ドイツ紀行その1

 ケルン、ライン川、ハイデルベルク、バ−デンバ−デン
2001年4月25日〜5月7日  新日本トラベル

平成13年4月25日関西空港からJALでパリ経由し、フランクフルトへ。専用バスでケルンに夜12時過ぎに着く。ドゴ−ル空港でエア−・フランスの機内食従業員ストとかで3時間ばかり時間が遅れた。翌日26日はケルンの観光。バスで市内を巡り、7411オ−デコロン社の人形時計を見学した後、ケルン大聖堂を見学する。尖塔はどんよりとした初春の空に大きく聳えていた。今年のドイツは春の訪れが遅く、気温は14度でライン川岸に立つと肌寒く感じられた。大聖堂は今春から堂内の説明が出来ないようになったとのこと。

 ケルンは第二次世界大戦での被害が大きく、市街地は廃墟と化した。幸い大聖堂は市民の懸命の努力により比較的小さな災害に止まった。大聖堂は1248年工匠ゲルハルトにより建設が始まり、1322年には内陣が完成したが、1560年資金難から工事が中止されたが1880年ドイツ民族の象徴として完成された。通算600年以上の歳月を要している。1996年世界遺産に指定されている。ペテロとパウロの門を入ると入り口から伸びる五廊式の身廊は広大で右手にはすばらしいバイエルン窓がある。幼児キリストを背にしたラインの守護聖人クリストファ−の像も見られる。
 大聖堂の南にロ−マ・ゲルマン博物館があり入館せずに、外からディオニュソス・モザイクを見学。1941年連合軍の空爆の修復の際に発見された。


 
その後、ライン川のリュウデスハイムに向かう。つぐみ横丁でドイツ民謡を聞きながら、昼食をとる。リュウデスハイムからザンクト・ゴア−スハウゼンに川下りを楽しむ。小雨が時折降る。デッキの上で写真をとるが、少し寒かった。船は左右の岸に立ち寄りながら進行する。日本語の解説も放送される。有名なロ−レライに差し掛かると、ジルヒャ−作曲のロ−レライの歌が流れてくる。人々もいっせいにデッキに上がってくる。昔日は難所の場所であったのであろう。期待していたほどの感動は覚えなかった。

 両岸の主な城などを列挙してみよう(リュ−デスハイムからゴア−スハウゼンまで)。
 
 
右岸:エ−レンフェレス城、プファルツ城、グ−テンフエルス城、ねこ城、ネズミ城
 
左岸:ねずみ塔、ラインシュタイン城、ライヒェンシュタイン城、ゾ−ネック城、スタ−レック城、シェ−ンブルク城、ラインフエルス城、

 
それぞれの城にまつわる伝説はたくさんあるようですが、省略する。また、これらの古城に泊る旅行もあるようで次回の旅行に残しておこう。
ラインの城の多くは群雄割拠時代の諸侯がラインの通行料徴収などのために建設した。しかし十七世紀前半の三十年戟争で破壊され、決定的な破壊は同世紀後半のフランスの侵入の際に行なわれた。ルイ十四世の軍隊はライン流域の城を徹底的に破壊してまわった。現在、ラインの城のほとんどが廃墟になっているのは、こうした度重なる破壊のためである。
 
 ハイデルベルクの学生食堂ロ−テン・オクセンで夕食を。口蹄疫のため牛肉は出されることがなかった。戯曲「アルト・ハイデルベルク」にも登場した学生食堂といわれるが、事実は違うようである。訪れた有名人の古い写真などが壁に貼られていた。

 翌日27日、雨の中を旧市街の観光とハイデルベルク城の見学。ハイデルベルク城は17世紀末のプファルツ継承戦争による破壊のため、廃墟となっている。ゲ−テやユゴ−もその姿を見ている。城の地下に収蔵されているワイン樽はワイン22万Lも入る巨大なもので、樽の上には舞台があり、傍には等身大のワイン番人ペルケオの立像。聖霊教会、ハイデルベルク旧大学、ツム・リッタ−(騎士の家)を見学。免税店での時間を利用しY先生と学生牢に入場見学する。壁面一杯の落書きは時代の学生堅気を反映し興味深かった。ハイデルベク大学は創立1386年でドイツ最古の大学である。 

 バ−デンバ−デンのホテルに午後2時過ぎ着き、小憩の後、Y先生とオ−ス川沿いのリヒテンタラ−小道を通り、街の中心部へと散歩に出る。バ−デン・バ−デンはロ−マ人によって発見された世界的に有名な温泉保養地でブランドショップがあり、お洒落な老人の散歩が見られ、優雅な社交場という感じ。なお、医師の診断があれば健康保険も使用できるとのこと。カラカラ浴場は水着着用、フリ−ドリッヒ浴場は素裸。フリ−ドリッヒ浴場は混浴タイムになり、水風呂でバッタリとレディ−のグル−プに。Y先生、ロ-レライのお招きでと水風呂に辛抱されたとか。タオルなどを持っていないので、健康的でもあった。歓楽的要素の強い日本の温泉地とは、ずいぶん違う印象。

 

バイエルン窓 プファルツ城
ケルン大聖堂 ケルン大聖堂
バイエルン窓
プファルツ城 ロ−レライ岩
ケルン大聖堂
ラインシュタイン城 ライン川
(ロ−レライ岩上)
カ−ル・テオド−ル橋 世界最大のワイン樽
学生牢 バ−デン・バ−デンの街並 リヒテンタ−ラ−・アレ− フリ−ドリッヒ浴場入口
2:ボ−デン湖・マイナウ島・アルペン街道・ミュンヒェン 3:ロマンティシェ街道
4:バンベルグ・ゲ−テ街道 4:ボッダム・ベルリン
旅行記のペ−ジ へ HOME: