シリアル番号 | 表題 | 日付 |
087 |
アニゼット |
93/4/17 |
●食前酒の一種anisetteのこと
●香料のアニス(ういきょう、フェンネル)が入っているリキュールで英国ではアニスという
ミヤマウイキョウ
●また、ニガヨモギ(アブシント)が入っていたのでフランスではabsinthe(アブサン)とよぶ。にがよもぎのためにがい。にがよもぎにはアネトールとツジョンが含まれる。ツジョンは大麻の薬理成分であるテトラヒドロカンナビノールの類縁体
ニガヨモギ
●ニガヨモギはアルテミシア・アブシントともよばれる毒草で英名ワームウッド(Wormwood)、エデンの園から追放された蛇(ワーム)の這い跡に生じたという伝説を持っている。19世紀後半「アブサン」 の材料にされていたが、「アブサンティズム」と呼ばれる中毒症状が問題化され生産中止になった。その麻酔作用から合法ドラッグとしても使われる。有名なゴッホの奇行もキッカケはこの「アブサン」の常用によるものだったとも伝えられている。
●ニガヨモギは「ヨハネの黙示録 8章10〜11節」にラッパを鳴らしてニガヨモギの星を川に落とし、地上の川の三分の一を毒にする話が出てくる。
●ロシア語のチェルノブイリはアルテミシア・ウルガリスでアルテミシア・アブシントの親類。
●水にまぜると白濁する
●ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」に主人公が洞窟で飲むシーンがある 。「日はまた昇る」にも出てくる。
●かってヨーローッパを旅していてどこだったかこれをメニューに見つけて試飲し、その強烈な味を気に入り、帰ってサントリー製のアブサンを買ったことがある。
●銀座の明治屋で本場物のPernodが手に入る。1805年にアンリ・ルイ・ペルノが創作し19世紀のパリのカフェ・テラスで最も親しまれたスピリッツとラベルにある。
Rev. June 25, 2012