蓮華温泉・八方池・戸隠の鏡池

蓮華温泉は2014年企画したが悪天候のために中止。2015年の再チャレンジは白馬大池はやめて2泊目は白馬八方池とした。

長野でレンタカーを借りて、蓮華温泉にゆき、塩の道だった千国(ちくに)街道、八方尾根の八方池、戸隠の鏡池を回って長野に戻るルート。

新幹線は往復自由席券を購入


第一日10月4日(日曜)蓮華温泉へ

藤沢6:44発→(東海道)→7:36着 東京

東京8:12発→(はくたか555号)→9:56着長野駅。ジパング倶楽部の割引、自由席として東京と大宮からそれぞれ3名が2号車に集まる。

車中、三水村のサンクゼールで昼食をとったのち上信越道で糸魚川に出る提案があり、予約をいれたがあいにく日曜日で全席予約済みであった。

長野駅前 トヨタレンタカー長野(026-228-0100 善光寺口徒歩3分)で6人乗りP2クラス(車種おまかせ)をレンタル→蓮華温泉15:00着。JAF会員割引なし。3日間基本料金合計21,060円+ク ラス指定割引5%=-1,053円、免責保証料3,240円=23,247円(消費税込)+ガソリン代金(長野駅・蓮華温泉 90 km+蓮華温泉・白馬50 km+白馬・長野駅50 km総走行距離190km、リッター7km、ガソリン単価リッター160円として4,500円)=合計27,747円、一人当たり4,625円。いざ車に のろうとしたところP2クラスは5人乗りであることが判明。ウェブ予約のウェブデザインが不親切ということで7人乗りの変更してもらう。

ナビの目的地に蓮華温泉をセットし、安井氏運転で出発。NAVIが選んだルートは裾花川→鬼無里経由だが、日曜日で混雑が予想されるため、オリンピックルート(小川村 経由)をゆく。中条の道の駅で昼食。糸魚川街道を北上。平岩から蓮華温泉林道(入ノ平白馬線)に乗り入れる。途中雨が降り出し、ガスの中を蓮華温泉に向かう。15:30 ロッジ着。

蓮華温泉ロッジ(Hotel Serial No.541)1泊 個室2食付き、税込み1泊1名9,500円+個室料金2室で合計4,000円(一人当たり667円)、浴衣・タオル・歯ブラシ懐中電灯持参。

チェックイン後、紅葉を愛でながら、蓮華の森散策やいくつかある仙気の湯、薬師の湯、黄金湯などの露天風呂を楽しむ予定であったが、小雨が降り続いたため、ロッジの内湯に入る。かなり熱く良い湯だ。

夕食後、9時消灯前に眠りにつく。


第二日 10月5日(月曜) 蓮華温泉から千国街道経由、八方尾根へ

昨日の雨は上がって、朝日岳の紅葉が目に入る。山頂はいまだ雲の中。



ロッジの窓から朝日岳方向を望む

8:00ロッジをチェックアウトし、ロッジ前で記念撮影。



ロッジ前にて 秦さん撮影


不要な荷物を車において軽装で「仙気の湯」、「薬師の湯」、「黄金湯」に向かう。まず小さな「三国一の湯」という二人が入れるかどうかという小さな湯がある。さらに登ると視野はひらけ、源泉地帯は湯気があがり、地獄谷の気配。



源泉地帯


その広まったところに「仙気の湯」がある。和田氏がこれに入る。



仙気の湯


更に登ると「薬師の湯」がある。ここは最高地点のためだれも登ってこない。そこで残りの全員が自然の中で湯あみする。「仙気の湯」で途中下車して遅れて「薬師の湯」まで登ってきた和田氏は悔しがる。



薬師の湯 秦さん撮影


とって返して別のルートを下ると「旧黄金の湯跡」があり、白馬への登山道近くまで下ると「黄金の湯」があった。



黄金の湯 秦さん撮影


一旦、車に戻り、蓮華の森自然歩道散策にでかける。できるだけ高低差のない等高線沿いの道をゆく。1時間あるいたらUターンしようと思っていたところ、たまたま木道にクマの足跡をみつけたのでそこでUターン。帰路、「蓮華の森キャンプ場」で休憩。



蓮華の森キャンプ場

「蓮華の森キャンプ場」からの帰路、蓮華温泉ロッジと源泉地帯の湯気の全景が見えた。



蓮華温泉ロッジ(左)と源泉地帯(右)

車で蓮華温泉を出発。6.5kmの夢見平(地図ではひわ平 標高約1200m)で、大所川が作った大渓谷の眺望を楽しむ。



夢見平からツリコシ沢方向を望む


更に下ると白池がある。 白池周辺は一難場(いちなんば)山付近を源とする崩壊堆積物からなり堰止湖で最大水深2m。白池から流れ出る水はすぐ近くの五月池に流れ込み、最終的にはウド川経由大所川に流れ込む。



白池


更に下ってゆくと大所川発電所からの送電線の下で雨飾山の北に連なる鋸山と駒ヶ岳が望めた。その南にある雨飾山は雲の中。鋸山と駒ヶ岳の手前のピラミッド 状の山は鎌倉山であろう。この山の東側に姫川東岸につけられた大網峠越えの塩の道の古道が残っている。今回のメンバーのうち和田氏と小粥さんがここを走破 している。



鋸山と駒ヶ岳

糸魚川街道を南下して小谷(おだに)の道の駅で昼食。「千国(ちくに)の庄資料館」をナビ の目的地にしてさらに南下。千国駅前から右折して千国街道に入り坂を上ると「千国の庄資料館」があった。ここは千国番所の跡である。松本藩が藩に出入りす る物資の運上金の取り立ての番所として明治2年に廃止されるまで260年間機能した。運上金として取り上げた塩の塩蔵も残っている。



千国番所


次に塩の道に唯一現存する唯一の牛方宿に向かう。茅葺の家屋で厩が内部にある。牛小屋は別棟。



牛方宿


栂池で塩の道を離れ、白馬大池駅に下る。糸魚川街道を南下して日本の棚田百選に選定されている石垣を伴った約200枚の大規模な棚田と用水路のある青鬼(あおに)集落に向かうが、村に通じる道路が2014年11月22日に白馬村を襲った震度6弱の神城断層地震で生じたがけ崩れて不通になったまま、いまだ回復していないことが判明して断念。白馬東急ホテルに向かうがいまだチェックインには早いと、和田野の別荘街をドライブ。

白馬東急ホテル(Hotel Serial No.542)1泊夕・朝食付 税・サービス料込み ツインB/禁煙ルーム(3名室) バス付き トイレ付き  × 2(室) 利用人数おとな6名) 総額94,800円(1名15,800円)

夕刻、ホテル周辺を散策。ホテル付属のテニスコートからは八方尾根スキー場が遠望できる。

第三日 10月6日(火曜)八方池と戸隠の鏡池

8:00白馬東急ホテルチェックアウト。ホテルの屋根越しに小蓮華岳が見える。



白馬東急ホテル

近くのコンビニで昼食用のおむすびを購入。朝方は雲一つなく白馬三山の全ぼうが姿を現していた。



白馬三山 右から白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳、天狗の頭

八方アルペンラインのゴンドラリフトとアルペンクワッドリフトをパスして黒菱パーキング場まで車で登る。そこからグラートクワッドリフトで八方池山荘に登る。

9:00歩き出してすぐ山には雲がかかりだしたが、鑓ヶ岳と天狗の頭が眼前に見える。



鑓ヶ岳と天狗の頭


八方尾根は谷川岳、アポイ岳、至仏山と同じく、上部マントル と同じマグネシウムの多いはんれい岩が変性した蛇紋岩のため、滑りやすい。だから登りは岩場を使い、下りは木道を使う。また超塩基性岩のため本来2,500m以上にしか生息しない低木林と希少な花々が咲くところとなっている。

八方池直前の第二ケルン過ぎた地点で不帰嶮が見えた。不帰キレットは右側の雲の中。最近ここに来た秦さんが先頭にたつ。安井さんも、10才若いので元気だ。



八方池は眼前の丘の向こう側、背景に不帰嶮


戸隠への移動時間を考慮し八方池で記念撮影し、Uターン。



八方池にて 中央の一番低い地点が不帰キレット 
その右は天狗の頭 秦さん撮影

八方池往復散3時間。黒菱パーキング場でお握りの昼食をとって12:00出発。戸隠の鏡池をNAVIに入力。NAVIは鬼無里街道を選んだ。白馬の東山山脈を登り、鬼無里村に下 るルートである。鬼無里神社の前には同期の清水が住職をしている松厳寺があるのだが気が付かず通過。

鬼無里神社から大望峠に登り、戸隠宝光社に下った。大望峠では残念ながらアルプス展望台を見落として通過した。大望峠からは下りである。戸隠宝光社前を左折して、まっすぐ鏡池に向かう。標高1,200mにある堰止め湖であ る。人工的な土手があるのであるいは人口湖かもしれない。

戸隠山を背景にした鏡池は昔のままそこにあった。



鏡池にて 安井さん撮影


中社門前の蕎麦屋三軒は長蛇の行列。そこで最近中社を訪問した秦さんの案内で中社宿坊金輪院「今井」の裏の蕎麦屋で遅い昼食をとる。2007年5月19日の山また山の山の会に 白川が参加していたらしい。その彼がこの年の記念文集「踏みゆく大地の50年」の私の一文「通らなかった道」のニガヨモギにいちゃもんを付けてきたのは忘 れられない。原子力業界で生きてきた彼にとっては自分の人生を否定するようなことは我慢がならなかったのだろう。その彼もガンで亡くなった。



中社の蕎麦屋にて 秦さん撮影


往生寺リンゴ園で土産のリンゴを買い、刈萱親子ゆ かりの往生寺を訪れる。九州博多の城主であった刈萱加藤左衛門尉重が出家し、等阿法師となって高野山で修業中のところへ子の石堂丸が訪ねて弟子入りをせ まった。しかし刈萱は善光寺に隠れてここで83才で没したといういわくのある寺である。庵主さんの説教節でこの親子の物語を聞いた。本堂の裏には刈萱上人墓 所、境内には吉良上野介手植え桜や弘法大師作の波切不動がある他、梵鐘は「夕焼けの鐘」と呼ばれ童謡「夕焼小焼」ゆかりの鐘である。



往生寺 中央は庵主さん 秦さん撮影


17:00にレンタカーを返却し、長野駅で夕食をとって解散。


パスしたオプション

@姫川の西側(西廻り道)を進む「山の坊道」は糸魚川の少し西、青海を発し、虫川(関所があった)、夏中を経て大峰峠、山の坊を越え平岩の南で姫川筋に下る。この道は林道並み

A姫川東側の塩の道のうち、大綱峠越えの古道は未舗装の山道(ただし遠望した)

B姫川東側の塩の道のうち、北小谷から地蔵峠、大峠(三坂峠)は未舗装の山道。三坂峠までに登り、雨飾山を望む。

C小谷温泉の村営露天風呂に入るために、片道10kmを往復する

D弘法の清水、前山百体観音、風切地蔵、、おかるの洞窟

E通薬師堂石仏群、大出の吊橋

F白馬大橋、姫川源流・親海湿原

G犀川を佐久間像山お手植えのモミジで有名な名勝久米路峡を横断し、稲荷山に抜け、信濃三十三霊場、18番長谷寺に立ち寄ることも考えられる。信州屈指 の古刹で、飛鳥時代、允恭天皇六代の孫・白助翁が善光寺如来のお告げを受け、両親の菩提供養に奈良初瀬から十一面観世音菩薩を勧請してこの地に奉安したの が始まりと伝えられる。大和、鎌倉と並ぶ日本三大長谷観音の一霊場として名高く、木曽義仲の兵火に遭って後、鎌倉時代中期に再建された荘厳な伽藍の面影を 今によく伝えている。1400年将軍足利義満から信濃国守護に任命された小笠原長秀が統治に失敗して国人衆の攻撃されて逃げ込んだ塩崎城は長谷寺の西背後 に聳える標高560mの尾根頂部に築かれている。(和田さんは信濃33霊場めぐりでここ訪問をしているはず)

費用

JR切符を除く一人当たり費用概算

レンタカー+ガソリン 4,625円

宿:10,167+15,800  25,967円

4日の昼食と酒代金  2,000円

5日の昼食と酒代金   2,000円

6日の昼食               1,000円

八方アルペンライン  2,900円

合計                      38,492円(丸めて40,000円)

July 24, 2015

Rev. November 22, 2015


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