2004.3.6 エアロッカー クロスシャフト交換
やっと異音の原因を突き止めました。
これまでの経過を整理すると、、、
'03/11:舗装路を走行中、カン、カン、カンと車速に同調した異音発生。
'03/12:ファーのアウトプットシャフトからのオイル漏れがあり修理。→直らず。
'04/1:左リアブレーキドラムシューが剥がれており交換。→直らず。
'04/1末:デフを開けてチェックしたら、クロスシャフトの頭に傷を発見。
エアロッカーのクロスシャフト関係の部品をリミット4x4にて交換してもらいました。
修理後、破損した部品を見て、やばい状況だったと胸を撫で下ろした次第です。
エアロッカーのクロスシャフトは、長いの1本、短いの2本で構成されます。展開図参照。4、15の部品です。
長いシャフトと短い2本のシャフトを、抜け防止のピンで留める構造です。
せっかくエアロッカー開けるので、Oリングも交換してもらいました。
で、どこがやばかったのかと言うと、、、
このように長いピンが3つに分割されていました!
クロスシャフトが抜け出てきても、リングギヤの内周面に当るだけで抜け出てこないのが幸いでした。
車種によっては、このピンが抜け出てリング&ピニオンで噛んでしまい、致命傷になるようです。
対策として、ピンを4本にしてもらいたいところですね。
折れたクロスシャフトの両端面。
抜け出た側(左)はリングギヤの内周面と当り、かなり削れてます。
二箇所の破断面。
シャフトが回転しながら当っていたようで、ざらつきのある面(破断面)と光沢のある面(磨耗による)が見られます。
デフは動力をクロスシャフトにより、サイドピニオンからドライブシャフトに伝えているので、相当な負荷が掛かると思います。
オープン状態だと、タイヤからの外力は差動によりサイドピニオンの回転運動に変わりますが、デフロック状態だと、諸にクロスシャフトに剪断方向の力を加えることになります。
これを配慮して、エアロッカーは4ピニオンにしてるのだと思いますが、強度的に充分とは言いがたいです。
ARBの独占市場から、OXや、T-Lockerなど競合が出てきたことから、こういった弱点が克服されていくことを切に願うところです。