訪問し、教会の塔に登っていた時、鐘に共鳴して石摘みの塔が大きく揺れて、腰を抜かしたことを鮮明に覚えているが、ニュートンのケンブ リッジは訪問したことがない。現在のスマホのCPUの回路設計で世界に君臨しているARM社がここにあるのも今回の訪問リストに加えた理由である。

2017年月6月20日(日)

Kings Crossで往復切符を一人当たり24.6ポンドで買う。駅を出た列車は2日前にモスレム寺院帰りのモスレム集団に車が突入したFinsbury Parkを通過する。しばらく走ると進行方向左の丘の上に豪壮なホテルの様な建物が見える。Google Mapで調べるとAlexsandara Palaceというもので現在では研修ように使われるホテルだという形状はロンドン万博ように建てられたクリスタルパレスを模したもののようだ。

列車は田園地帯をひた走るが、途中大きく曲がっている部分がある。広大な牧草地が広がる部分で、そこを避けたと思わせた。メガソーラーも散見された。

日曜日のため、中国人を含む観光客が大勢押しかけている。中国人は家族で固まって行動するので目立つ。地元の人間が見つ からずケンブリッジ駅から中心部にバス停がどこかわからずウロウロする。バスはParker's Pieceという広大なグリーンを過ぎてコの字型に回ってエマニュエル・ストリートのバス停で折り返す。料金は1人あたり1.7ポンド。

徒歩でクイーンズカレジの数学橋に向かうが巨大なショッピングモールに阻まれて迂回させられる。ならばと軽食屋で昼食と する。一休みしてからCorpus Christi前を南下し、ケム川に向かう。ケム川の橋の上からようやく木製のトラス橋を視認。橋の川下には中国人観光客の一隊が乗ったパントが見える。


Mathmatical Bridge

ケム川の西側にあるQueens Collegeの西を迂回して北上するとやがてKing's College Chapelが見える。



King's College Chapel

更に北に進むとClare Collegeへの道は守衛がいて通してはくれない。ガレット・ホステル・レーンでようやくケム川を渡れた。この橋の袂にも多数のパントがある。

殆どどこのカレジも観光客の立ち入りは禁止しているためThe Round Churchまでセント・ジョンズ・ストリートを北上。The Round Churchはノルマン様式の円型である。ロンドンのテンプルも円型だが、いずれもテンプル騎士団が建てた教会でエルサレムの聖墳墓教会の影響を受けた様 式とされる。



The Round Church


ここで、ソフトクリームで一休み。Bridge of Sighを見えるところが無いか探したが東側からは立ち入り禁止で不可と判断し、引き返す。Conville and Caius Collegeだけが中庭への立ち入りをOKしてくれた。

更に南下するとGreat St. Mary's Churchに入れた。そこを出るとKing's College があった。

あとでNHKの番組で見つけたのだがThe Corpus Clock Also known as the Grasshopper clock is a large sculptural clock at street level on the outside of the Taylor Library at Corpus Christi College, Cambridge University, in the United Kingdom, at the junction of Bene't Street and Trumpington Street, looking out over King's Parade.というものがあった。コーパス・クロックとも呼ばれる。この写真の右手である。



King's College

これで全てを見たと満足し南下するもPembroke Collegeの西側を南下してしまい、バス停にゆくには戻らねばならなかった。

ちなみに孫氏が3兆円で購入したARM Ltdは駅の東4kmの地点の田園の中に在る。

トランプが中国の5Gに警戒している。米政府は中国製5Gのスマホは米国製の回路設計ツールメーカーであるシノプシス(Synopsys, Inc. カリフォルニア州マウンテンビュー)ケイデンス・デザイン・システムズ(カリフォルニア州サンノゼ)など米企業製EDAツールを使ってはいけないと要求し ている。

かってパソコンを日本でも製造していたが、CPUなど自ら開発したEDAツールで自ら回路設計しようと考えた日本企業は1社もなかった。日本が自ら設計し たというスーパーコンピュータ「富岳」も英国の現在のスマホのCPUの回路設計で世界に君臨しているARM社のEDAツールでCPU基本構造で設計した CPUを並列しただけのこと。

英国は5Gのスマホ網は中国製のCPUで問題ないと考えていたが、香港を英国から切り離すことをみて、英国も決断して米国に合わせて5GのCPUはすべて中国製ではないEDAツールを使ったものであると合意した。

蛇足ながらアップル社もこれからはCPUはインテル社のCPUはやめて自社設計のCPUにするという。

結論、日本にははじめから失っていて、日本は失うべきたいした技術はもっていなかったということだ。

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July 7, 2017

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