丸山眞男語録

 
シリアル番号 名言
060 日本のあらゆる組織の指導層は自ら状況に対する政策を決断する自由な主体ではなく、「非規定意識」しか持たない個人である・・・
061 ナチスも、日本の軍国主義もこんなひどいことはしなかった
062 戦犯裁判において土屋は青ざめ、古島は泣き、ゲーリングはこう笑する・・・
264 日本の文化は狭くて閉鎖的な専門家からなるタコツボ型だ・・・
825 合理的な機構化にも徹しえず、さりとて、”人情自然”だけにも依拠できない日本帝国はいわば、不断の崩壊感覚に悩まねばならなかった
834 そこでは民主主義は日々つくられるものではなくて、既存の「状態」
966 ・・・正統には教義を前提とするオーソドクシーと政治団体へ服従させるための思想的条件をさすレジティマシーの二つがあるが・・・
1030 われこそ戦争を起こしたという意識がなく、何となく何物かに押されつつ、ずるずると国を挙げて戦争の渦中に突入した
1078 歴史をこえた何ものかへの帰依なしに、個人が「周囲」の動向に立ちつづけられるだろうか
1079 われわれは今日、外国によって「自由」をあてがわれ強制された。しかしあてがわれた自由、強制された自由とは実は本質的な矛盾
1080 ・・・天皇制が日本人の自由な人格形成ー自らの良心に従って判断し行動し、その結果にたいして自ら責任を負う人間、つまり「甘え」に依存するのと反対の行動様式をもった人間類型の形成ーにとって致命的な障害をなしている・・・
1081 政治を目的としない人間の政治活動によってこそデモクラシーはつねに生き生きとした生命をあたえられる
1082 古典を読み、古典から学ぶことの意味はーすくなくも意味の一つは、自分自身を現代から隔離することにあります
1083 価値の多元化相対化と同時進行する情報洪水のまっただ中で、ぼくたちは今その自己形成の前提となる情報の選択の段階ですでに混乱してしまおうとしている
1215 軍隊が革命化しなければ革命は成功しない。しかも軍隊は革命化する最後の存在だ
1216 天皇制はどの点で咎があるのか。近代主義の観点からすれば、それは日本の民衆を「植物的」にしたのであり、知的に不活発であらゆる生活領域で長老的権威に依存するものにしたのであった。
1217 日本ではあらゆる種類の組織は「タコツボ」化する傾向がある。そこでは集団の活動、思想、価値観が大いに自己完結的となり、集団の権威が自己正当化され、社会的に孤立させられる。
1218 日清戦争で「処女性を失」い、「不釣合いにませた」ナショナリズムという怪物を世界に向かって見世物に出すことになった。
1163 秀才とは・・・自分のやっている事をいつも意義があることだと考えて、その虚しさなどということは思いも及ばない人間のこと

 


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