キッチンのリフォーム

システム・キッチン

7年前の2010年に居間、吹き抜け玄関、階段と廊下のリフォームをしたが、築後40年、台所と洗濯場全体にガタが来ていた。

2017年の英国旅行後、今のままでは客人も呼べないと台所のリフォームを真剣に検討し始めた。カウンター、シンク、タイルすべて全面取り替えの大工事 である。結局、ガスオーブン一体型電子レンジを除き、すべてパナソニックのシステム・キッチンを導入することにした。なぜパナソニック?値引き率60%が 答え。値引き率60%で現場工事費が出る。クロス張り替え、天井塗り替え、窓枠塗り替え、クッションフロアー張り替え工事も含んで一括、地元の住宅工事会社ミサワホーミング鎌倉に発注。

工事期間の1週間、台所を完全にカラにしなければならぬため、ガステーブルもシンクも無くなるし、洗濯機も使 えない。料理はすべて他の部屋にて行わねばならなかった。



完成したシステムキッチン  手前左はカップボード、奥左はサブカウンター、その下に分別ごみ収納ダストボックス


カ ウンタ

衛生面からも、見栄えからも巨大な一枚板がシステムキッチンの目玉となる。40年間つかったステンレス製カウンターは長期間物を置いておいたため、孔食を 生じた。大理石の粉末をアクリル樹脂で固めた人造大理石にはそういう問題がないだろうが、醤油のシミなどが残ると言う問題が残りそう。ヤマハの人造大理石 の品質っは第一級とのことだが、手に入らない。このカウンターをステンレス製 にするか人造大理石にするか悩 んだ。結局、人造大理石のカウンタとステンレス・シンクを選んだ。接続部のテフロン・シールにカビ発生の恐れあるがやむを得ない。19万円。



カウンターでザワー・グラウト作り 右下は食器洗い乾燥機


サブカウンター

2人が同時にキッチンで働けるようにサブカウンターを特注した。メインカウンターに平行して二の字に作りつけた。



サブカウンター

カ ウンタの1枚板は厚さ20mmの合板に厚さ4mmの人造大理石を張り合わせたものだ。ステンレス・シンクも工場で取り付けてある。ガスコンロ用の穴も開いている。



カウンターに浄水、温水混合栓取り付け

汚れ落としはメラミンスポンジが最適。金属のように硬い網目を使って、汚れを削り取って落としているのだ。研磨剤とおなじなのでゴム手袋着用がのぞましい。


シンク

カウンターとの一体性が問題となる。ステンレス又は人造大理石の一体型もあるが人造大理石とステンレスシンクの組み合わせとした。洗剤、ゴ ミの一次収納が可能。


浄水、温水混合栓

東京都は活性炭浄水をしているため、臭みのない上水が得られる。しかし鎌倉市にはない。別途 浄水器を使っているが、これは飲料水目的に小型一体型とする。また水栓のハンドルを濡れた手で触れるため、ハンドル廻りが滴る水で汚れる。センサー付きも あるが故障対策上やはりレバー式とする。


キッチン・ボード

以前はタイルだが、目地の汚れを防止するために最近はキッチン・ボードというメラミン樹脂板を張るようになっている。キッチン・ボードの無 い部分はクロスの張り替え。旧タイルは全て撤去。カウンターとキッチン・ボードの隙間はシリコン樹脂シール。


ガスコンロ

2011年に 20年間使ってきたキッチンのガステーブル・天火セットとガスオーブン一体型電子レンジがついに故障した。ガステーブルに3つあるバーナーのうち1つが安 全装置が働いたままになってガス が出ず着火しなくなった。ここが交 換時と決心。ボケ対策としてIH調理器の導入も考えたが原発事故後の停電経験から敬遠。料理の味もガスオーブンや天火に勝るものはない。特に鳥の丸焼 きのようなグラージエントのある料理はガスオーブンしかできない。電子レンジなんか一様に加熱するしか能がない。電子レンジとガスオーブンを別にすることも検討したが、狭い台所に別々に置く場所がないし、電源工事も必要だ。結局ハーマン製の電子レンジ とガスオーブン一体型のコンビネーションレンジG70-S3910を採用。34万円だった。ガステーブルは少し贅沢して耐熱ガラス、シルバーミラーのガラ ストップの3バーナーとした。よごれは雑巾で拭けばきれいに取れた。旧左コンロは揚げ物のとき天ぷら油の温度を140-200℃の間、20℃刻みで自動火力調節してくれる、またおかゆ、ごはん、5分保温、鍋が干上 がったとき の自動消火も持っている。これを可能にするのはコンロの中央にある温度センサーで常時、鍋底にバネ力で密着し、鍋底の温度を計測しているためだろう。センサーが火炎 の温度を拾わないようにセンサー先端はステンレスで囲い、自然対流により空冷している。熱電対がこのセンサー内部に埋め込んであり、温度情報がガス栓開閉 ロジック回路に供給されている。その制御回路は単一乾電池で動いている。5年目にこのバッテリーが上がって、交換するまでコンロは使用不能となっ た。最近はゼロ糖質食にしたため、折角のごはん機能も不要となったが、ごはんの自動炊 飯器機能は電気式に比べ短時間で飯が炊け、かつうまいという長所がある。火加減も定石通り、始めちょろちょろ中ぱっぱと自動的に調節してくれる。ただ危 険防止のため、電気のような自動点火タイマーはない。鍋は普通のアルミ深鍋でよい。旧右コンロは自動消火と5分保温機能のみだ。おこげを作るためのセン サー解除も可能。じつはここで大根の煮物をしていて居眠りしてしまい。空だきに気が付か なかったが、しっかり自動消火してくれた。おかげで命拾いしたし、住む家を失わずにすんだ。ボケ老人向けの必須アイテムだ。TVで「住宅火災が発生しまし たが、住民一人と連絡がとれていません」などということにならない最小限の出費だろう。中央奥のコンロには温度センサーは装備されていないため、ここに鍋 を載せて、コンロを離れてはならない。いずれのコンロにもタイマー消火をセットできる。コンロの下にはグリル(天火)がある。焼き魚の焼け具合をみて自動 火消してくれる。天火は金網に高級材質を使っているため、塩と焦げ付きがこびりついても 金属たわしで磨けば新品同様になる。非常に満足して使った。 高額装置であるが専用のごはんの自動炊飯器の2倍程度の金で買えるから、フルセットがおすすめである。鍋をコンロに乗せたままうたた寝をしてもちゃんと消 火してくれるなど5年間、故障もなくつかえた。5年後の2016/7/13、複数のコンロを使って いるとき、一つの火を消すとすべてのコンロの火が消え、内臓バッテリー空のメッセージがでて点火できなくなった。新しいバッテリーに交換したところ正常に なった。サービス 人によるとバテリー寿命は頻繁に点火をすると8月程度だという。この1年、ゼロ糖質食に切り替えたため、料理の回数が増えたためだろう。

3度目の今回はカウンターにはめ込むためと値引きを利用するためにメーカーは異なるが、同じタイプのガラストップのガステーブル・天火を新調。定価は23万円だ。旧ガステーブルと天火のセット は6年つかっただけで廃棄となる。


カウンターにはめ込んだガステーブル・天火

下のガスオーブン一体型電子レンジ は既存をそのまま使うことにした。支持フレームの穴を調整して正面の高さを揃えてガスオーブン一体型電子レンジを押し込む。次にガステーブル・天火セット を上の穴から斜めに挿入。上のガステーブルとのガスホースの接続はガステーブルのハンドホールから手を入れて接続する。最後にガラス板を載せて完了。



再利用のガスオーブン一体型電子レンジ

ガスオーブン一体型電子レンジのガスと電力は床下から供給する。ガスオーブン一体型電子レンジと壁の隙間には一升瓶収納庫がある。



床下から供給されるガスと電力 左端は一升瓶収納庫


レンジフード


我が家のレンジフードは2代目だが、排気ファンは旧式のプロペラ式である。これが汚れないように油滴除去の繊維製のフィルター交換が面倒であるし、それで も汚れるファンブレードの洗浄も面倒。



旧式のプロペラ式


2017/2/3 横浜ランドマークタワー34階にあるTOTOのショールームを見学した。特に興味を持ったのは台所の換気ファンであった。TOTOの新製品ファンはコンロ から出る燃焼ガスから油滴分離のフィルターがないので好ましく思った。ファンはシロッコ式で回転軸は垂 直。油滴は遠心力でブレードやこれを囲む円筒の内面に付着した後、重力で下に流れ落ち、ドーナツ状の キャッチャーに溜まる仕掛け。清掃はキャッチャーとブレードのみするだけという簡便なものであった。ただシロッコファンの狭い隙間にこびりつく汚れを取り 除くのは面倒かなとも思った。

2017/7/2 地元の建築会社の紹介でパナソニックのシステム・キッチン導入のために横浜の金港町のショールームに出かけた。パナソニックにも同じ設計原理のシロッコ ファンがある。ブレードは毎回運転停止時に高速運転して油滴を振り落すので10年に1回の点 検でよいという。ファンから滴り落ちる油を受けるウォッシュプレートを年に1回食器洗い乾燥機にいれるだけでよいそうだ。これも18万円を超える高額商品 で排気口も付け替 える工事が必用とか。気が付いて調べてみると、友人、息子、妹が最近新築した家は皆同じシロッコファンである。ガスコンロに点火すると赤外線を感知してファンは自動的に運転始める。



シロッコファンとウォッシュプレート

シロッコファンの排気ダクト貫通口は旧式のプロペラ式より高いところに付け替えた。ダクトはフレキシブルな円筒形である。最長25mまで可能と言う。



排気ダクト

レンジフードの換気扇新排気口はステンレス製の雨水カバーが付けられている。新貫通口は40年前にたてた母 家の屋根と外壁はクボタコロニアルという人造スレート板に穴を開けた。アスベストが混入している可能性があるのだが、出口を開ける作業員 はマスクをしていなかった。この家は終の棲家とするつもりだが、その解体時は管理ゴミとなる。ただこの古い人造スレートは丈夫で、後で追加したガレージの 屋根は人が乗るとバリバリ割れるが、そのようなことはない。

旧排気口はグラスウールを詰めて雨水が入らないように亜鉛鉄板でふさぐ。



新旧排気口と光ファイバーと電力スマートメーター


食器洗い乾燥機

食器洗い機は不用と考えていたが、ぬれた食器を乾燥するための場がなく、常時カウンターの一 部を占拠し ていて邪魔だし、溜まった水でステンレス製のカウンター表面は孔食でやられた。料理するにもまず乾いた食器の片付けしなくてはならない。結局、改装時に食器洗 い乾燥機を導入して流しの下に収納することにした。外国製品に一日の長があ るが、ここはパナソニックに統一。18万円の高額商品。

食器洗い機

給湯器からの温水は温度はせいぜい40℃。そこでさらに電熱ヒーターで昇温するらしく、加熱 器専用のブレーカーと配線が必要だという。折角すべての電球をLEDに替え、大型の200Vの空調機を買って契約電流を現在の3Aに絞ったので多少残念。結局、乾燥目的のためだけに使っている。それにしても乾燥しても長時間温風が噴き出てくるので、マニュルで止めている。

床板を張り、その上にシンクを据え付けると下のようになる。左が食器洗い機である。

シンク下

シンク下の床板を張る直前の状態。写真は配管工事のため、床下断熱材が部分的に落ちたままの状態。 結局、ここだけ床下断熱材は撤去して床板を張った。中 央に見える防蟻材を塗った柱は通し柱。断熱材が無い部分にみえるのは外壁のスレート板をつりつけるコンパネ。このコンパネが耐震性をましていると期待して いるのだが。

右手にシンク排水管・給水管・温 水管、左手に食洗機温水給水管・排水管


第二カウンター

カウンターに平行して背面に第二カウンターを設け、コーヒーコーナーとする。第二カウンター上の壁に反対側にあったコンセントを出してもらうことにした。第二カウンター下に分別ごみ収納ダストボックスを設ける。

分別ごみ収納ダスト ボックス

鎌 倉市引退者が多く住む貧乏な地方自治体のため,税収入もすくない。結果、廃棄物の分別は過酷を極める。生ごみは有料袋にいれて週2回、プラスチック・紙・ 金属・ガラスビンはそれぞれ別に週1回。剪定ゴミは週1回、新聞紙は月1回、電気製品・バッテリー・危険物は月1回、布団など大型ごみは都度金を支払って 取りに来てもらう。このための台所に1日保管庫が必用。それ以上は物置保管とする。ゴミが見えないように分別箱を収納し、生ゴミは匂い対策の蓋つき容器に収納。



分別ごみ収納ダストボックス 左端が生ごみ用

ウォール・ユニット

第二カウンター上の棚にソフトダウン・ウォールユニットを設け、調味料やスパイスを収納するつもりだったが、カウンターの反対側につけたのでインスタント食材の収納に変更。


soft down wall unit


カップボード

いままでは引っ越しで持ってきた古い戸棚に収納していた。この棚が古くなってぼろぼろ。これを作り付けにする。収納できないものは処分する。戸棚の裏の壁紙は張替無し。



家電収納棚

食洗機、そ の他電気製品のために3つの独立ブレーカーと専用配線の追加が必要。独立ブレーカー2系統増設。天井裏点検穴を使って増設するものとする。 契約電流は現在3Aだが、食洗機や家電棚のために4A契約にしたくはない。ただやむを得なく上げなくてはならなくとも前回3Aに落としたのは1年以上前だから問題ない。



家電収納棚 (左)

水蒸気が出る家電はスライドカウンターを引き出せる構造だ。結局、ここにパン焼き器その上の固定棚には重いトースター一体型電子レンジを置いた。電力を使 う電子レンジが2台同時に使える体制だ。ただこのとき空調機1台、食洗機1台にしないと3アンペア契約違反となってブレーカーが落ちる。


洗濯機パン

台所においてある洗濯パンは床張り替えのためにいったん外し、リユースすることにしていたが破損していることが分かったので、新調することにした。



給水栓、脱着式ホース、洗濯パン、横引きトラップ  右側は家電収納棚

また給水栓と洗濯機を連結するホースのワンタッチ脱着パッキンが漏れ始めた。想えば40年間に2回洗濯機を使いつぶしたが、それぞれ20年間よくもワンタッチ脱着式のホースが外れなかったと思う。洗濯機側のストレーナーに沢山固形物が詰まっていた。

今回はホースが外れると給水を自動 停止する構造の給水栓(TOTO TW11R)に交換した。給水栓はボール弁のようだ。脱着式ホースはコーナンに出かけて新調。60cmはちと短すぎるが、店頭にはこれしかない。

新築時、温水栓も用意したが、使わないので、プラグして壁から姿を消した。

洗濯機も20年近く使っている。給水弁の内部リークもあり、そろそろ寿命だ。次はドラム式を考えている。





古い壁紙を剥がし、レンガ模様の壁紙を張った。

壁タイルの部分はこれを外し、その下地の耐火ボード(アスベスト含む可能性)をはずし、合板を張り、その上に石膏ボードを張り、その上にキッチン・ボードを張った。

耐火ボードをはずすと一部の壁に断熱材が入っていないのを発見。この建物は40年前に東急不動産が建てたモデルハウスを気に入って 東急電不動産と直接契約して建てたものだ。工事はその下請けのS建設が行った。たまたま建設現場を見にでかけて一部の壁に断熱材が入っていないのを発見し、石 膏ボードに 穴をあけて全ての壁を検査してやり直しを指示したつもりだが、まだ一部気が付かないところがあったわけである。時効なのでサワホーミングに断熱材を追加 してもらうこと にした。合板を張る前に追加の断熱材を充填した。



断熱材手抜き工事

タイルとこれを張り付けてあった耐火ボード(アスベスト入りの可能性あり)は特別管理ゴミとなった。アスベストは1990年にスイスとオーストリアが、 1993年にドイツが、2005年にはEUが全面禁止した。日本の化学品安全の管轄官庁がそうした動きを知らなかったはずはない。それにもかかわらず、 2012年まで無策で事態を放置したというのは犯罪行為といえよう。すでに1993年に全面禁止したドイツでさえ、非常に長い潜伏期間のために、現在、毎 年、1500人がアスベストが原因で死亡しているという。そうしたドイツに全面禁止で19年間も遅れをとった日本では、これから毎年、1500人を超える 国民がアスベストが原因で死亡するかもしれない。

日本中の家屋とビルは困ったことにこのアスベストを含む可能性のある防火ボードを抱えたままだ。私も古いタイルをはずすとその下地の防火ボードにアスベス トがふくまれている可能性があることは気が付かなかった。あとで分別してあるのを見て知ったわけ。作業員も講習会で学んで知っているはずだが、彼らはマスクもせずに解体 していた。台所と居間の通路にはドアがないため、仮設のビニールシートを張っただけで作業し、居間には我々が居た。作業員は暑さをさけるために、窓と勝手 口を開放にして小笠原にある台風が吸い込む涼しい東北の風を一杯に取り入れながら作業していた。考えてみれば仮設のビニールシートの一部が風圧で外れてそ こから居間に風が吹きこんでいたことを思いだした。遅ればせながら居間を徹底的にダイソンの充電式掃除機で除染したが私自身マスクもないしダイソンのフィルターはしっかりしているので使わなかった。




古い床のCFシート(塩ビ製クッションフロア)を剥がす作業が大変であった。接着剤は残るが完全に剥離させず、3mm程度の合板を張り、その上に新しいCFシートを張り付ける。

CFシート模様としては、アラビア風の白いタイル模様を選んだが、反対が出て無難なコルク模様にした。

床下収納庫をはずすと床下のグラスウールの断熱材が見える。なんとかその場に収まっているようだ。



床下のグラスウールの断熱材

シンクと食器洗乾燥機の配管工事のため、床板の一部を撤去したが、床下断熱材は工事のため脱落した。

現在はスチレンフォーム材をつかっていると聞いて床下断熱施工法を調べると;
@グラスウール繊維充填法
A押出法ポリスチレンフォーム保温板
B吹付けウレタンフォーム保温板
C押出法ポリスチレンフォーム保温板
Dビーズ法ポリスチレンフォーム保温板
Eフェノールフォーム保温板

がある。@を除きロンドンのグレンフェル・タワー火災と同様のリスクがある。

建設当時は@し かなかったため、雑な断熱材支持構造だったというわけ。他の家でもにたようなもので、気にして取り出す人もいると言うが、火災も怖い。グラスウールは洪水になったら悲惨だが、幸いここは高台でその心配はない。床下全面をコンクリートスラ ブを打設したので落ちた断熱材が濡れるということもない。火災防止からはやはりグラスウールが王道であろう。この場合、まず合板で下支えを作ってその上にグラスウールを載せる工法にしなければならない。というわけで今回は配管廻りは撤去した。


天井

天井は殆どそのまま使えた。水性ペンキで仕上げる。




上下スライド式の窓サッシはカウンター・ウエイトのステンレスワイヤーが切れてしまった。ステンレスワイヤーだけの交換はできない構造だと言う。サッシを交換すると同じ製品はないので家の外見が変 わるのと、費用がかかるのでそのまま使う。古くなってサビの浮いたベネチャンブラインドは新品と交換する。同じメーカーの立川ブラインド製の同色製 品とした。窓枠はOP仕上げ。



火災報知器・窓開閉センサー・リモコン、温水器リモコン

工事期間中、SECOMの火災報知器・窓センサー・温水器リモコンなどは一旦外す必要が出る。

SECOMの機器取り外しは作業員を派遣してもらう必要がある。派遣費用1回7,000円である。同時に全センサーのバッテリーを交換した。丁度10年目だ。

温水器リモコンは費用を節約したため、我が家は1個キッチンにあるだけである。業者は2個あると思い込んではずした。そのことを忘れたまま、風呂の温水栓を空けると何と湯がでるではないか。ただ 最高温度である。温度調節機能を失っていると用心して最大流量で風呂桶を満たした。翌日温水器リモコンをはずしたまま湯が出るとは東ガスの担当者も首をかしげてありえないという。温水器リモコンを 仮設として復旧してもらった。スイッチをオフにすると温水栓をあけても温水はでない。


温水器

温水器リモコンを仮設として復旧する作業をしていた電気工事人が温水器の電源プラグが接触不良でスパークがでて黒変している。海に近いため防水コ ンセントが腐食したためだとは思うが、温水器内部に原因があるかもしれないので点検したもらった方がよいとアドバイスされた。温水器のサービスマンは内部 点検と防水プ ラグは約束する。防水コンセントの交換は資格がいるので電気工事人に直接頼んでくれということになった。

温水器メーカーがやってきて防水電源コードを交換。温水器はもう10年なので送風ファンのスペアは無いそうだ。電子回路かファンモーターがこわれれば全体の交換となるという。



防水コ ンセントと温水器



勝手口ドア

1年前の塗装工事時に古くなった木製の勝手口のドアを交換したが、今年の高い湿度で膨張し、ドアの開閉が困難になった。どうしても新しい木材は水分を吸収 して膨張するという。この問題は蝶番をより深く埋め込むことで調整した。



不用となった大盤の勉強机、食器戸棚、本棚

不用となった大盤の勉強机、食器戸棚、本棚は別途すべてリユース


まとめ

日本の家屋なんてお粗末なもの。ドイツとは大きな差がある。寿命は50年を越えないだろう。東急電鉄の軸組構造にコンパネ外板を採用したツーバイフォー的 な強度があると期待していたのだが。斜めの筋違は契約時に追加で付けさせたものだ。私の指示通り、筋かいは入っていたが金具でとめていないので大して役に 立っていない。当時の建築基準法は金具にはなんら言及せずこんな程度であった。神戸地震で多少強化されたが、基本的に最低限の安普請なことは変わりない。 国富の蓄積はなく、不良資産をため込んでいる社会だ。

Rev. August 21, 2011

Rev. September 25, 2017


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