森林公園から橋を渡り県道に出ると、100mも行かないうちに左に入る林道があり、登山口はこの林道を20分ほど上がったところにある。植林内で道は狭いが登山口までコンクリートで舗装されている。
登山口から主尾根まで小さな支尾根を上がるが、かなりの急坂でこのコース中一番キツイところだ。だが一旦主尾根に上がってしまえば、明るい自然林の尾根で、小さなアップダウンがあるが特にキツイ箇所はなく、快適な尾根歩きとなる。雌岳は縦走路から僅かに外れているが、ここは南東に大きく視界が開け、山麓から伊勢湾にかけての眺めが素晴らしい。雌岳から僅かに下ると勢津分岐で、これより最後の坂を登りつめれば堀坂山頂上だ。
さすがに伊勢三山の一つだけあって、頂上からの展望は素晴らしく伊勢湾はもとより、大洞山や尼ヶ岳等室生火山群の山々やもう一つの伊勢三山である局ヶ岳とそれに続く三峰山系など、360度遮るものはない。
今日は天候にも恵めれたためか平日にも関わらず頂上には既に一人が、その後も頂上滞在中6〜7人方が上がってきた。たぶん地元の方々と思うが、これだけの展望が得られれば、四季折々上ってみたいと思う山である。
堀坂峠は頂上の北になるが、道は一旦西に延びる尾根を距離にして120〜130m下ったのち、右(北)に折れる。
観音岳は掘坂山から峠に下ったら、そのまま向かいの尾根に取り付が、暫くの間は植林の中を歩く。観音岳は尾根上にある小さなピークだが、こちらも東面に視界が開け、山麓から伊勢湾の眺めが良い。
頂上から1〜2分で分岐があり道標もあるが、うっかりしていると直進してしまいそうになる。森林公園へはここを右に僅かにくだり東に延びる尾根に入る。前半は自然林の尾根だが下るに従い混合林になり、程なく東屋(展望台)が現れる。後は植林内の整備された階段を下れば、森林公園の芝生公園の上部に着く。 |