「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報Back No.31  

ご意見・感想 を、お待ちしています!
戻る  

2001/11/11
   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/10 
『米国心臓協会(AHA)は10月9日、減量法として米国民に人気の高い「高蛋白ダイエット」について、一時的には減量に役立つものの継続が難しく、長期的には心臓や腎臓、骨などの健康に悪影響を及ぼしうるとする勧告を発表した。』と、報じている。

 この勧告文では、減量効果は炭水化物制限による利尿作用または総摂取カロリー節減が主因であると指摘した上で、こうした高蛋白食には

    1.蛋白と一緒に飽和脂肪酸の摂取量が増える(高脂肪食となる)、
    2.相対的にミネラルやビタミンの摂取量が減る、
    3.食生活のバランスが悪くなる
−−などの弊害があると指摘している。

勧告文のタイトルは、「Dietary Protein and Weight Reduction」で、詳細は → こちら

MedWave記事

心血管疾患に対する独自の食事療法を展開する“二大教祖”がACCで講演 2001.3.21 

   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/09 
『ドライバーで気持ちよく球を打った瞬間、ヘッドを頭にぶつけたわけでもないのに、後頭部に激痛。頭痛はその後何日も続き、次第にめまいや吐き気、ふらつきが現れる。こんな珍しい「ゴルフ頭痛」が11月8日、日本救急医学会で報告された。』と、報じている。

 この症例を報告したのは、国立仙台病院脳卒中センター脳神経外科の西野晶子氏、桜井芳明氏ら。原因は、首を急にひねったことによる椎骨動脈の解離。
 西野医師らは、1998〜2000年の2年間で4人、ゴルフ後に激しい頭痛やめまい、ふらつきを訴え、「脳卒中ではないか」と救急外来を受診した患者を経験した。
 この患者の4人のうち3人は30歳代、一人は50歳代。この4人には特に持病はなく、共通していたのは、全員がいわゆる「飛ばし屋」で、ドライバーまたは5番アイアンで球を打った直後から症状が出ていたこと。また、ハンデは推定20〜36。
 最初に現れた症状は、スイングと同時に突然、後頭部に激痛が走り、その後も頭痛が続き、意識ははっきりしていたものの、翌日〜2週間後に頭痛やめまいが強くなり、うち二人は運動麻痺が出現していた。
 ゴルフによるけがの大半は、筋や骨、関節を痛めるものだが、不適切なスイングから首の血管を痛めて、運動麻痺になるということは、とても怖い話である。

MedWave記事

   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/09 
『英誌スリミング・マガジンが毎年行うこの調査は、自分を肥満と見なす2000人の女性を対象にして行われた。このうち80%以上が、肥満が健康に悪影響を与え、性生活を傷つけ、またキャリアを積む上で障害になる、と考えているという』と、報じている。

 同誌の編集長、アリソン・ホール氏は、「肥満の女性は棒のように痩せたいわけではない。平均的な体重レンジに戻して、健康的でセクシー、自信にあふれたな気持ちを得たいだけ」と述べている。

   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/09 
『日本脳炎(Japanese Encephalitis)は日本脳炎ウイルスが引き起こす、重病の脳炎で、医療環境の整った日本でも発病すれば35%という高い死亡率を持っている。日本脳炎は最も毒性が高いウイルスであり「危険レベル:4」 だ。 ウイルスに感染しても、多くは不顕性感染といって、発病しない状態で終わる。発病率は50人に1人とも1000人に1人とも言われている。とりわけ60歳以上の高齢者が発病すると死亡する確率は高い。日本脳炎ウイルスは蚊によって媒介される。自然界でウイルスを増幅させる動物を増幅動物というが、日本脳炎ウイルスの増幅動物は主にブタだ。』と、報じている。

確かに国内での発病は減少しているが、中国やインドを中心にまだアジアで大きな流行を起こしていて、WHO(世界保健機関)も警戒を解いていない疾患の1つであるという。

   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/08 
HOSPEX Japan 2001が日本医療福祉設備協会と日本能率協会の主催で、東京ビッグサイト で11月6日から開催されている。今年のメーンテーマは、「ヘルスケア新時代を支えるもの−空想から現実へ−」。今回の見所は、企画展示「医療福祉関連のロボットプラザ」が挙げられる。「自立支援ロボットコーナー」「介護支援ロボットコーナー」「リハビリロボットコーナー」「癒しロボットコーナー」など6コーナーで様々な製品を紹介している。』と、報じている。

▼高齢者と“会話できる”ロボット

     松下電器産業は、一人暮らしの高齢者の“話し相手”としての「高齢者対話支援ロボットシステム」を出品した。なお、この製品は、テクノエイド協会と通信・放送機構から援助を受けて開発が進められたもの。大阪府池田市が実施している「池田市福祉支援情報通信システム」プロジェクトに採用され、池田さわやか公社で実証実験が行われている。
▼食事を補佐するロボット
     セコムは、食事支援ロボットとして「マイスプーン」を出展し、デモンストレーションを実施している。手やあごで動かすレバーでスプーンを操作し、おかずやご飯を弁当箱から口まで運ぶというもの。2002年の春に販売を開始する予定で、当面はレンタルを中心に展開する方針だという。
▼表情が変化させられるロボットも
     東京理科大学工学部による人間のように表情を変えられる「顔ロボット」、エー・エー・アイ・ジャパンによる人工知能を使って障害物を自律的に回避する車いす「TAO-7」なども出展されている。セガトイズやツクダオリジナル、トミーなどの玩具メーカーは、癒しロボットコーナーにぬいぐるみロボットを展示している。
MedWave記事
   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/07 
『第1回男性の健康世界会議が、11月2日から4日にかけて、オーストリアのウィーンで開催された。男性の健康に焦点を当てた国際会議の開催はこれが始めて。発表演題は心疾患、癌、遺伝、生活習慣、政策、教育・予防、心理など広範囲に及んだ。女性に比べ寿命の短い男性の健康を、改めて見直す新しい試みとして期待を集めそうだ。』と、報じている。

 今年8月に厚生労働省が発表した2000年簡易生命表によると、男性の平均寿命は77.64歳、女性は84.62歳と、男女間で7歳もの差があり、日本に限らず諸外国でも同じ状況。
 1920年には男女の寿命の違いは1年に過ぎなかったが、1990年には既に7年もの違いが生じている。また、癌など死因トップ10に入る疾患の致死率も、断然男性の方が高い。

MedWave記事

   ----Asahi.com > 社会 > 速報 ’01/11/06 
『首都圏に放送電波を発信している東京タワー(東京都港区)の周辺で電磁波の強度が高い数値に達している、という調査結果を市民団体が明らかにした。国内の規制値を下回っているが、欧州などの規制値を超している地点もある。テレビ塔や携帯電話の基地局からの電磁波が、がんの発生率を高めるとの指摘もあり、団体は総務省に詳しい調査を要請する。』と、いう記事。

 電磁波の健康被害を訴えている「ガウスネット」(事務局・東京)と、東京理科大の学生らでつくる「電磁波プロジェクト」が調べた。7月から東京タワーから半径約2Km以内の255地点で電磁波を測定した。東京タワー周辺でのこれほどの規模の電磁波調査は初めて。
 それによると、タワー中心から西北西約300mの交差点では、1平方センチあたりの電力密度が101.69μW(マイクロワット)だった。イタリアや中国では違法とされる値に相当する。
 各国大使館が並ぶ北西約400mや、北北西500mの神社近く、北東へ約200mの高校前などでも高かった。いずれも高台で、遮へい物が少ない場所。500m以上離れると、低下した。

   ----Asahi.com > 国際 > 速報 ’01/11/05 
『世界保健機関(WHO)の傘下の国際がん研究機関(IARC)は、高圧送電線や電化製品などから出る電磁波(電磁界)について、見解をまとめた。「発がんの可能性がある」としながらも、動物実験による証拠は不十分で、解明すべき課題はあるという内容。電磁波の健康影響についてWHOは03年に新環境保健基準をまとめる方針で、とりあえず10月、各国政府や電力業界に予防対策をとるよう伝えた。』と、いう記事。

 WHOは96年から10年計画で「国際電磁波プロジェクト」を進めており、発がん性の評価をIARCが担当した。日米欧10カ国の専門家21人が参加、数十の研究論文をもとに、6月、フランスで開いた専門家会議で総合評価を下した。

 この会議では、小児白血病に関する分析が「評価対象」に採用され、一般の家電製品などから出るレベルの0.4μT未満の磁界に住む子供には発症の増加がみられなかったが、0.4マイクロテスラ以上を居住環境で受ける子供たちは2倍になる、という。

 IARCの発がんランクは5段階あり、電磁波は「発がん性あり」「可能性が高い」に続く3番目の「可能性あり」とされた。そのうえで、「統計的な疫学研究には信頼できる証拠があるが、動物実験の証拠は不十分」とする見解をまとめた。


2001/011/03
   ----Asahi.com 科学・自然  > ニュース速報  ’01/11/02 
『近畿大学医学部、国立がんセンターなどが参加する国際共同研究での臨床試験で、新しいタイプの抗がん剤が、これまで治療が難しかった肺がんに高い効果を示すことを、日本肺癌学会で2日、発表される。副作用も少なく、患者には朗報といえる。この抗がん剤は、英国のアストラゼネカ社が開発した飲み薬「ZD1839」(商品名・イレッサ)で、がん細胞の増殖に関係する酵素の働きを妨げる「分子標的薬」の一つ。正常な細胞も攻撃するこれまでの抗がん剤と異なり、がん細胞のみを狙い撃つため、副作用が少ない。』と、いう記事。

 抗がん剤が比較的効く「小細胞がん」と効き難い「非小細胞がん」が肺がんにはあり、昨年暮れから日本と欧州の8カ国で、この「非小細胞肺がん」の患者208人を対象に、試験が続けられており、日本では、従来の治療で十分な効果が得られなかった重症の102人がこの薬を試していた。
 その結果は、患者の半数以上に、がんの進行が止まるなどの効果が見られ、全体の約2割では、がんの大きさが半分以下に縮小し、がんによる痛みが軽くなるなどの患者が実感できる治療効果は平均約8日で表れたという。  発しんや下痢などの副作用が出た例もあったが、症状は軽い人が多く、従来の抗がん剤と比べて、大幅に改善されているという。国際的に胃がん、乳がんなどで臨床試験が続けられており、結果が注目される。
 国への承認申請は年内にも出される見込みと伝えている。

≪イレッサに関するその他の情報≫
ASCO: New Generation Platinum Compound,ZD1839, Effective In Non-small Cell Lung Cancer

An Expanded Access Clinical Program with ZD1839(IRESSA) for Patients with Advanced Non-Small Cell Lung Cancer (NSCLC).

「ガンを治す」外資のあの薬がついに承認された!「週刊現代28号」掲載記事
  ----外科医・平岩正樹

今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第1回)議事録
  ----文部科学省・審議会情報調査研究協力者会議等

   ----Asahi.com > 生活 > 食べる  ’01/11/01 
『日本より早く狂牛病の不安に直面した欧州。ファッションの街イタリア・ミラノでは、肉をまったく使わないベジタブルファストフード店が登場して人気を呼んでいる。チェーン展開も計画され、日本からの出店打診もあるなど、広がりをみせそうだ。 』と、いう記事。

 欧州連合の資料によると、狂牛病の影響で今年3月には、イタリアの牛肉消費量は例年の約4割減に落ち込んでいるという。肉に不安を感じるのは、この種の問題で先行するヨーロッパの人にとっても同様のようで、品物がすべて野菜料理であるお店が繁盛しつつあるというニュース。大豆で作ったハンバーガー、季節の野菜を詰めたパスタなどが人気とか、チェーン店の計画もあるとかで、日本にも登場する日は遠くなさそうだ。

   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/10/31 
『ステロイド外用薬と併用されることが多く、単独での効果については不明な点が多かった抗アレルギー薬に、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える効果があることがわかった。10月30日、日本アレルギー学会のシンポジウム9「アトピー性皮膚炎の治療」で、聖マリアンナ医科大学皮膚科の溝口昌子氏が発表した。アトピー性皮膚炎の治療において、抗アレルギー薬をどう位置付けるかに大きな影響を与えそうだ。』と、報じている。

MedWave記事

   ----日経ヘルス ニュース ’2001/10/19 
『最近、マラリアの治療に使われるキナクリン (quinacrine)という物質が、クロイツフェルト・ヤコブ病に有効らしいことがわかってきた。マウスの細胞を使った実験で、キナクリンが試験管内の狂牛病の病原体と感染性のプリオンを消滅させ たことが確認されており、この成果を受けて、初の人間でのテストが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のスタンレー・プルジナー博士によって行われた。』と、報じている。
 通常の慢性便秘には2タイプがある。大腸の運動能力が低下して起こる「弛緩(しかん)性便秘」と大腸の運動が強くなり過ぎて、かえって消化物の移動が障害される「けいれん性便秘」だ。同じ症状でも大腸の動きは、全く逆の状態にある。
 ところが市販薬のほとんどは弛緩性向けの大腸刺激性下剤。このため、自分がどのタイプなのかを見極めて薬を買い求めなければ、初めは良くても、次第に増量しなくてはならなくなったりするので、薬剤師に相談することも大切。
 でもどのタイプの便秘なのかの見極めについて。このサイトでは、次のようなコメントをしている。

『両者の判別法は、

     ▽しばしば腹痛や不快感がある 
     ▽トイレにいくとおなかの具合がよくなる
     ▽便が硬くてコロコロしている
     ▽おなかが張るのにお通じがない
     ▽トイレに行っても残便感がある
     ▽ストレスがたまっている
――このうち3つ以上当てはまれば、けいれん性便秘、2つ以下なら弛緩性タイプの可能性が高い。』

 私もかつては、慢性の便秘だった。以上の項目が全てがあてはまるような気がする。市販薬の効果は無かった事から思えば、薬剤師に相談すべきだったと反省するが、便秘を解消した体験談から云えば、やはり食べるものを選ぶ事やそれなりの対処法が必要のようだ。
 今は、乳酸菌や野菜果物ベースのサプリメントを常用する事で、毎日の便通があり、昔の苦しい思いは雲散霧消だ。

   ----日経ヘルス ニュース ’2001/10/29 
『米連邦政府のNIH(米国立衛生研究所)傘下の米国立眼研究所の研究で、「老人性円板状黄斑変性」という老化現象による眼の病気が、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチン、亜鉛という4種のサプリメント(栄養補助食品)で、この眼の病気を予防できることがわかった。使ったサプリメントは、いわゆる抗酸化剤として知られているビタミンC、E、ベータカロチンで、亜鉛も 一緒に被験者に与え、6年間追跡調査した。 ビタミン類、亜鉛を個別に与えた場合では、果は薄く、あるいは全く効果がなかった。』と、報じている。

2001/010/28
   ----Asahi.com 科学・自然  > ニュース速報  ’01/10/28 
『高圧送電線や家電製品から出る電磁波が健康に影響を与えるかどうかの問題で、国立環境研究所(茨城県つくば市)は細胞を使った実験をし、がん抑制作用を持つホルモン「メラトニン」が磁界によって働きを阻害される、という結果を得た。』と、いう記事。

 メラトニンは睡眠など生体リズムを形成するホルモンの一種で、がん細胞の増殖の抑制作用をもつ。この力が低下すると、各種のがん細胞の増加につながるという「メラトニン仮説」が87年提唱され、各国で研究が続いていた。
 メラトニン仮説が国内で追試されたのは初めて。今回の実験結果は、人体への磁界の影響の評価方法を確立する上で、一つの手がかりになるといえそうだ。

 実験は、磁界感受性のある乳がん細胞「MCF7」に人体と同じ濃度のメラトニンを加え、乳がんの増殖が抑制されることを確認し、次に同じ 条件でこのがん細胞を高圧線下や家電製品など日常生活でも経験されるのと同じレベルの1.2〜4μTと、やや強い100μTの磁界に入れた。
 その結果、いずれの場合もメラトニンは細胞の中で抑制作用を低下させ、濃度によっては消失する例もあった。

     ------MedWaveトピックス 2001/10/23 
 『夜勤などで深夜起きていることが多い女性では、深夜は眠っている女性よりも乳癌が多いことが、米国で行われた二つの研究から明らかになった。乳癌の頻度は、夜勤の回数や寝室の明るさなど、「深夜にどれだけ光を浴びたか」と量的な相関があることもわかったという。少なくとも女性は、健康のためにも深夜は眠りに就いた方がよさそうだ。研究結果は、Journal of the National Cancer Institute誌10月17日号に掲載された。』、という記事

 研究の一つは、米国Fred Hutchinson癌研究センターのScott Davis氏らが行ったもの。1992年11月〜1995年3月までの間に乳癌と診断された女性813人を対象に、症例対照研究を実施。その結果、乳癌になった人とならなかった人とでは、特に睡眠状況に大きな違いがあることが判明。
 乳癌の人では、1.夜勤などのため深夜1〜2時に起きている、2.寝室が明るい−−という二つの特徴があることがわかっ た。
 乳癌のリスクは、深夜に起きている回数が週1日増えるごとに14%増える。また、明るい(眠っている位置から足先が見える)寝室で眠っている人では、乳癌リスクが36%高いという。

 もう一つの研究は、米国Harvard医科大学Brigham and Women's病院のEva S. Schernhammer氏らが行ったもの。米国では1980年代から、看護婦の協力で現在も続いている前向きコホート研究「Nurses' Health Study」のデータを解析し、どのような人が乳癌になりやすいかを調べた。
 1988年から1998年の10年間で、7万8562人中2441人が乳癌を発症した。この乳癌発症リスクと夜勤との間に相関がみられ、過去29年間に夜勤を行った人では8%、30年間以上夜勤を続けてきた人では36%、乳癌リスクが高くなっていたという。

 これらの研究が示唆するのは、深夜に光を浴びることと乳癌の発症とに何らかの関係があるということ。「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンが影響していると考えられている。メラトニンの分泌量は深夜1〜2時にピークに達するが、その時間帯に光を浴びると、メラトニンが十分に分泌されなくなることが知られている。

 メラトニンには「癌抑制遺伝子」として知られるp53遺伝子の働きにも影響しており、更に女性ホルモン(エストロゲン)の量を調節する作用もあり、メラトニンが少ないとエストロゲンが増えるが、エストロゲンには乳癌を成長させる作用があるので、メラトニンの不足が発癌を直接増やす可能性もあるという。

     ------MedWaveトピックス 2001/10/25 
 『このコラム「医師も戸惑う健康情報」が「狂牛病の今」について苦言を呈しています。今後狂牛病の牛の肉を口にする可能性はきわめて低く、「禁煙席のないレストランで、BSE(狂牛病)を恐れて野菜サラダを食べる方が、全席禁煙のレストランでビフテキを食べるよりも、生命の危険は、数百倍、数千倍も高い」という例え。翻って、狂牛病問題に切り込み、「冷静に対応せよという掛け声とは裏腹に、マスメディアの方こそ冷静さを失っている」と断じている。』、という記事

 「狂牛病の正しい知識」をインターネット上で公開している国立犀潟病院臨床研究部の池田正行氏はリスク判断の重要性を説いている。

  • 人口5700万人の英国で狂牛病の牛は18万頭、非定型的クロイツフェルド・ヤコブ病(nvCJD、狂牛病の牛を食べたことによって、プリオンが感染し発症するとされる神経病)による死者は2001年9月現在で107人。
  • 人口1億2000万人の日本で狂牛病の牛は今のところ1頭、最悪でも日本での狂牛病発症は100頭未満と予想。
  • 今後は全て食用牛は狂牛病のスクリーニング検査を受けるから、今後狂牛病の牛の肉を口にする可能性はきわめて低い。
     ------MedWaveトピックス 2001/10/23 
狂牛病・炭疽菌事件に関連する最新トピックスが纏められています。
     ------MedWaveトピックス 2001/10/16 
 疑わしい郵便物が届いて「もし、封筒を明けてしまった場合、あるいは粉末を見た場合どうしたらいいのか」?。対処法として、ロー ドアイランド大学媒介性疾病研究センター、アルボウイルス研究主任の竹田努さんが、挙げた6項目とは?

    1.窓を閉めて、大き目の布地(上着など)を粉が吹き上がらないように注意深くかぶせて、その部屋から退避。
      (注)窓を閉めるのは、粉末が飛び散るのを防ぐ為。
    2.退避後通報。現場にいた如何なる人も、一箇所に集まり、移動しないで、その場で救助を待つ。
     代表が服装を取りに行くなどの行動も駄目。また救助などで装備なく現場にいた人間や、現場に接触したすべての人も以下の4、6に従う事。
    3.直接触ってしまった人、近くにいた人は、手を洗い、着衣を脱ぎ、シャワーを即時に浴びる。
     (シャワーが不可能ならば、退避した場所から絶対に動かず、救助を待つ)。
    4.着衣は新しいものに替える。着ていた服装はできる限り一箇所におき、専門家の指示に従って処分する。
     (着衣を替えることがその場でできない合は、その場を絶対に動かず、救助を待つ)。
    5.いかなる事情があっても、封筒などを開けた部屋にあるものを、再び持ち出すことは避ける。
     いかなる事情があっても、汚染地域に再び入ること事態は禁止。
    6.如何なる事情があっても、必ずその部屋にいた人間は病院で診察を受ける。
『米国厚生省疾病管理・予防センター(CDC)は、炭疽菌等の汚染のおそれのある封筒等の取扱い方法等について、米国在住者に対しホームページにて呼びかけを行っています。厚生労働省では取り急ぎその仮訳を以下の通り作成しましたので、ご参考にしていただければ幸いです。』と、報じている。

日本医師会治療法・Q&A


2001/10/21
   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/10/19 
『牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)と、新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(新変異型CJD)との因果関係を肯定する根拠は希薄−−。英国の研究者がBritish Medical Journal(BMJ)誌10月13日号に投稿した論文が、静かな議論を巻き起こしている……。健康不安や牛肉の消費量減など大きな社会問題を引き起こしているが、その前提としてあるのが「BSEが新変異型CJDを引き起こす」との仮設。今回発表された論文を契機に、両者の関連性について今後どのような議論がなされ、いかなる結論に集約されるのかが注目される。』と、報じている。

MedWave記事の概要

 新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(新変異型CJD)患者が初めて報告されたのは1996年英国。以来、2000年末までに英国88人、フランス3人、アイルランドで1人。
 この新変異型CJDの発症が多い地域でBSEの発生も多かったことが、新変異型CJDと狂牛病とを結びつけるきっかけとなり、牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)と新変異型CJDの病因となる異常プリオン蛋白の糖鎖パターンの解析や、ウシのプリオン蛋白遺伝子を導入したマウスを用いた動物実験などから、BSEと新変異型CJDの病原体とが同一だとする傍証が得られている。
 今回、英国スコットランドLanarkshire保健局のGeorge A.Venters氏は、BSEと新変異型CJDとの関連性における二つの問題点を指摘。

    @「BSEの病因となるウシの異常プリオンが、本当にヒトの新変異型CJDを引き起こすのか」
    A「新変異型CJDは本当に新型のCJDなのか」、     という2点について、
 生物学的な妥当性や関連性の強さ、証拠の質など8項目の判定基準を設け、この問題を検証した。 氏が特に強調するのが、新変異型CJDがウシから感染した疾患だとする点に、生物学的な妥当性が希薄だという点。
    @「牛海綿状脳症のプリオン蛋白は他の種が摂取すると脳症を引き起こす。だから人でもそういった感染は起こるだろうと考えられているが、このプリオンが人に感染するという直接の証拠はない」とする。
    Aウシのプリオン蛋白遺伝子を導入した(脳をウシ型にした)マウスには、BSEだけでなく新変異型CJDも感染する(Proc Natl Acad SciUSA;96,15,1999)。これは、ヒトの新変異型CJDがウシにうつることを示す結果だ。
    B「脳をヒト型にした動物に、ウシのBSEがうつることを示した研究結果はこれまでに発表されていない」。
     MedWaveトピックス 2001/10/16
 「かかりつけ医通信」の第5号のテーマは、「狂牛病の知識」を特集しています。以下にご紹介します。

▼目次

   ----Mainichi Interactive  ’2001/10/12 
 消費者の不安も高まるなか、関係官庁や消費者団体、牛肉を扱う企業などが、ホームページで詳細な狂牛病情報を流し始めた。

リンクページ:

   ----日本生協連安全政策推進室  2001/10/09
 『日本生協連では、国内ではじめて狂牛病(牛海綿状脳症、BSE)に罹った牛が発見されたことを受けて、先に日本生協連の見解を出すとともに、調査を進め、また生協のみで対応が難しい面について行政に要請を行なってきました。全国の組合員の皆さんからもお問い合わせを数多くいただいておりますので、Q&Aの形で、組合員の皆さんの疑問にお答えします。』と、案内されております。

▼目次:

   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/10/17 
『森永乳業は、ウシ・ラクトフェリン配合ヨーグルト 「森永ラクトフェリンヨーグルト」の新発売で、“シンバイオティクス”を前面に掲げる。』と、報じている。

森永乳業 ラクトフェリンのページ

ラクトフェリン学術情報

  • ラクトフェリンとは
      ラクトフェリンは、母乳中のたくぱく質の約10%から30%を占め、特に赤ちゃんが生まれて最初に哺乳する初乳に多く含まれており、抵抗力の弱い赤ちゃんを病原菌やウイルス等の感染から守る重要な成分として考えられている。
  • ラクトフェリンの生態防御機能
       ラクトフェリシンは病原性大腸菌O-157、MRSA、ピロリ菌などの病原菌に対して強い抗菌作用を示すことがin vitroの研究で明らかになっている。病原菌や寄生虫に感染した動物にラクトフェリンを食べさせた実験では、菌数減少や生存率が高くなる効果ある。最近の研究では、ラクトフェリンの発ガン予防効果を示した動物実験の結果も報告されており、ラットに発ガン物質を与えると約6割のラットに大腸ガンが発生しましたが、ラクトフェリンを混ぜた飼料を与えると大腸ガンの発生率が半分以下に減少したと報告されています。
  • ラクトフェリン分解物由来のペプチド「ラクトフェリシン」
      「ラクトフェリンの様々な生理作用」
      1. 抗微生物活性
      2. ビフィズス菌増殖作用
      3. 免疫調節作用
      4. 抗酸化活性
      5. 鉄吸収調節作用
      6. 細胞増殖調節作用
  • 参考文献
 『ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、特に人間の大腸で働くそうです。腸の中でよい働きをする善玉菌の働きを助け、悪い働きをする悪玉菌の働きを抑える。さらに腸の働きを活発にしたり、有害物質を体外に排出したり、免疫力を高めたり、コレステロールと血圧を下げたり・・聞いてると、いい働きばっかりじゃないですか!・・・・』という、書出しで始まっています。

▼生活グッドモーニング、見ましたか?
▼基本的に乳酸菌はすごい。
▼LG21を毎日食べちゃおうっかな!
▼プロバイオティクスって? 最近知った、健康の新しい考え方!

    プロバイオティクス(probiotics)は抗生物質(antibiotics)に対比される言葉で、生物間の共生関係(probiosis)を意味する生態学的用語を起源としていて、「宿主(人など)に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義される。

≪関連ページ≫

   ----わかもと製薬トピックス  2000/11/29
   ----社団法人 中央調査社 中央調査報 ’1999/09 
『中央調査社は、9月9日から13日にかけて全国の成人男女2,000人を対象に、飲料水についての調査を実施した。このテーマでは、3年前の1996年6月にも同様の調査を実施しており、今回が2回目の調査となる。調査方法は調査員による面接聴取法、有効回収数(率)は1,427(71.4%)であった。』

水道水について気になること

    「気にかかること」としては、「塩素臭が強い」が27.8%で最も多く、これは京浜(41.5%)と阪神(41.7%)で4割を超す。以下は、「水源地のことなどを考えると安心して飲めない」13.6%、「変な味がする」9.0%、「塩素臭以外の変な臭いがする」7.2%、「にごっている、色がついている」5.7%の順となっている。
    このうち、2位の「水源地のことなどを考えると安心して飲めない」が3年前より4ポイント増加したのが注目される。水源等の環境に対する意識にかかわる項目といえ、環境に対する意識の変化によるところが大きいとみる。
家で水を飲む時の工夫
    「水道の水を浄水器・整水器に通してから飲んでいる」27.4%と「水道の水を一度沸騰させてから飲んでいる」26.4%が双璧であり、「市販のミネラルウォーターを飲んでいる」18.0%、「朝一番の水は飲まないようにしている」5.7%と続く。
    「水道の水をそのまま飲んでいる・何も工夫していない」という者は36.7%で3年前とほとんど変わらず、工夫をしている人の割合は変わらないのだが、工夫の内容はかなり変化がみられ、「浄水器・整水器」が2ポイント、「市販のミネラルウォーター」が7ポイント伸びた
1週間のミネラルウォーター購入量
    週あたりのミネラルウォーター購入量。「購入しない」 「わからない」を除いた購入世帯は29.9%で、京浜(47.9%)の半数弱を筆頭に、阪神(40.6%)、近畿(39.3%)、関東(36.7%)で4割前後にのぼる。
    購入量をみると、「大型のペットボトル1本(1.5〜2リットル)ぐらい」が7.4%、「大型のペットボトル2本(4リットル)ぐらい」が5.0%、「大型のペットボトル3本(6リットル)ぐらい」が4.3%などとなっており、平均は3.669リットルとなる。
    3年前に比較すると、購入世帯は7ポイントの増加(22.5%→29.9%)。
ミネラルウォーターの用途
    「家の中で飲み水として使っている」が69.5%で、以下は、「お茶、コーヒー、紅茶を入れる時に使っている」28.5%、「出かけた時、アウトドア、旅行などでの飲み水」26.3%、「ウイスキーや焼酎の水割り、お湯割りに使っている」21.0%、「氷を作るために使っている」12.8%、「災害に備えての備蓄品として購入している」7.7%、「お米を炊く時に使っている」 7.5%、「料理を作る時に使っている」7.1%の順である。
     3年前と比較すると、晩酌や災害用備蓄といった特定の用途から、日常的な飲み水としての用途への移行がさらに進んだとみる。
ミネラルウォーターを飲む頻度
    「よく飲む」という者が9.5%、「時々(たまに)飲む」という者が18.2%で、合わせると「飲む(計)」という者が27.7%である。また、「あまり飲まない」は28.7%、「飲まない」は43.7%となっている。3年前と比較すると、「よく飲む」が4ポイント、「時々(たまに)飲む」が6ポイント増加。
    飲用者の中心はやはり大都市と若年層である。
よく飲むミネラルウォーターとおいしいと思うミネラルウォーター
    よく飲んでいる銘柄をあげられた人318人のうち、117人が「六甲のおいしい水」をあげ最も多い。以下は「南アルプスの天然水」(55人)、「ボルヴィック」(32人)、「エビアン」(24人)の順で、3年前に比べると「エビアン」が2位から4位に下がり、「南アルプスの天然水」「ボルヴィック」がそれぞれ順位をあげた。

2001/10/15
 今回は、癌というテーマで、Newsweek誌内の記事を検索してみました。 切っ掛けは勿論1997年7月の、「世界がん研究基金」と「米国がん研究財団」が纏めた「Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective」(食品、栄養とガン予防:世界的展望)のタイトルで670頁に及ぶ膨大なリポートを知ってからなのですが、それ以後に出たNewsweek1998年12月9日号の「癌にならない食べ方」という記事も非常に興味深かったからです。 

  カラフルな果物や野菜に含まれている色素には、さまざまな病気に対する予防・治療効果があるようだ
     ------ニューズウィーク日本版  1999年12月15日号 P.66 
 『サクランボジュースを飲むと、関節炎が楽になる。本当にサクランボジュースに治療効果があるのだろうか。現時点では、まだ科学的な裏づけは得られていない。だが、まったくのインチキ療法ではなさそうだ。研究者が注目しているのは、サクランボを赤くする色素。天然の色素であるアントシアニンの一種だ。』という、書出しで始まる。

  • アスピリンの10倍の効果
       サクランボに含まれるアントシアニンには、アスピリンの10倍の抗炎症作用がある。胃に負担もかからない。おまけに、活性酸素などから体を守る抗酸化作用もある。
       ビタミンや食物繊維だけでなく、これからは「色素パワー」にも注目したほうがよさそうだ。大事なのは、バラエティーと色。
  • 補助剤では効果なし?
      色素で病気を撃退したければ、栄養補助剤に頼るのではなく、ちゃんと果物や野菜を食べたほうがよさそうだ。
    すべての癌の1/3には日々の食生活が関与している
    どの食物が発癌をどう防ぐのか最新の研究でここまでわかった

     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.42
 『ごくありふれた野菜や果物から、新しい化学物質が続々と発見されはじめていた。こうした物質に腫瘍の発生を妨げる働きがあることも、動物実験で証明されつつあった。もちろん今では、これらの物質について驚くほど多くのことがわかっている。 食品に含まれる化学物質の研究が進むにつれて、これで癌が防げるかもしれないと、人々は期待しはじめた。「救いが見えてきた」と、現在ニューヨークのストラング癌予防センターで腫瘍医学部長を務めるゲイナーは言う。「今後の救いは食品にある」』という、書出しで始まる。

  • 影響度は喫煙にも匹敵
  • 確実な証拠はまだない
  • 血管の形成がカギを握る
  • ビタミンより強力な成分
  • アメリカ人と日本人の差
  • 脂肪の種類に注意すべき
  • 大豆食品で乳癌を予防
  • 試してみる価値はある
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.45 
 『高脂肪食が心臓に悪いのはわかっているが、癌との関係はどうか。今のところ、リノール酸は「悪玉」、αリノレン酸が「善玉」となっている。』という、書出しで始まる。

  • 体にやさしい油は?
  • 注意して使いたい油
▼脂肪酸の種類と作用
    ■リノール酸(オメガ6系列の多価不飽和脂肪酸)
      微量のリノール酸は健康の維持に不可欠だが、腫瘍の成長を促すおそれがある。
    ■αリノレン酸(オメガ3系列の多価不飽和脂肪酸)
      最良の脂肪酸。魚類などに含まれている。癌と心臓疾患のリスクを減らすようだ。
    ■単価不飽和脂肪酸
      癌を予防する可能性がある。飽和脂肪酸に比べ心臓にもずっといい。
      オリーブやピーナツ、アボカドに含まれる。
    ■飽和脂肪酸
      肉やチーズ、ラード、バターなどの動物性食品に含まれ、心臓疾患を引き起こす。
      但し、癌との関係はわかっていない。
    ■トランス型脂肪酸
      食品製造過程で生じる多価不飽和脂肪酸。
      心臓病に加え、乳癌の原因にもなる可能性がある。マーガリン・スナック類に含まれる。
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.46 
 『悪性腫瘍は3つの主要な段階を経て成長する。イニシエーション(初期変異)で細胞のDNAが傷つき、プロモーション(促進)で傷んだ細胞が増殖。プログレッション(進行)で病巣は塊となり、ほかの組織を侵食する状態に。だが、各段階の進行阻止に役立つ食品がある。』という、書出しで始まる。

≪各段階で有効な食品≫

  • 第1段階 イニシエーション(初期変異)
       緑茶に含まれるポリフェノールやトマトの色素リコピンなどの抗酸化物質は、フリーラジカルを中和する働きがある。ビタミンC、E、βカロチンも優れた抗酸化物質だ。
       ニンニクに含まれる硫化アリルという成分には、フェーズT酵素の生成量を制限する作用がある。肝臓はフェーズT酵素がつくった発癌物質を排除するフェーズU酵素もつくり出す。
       ブロッコリーカリフラワーなどアブラナ科の野菜には、スルホラファンと呼ばれる成分が豊富に含まれ、この成分が、フェーズU酵素の生成を促す。
  • 第2段階 プロモーション(促進)
       亜麻の種子や、サケサバマグロなどに含まれるオメガ3は、細胞から有害な脂肪酸を追い出して癌細胞の増殖を妨げる。
       大豆に含まれるイソフラボンという成分は、体内で生成されるエストロゲンの作用を抑制する。
  • 第3段階 プログレッション(進行)
       赤いブドウに含まれるレスベラトロールやウコンに含まれるクルクミンなどCOX―2阻害物質が、腫瘍からの血管成長因子の放出を抑えるらしい。
  心臓病、乳癌、糖尿病から肥満、IQ、アレルギーまで、
心と体の健康のカギを握るのは母親の胎内で過ごす9カ月
     ------ニューズウィーク日本版  1999年10月6日号 P.48 
 『病気の原因は遺伝や生活習慣ではないのかもしれない。最先端の研究によると、高血圧や糖尿病のリスクは、生まれる前の胎児期の発育状況にも左右されるらしい。 母体から提供されるホルモン。胎盤を通して小さな体に送られる栄養。こうした子宮内の環境が、大人になってからの健康に与える影響がいま注目されている。』という、書出しで始まる。

  • 発癌をプログラミング
       胎内の環境が新生児の健康に大きな影響を与える。アルコールが母体から胎児の体に入れば、知能や心臓に障害が生じるおそれがあるり、タバコの有害物質は、気道と耳の感染症の原因になりうる。だが胎内プログラミングは、こうした有害物質の影響とはまったく異なる。
       子宮内での発育環境からリスクを把握できれば、病気の予防に役立つ。重要な手がかりになるのは、出生時の身長や体重、胴囲、頭の大きさなどだ。
  • 体重と心臓病を結ぶ線
       出生時の体重と冠状動脈疾患の関係は、さまざまな地域で確認されている。男女差もない。 だが、出生時の体重が軽いことが心臓病の原因になるというわけでもない。胎児の成長を阻害するなんらかの要因が、心臓病のリスクを高めるらしい。
  • 研究者の数は増える一方
       胎内プログラムと関係がありそうな病気が乳癌だ。家族に乳癌になった人がいなかったり、30歳前に出産を経験した人は、乳癌のリスクが少ないとされているが、こうした危険因子をもたない女性が発病するケースも多い。
  • 乳癌の新たな危険因子
       出生時の体重が重かった人は、乳癌の「タネ」が植えつけられているおそれがありそうだ。
      ■コレステロール
        出生時の胴囲が細いと、コレステロール値が高くなる傾向がある。
      ■肥満
        妊娠初期の3カ月に母親から十分な栄養を与えられないと、
        胎児は供給された栄養をすべてため込むようになるようだ。
      ■糖尿病
       出生時にやせていた人は糖尿病になる可能性が高い。
      ■脳
       子宮内の環境は脳にも影響を与える。
       97年に発表された研究報告によると、足や指、耳、ひじなどの形が
       アンバランスな人は、知能指数が低い傾向がある。
  • 遺伝子の設計図を変更
      「遺伝子の設計図は……子宮内の環境によって書き換えられる」とする説もあり、胎内プログラミングの研究が進めば、遺伝学の教科書に重大な変更が加えられるかもしれない。
  • 寿命が延びる可能性も
       胎内プログラミングの考え方に従えば、母親は後天的に獲得した形質の一部を子供に伝えていることになり、胎内の環境が大人になってからの健康に及ぼす影響がはっきりすれば、少しは人間の寿命が延びるかもしれない。
  非浸潤性乳癌と診断されたら
     ------ニューズウィーク日本版  2000年3月22日号 P.55 
 『乳癌は発見が早いほど生存率が高いということは、この病気の診断を受けた女性なら誰もが知っている。だが治療法に関しては、ことはそう単純ではない。 癌細胞が乳管内のみで増殖する非浸潤性乳管癌(DCIS)と診断された場合はとくにそうだ。乳房切除術や乳腺腫瘤摘出術、放射線療法のどれが最適かという問いには、依然として結論が出ていない。』という、書出しで始まる。

  • 放射線療法に疑問の声
  ワクチンが治療の切り札になる?
     ------ニューズウィーク日本版  1999年9月15日号 P.69 
 『乳癌に冒されるのは人間だけではない。マウスだって乳癌になる。人間の乳癌発生にもウイルスが関与している可能性はある。アメリカの2つの研究チームは、MMTVに似たウイルスが人間の乳房の腫瘍に存在する「証拠」を発見。フランスの研究チームが先ごろ発表した報告によると、EBウイルスが乳癌に関係している可能性があるという。』という、書出しで始まる。

 乳癌患者から採取した腫瘍サンプル100個のうち、51個からEBウイルスのDNAが見つかったという。正常な組織のサンプルでDNAが見つかったのは、30個のうち3個だけだ。 EBウイルスが乳癌を起こすメカニズムがわかったわけではない。だが、このウイルスを退治する薬かワクチンを開発すれば、治療に役立ちそうだ。この腫瘍から見つけたウイルスを「ヒト乳癌ウイルス」と呼んでいる。

  ライフスタイルや食事の変化によって
  太りすぎの子供が急増中健康への影響が心配だ
     ------ニューズウィーク日本版  2000年7月19日号 P.48 
 『子供の生理や欲求は、昔とそれほど変わってはいない。変わったのはむしろ社会の状況だ。家庭料理よりもファストフードを食べる機会が増え、ビデオゲームが遊びの主流になるにつれ、肥満ぎみの子供はどんどん増えている。』という、書出しで始まる。

  • 600万人が深刻な肥満
       世の中にはスナック菓子や炭酸飲料があふれ、学校では体育の時間が減らされた。ビデオゲームやインターネットの登場で、外で遊ばず家にこもる子供が増えている。その影響は深刻だ。
       太りすぎの子供は、体と心の両方に問題をかかえ、思春期になっても肥満したままの子供は、成人になってもやせない場合が多い。
       肥満の関与する糖尿病や心臓病、高血圧、特定の癌などで毎年約50万のアメリカ人が命を落とし、その医療費や生産性の低下でアメリカ社会は約1000億ドルの損失をこうむっている。  子供の肥満は、最近までは非常にまれだった。身長と体重の比率を示すボディー・マス・インデックス(BMI)は成人の肥満度を測る目安だったが・・・・・・・。
  • 糖尿病の子供も増えた
  • 引き金はやはり生活環境
  • 肥満を防ぐ環境づくり
  • 親がやせれば子もやせる
  ティーンは何を食べ、どれくらい眠っているのか
  食生活から運動まで、10代の健康をチェックする
     ------ニューズウィーク日本版  2000年6月14日号 P.70 
 『元気盛りの10代にとって体の悩みといえば、おでこのニキビと、あらぬところに生えてきた毛くらいなものだ。おなかの出てきたパパのように、癌や心臓病を気に病むことはない。 だが彼らもいずれは、さまざまなリスクが潜む「地雷原」を歩くことになる。食生活、運動、睡眠、喫煙――この時期の生活習慣に、生涯の健康がかかっていると言っても言いすぎではない。 今の10代は果たして丈夫な大人になれるのか。いくつかの項目をチェックしてみよう。』という、書出しで始まる。

  • 食べる
  • 睡眠
  • アルコール・タバコ・麻薬
  • 心の健康
  • ジャンクフードを卒業しよう
      ・オニオンフライやフライドポテトも野菜料理に数えられるが、脂肪が多いので、駄目!
      ・ヘルシーバーガー(ベーコンは抜いて、レタスやトマトを挟むだけでOK)
      ・炭酸飲料は、糖分が多く、虫歯の原因にもなるので駄目!
  • 食べ物が体をつくる
      ・体の老廃物を出すためにも、水分をたっぷりとること。
      ・炭水化物はエネルギーになる。
      ・野菜にはビタミンや繊維がいっぱい
      ・肉や魚には良質のタンパク質がたっぷり。ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物と合わせて食べよう。
      ・10代の子供は丈夫な骨を作るため、カルシウムをたっぷりとる必要がある。牛乳やチーズをとるよう心がけよう
  今の生活習慣を変えなければ、長生きは苦痛になりかねない
     ------ニューズウィーク日本版  2000年5月17日号 P.58 
 『生活水準の向上と医学の進歩で、平均寿命はめざましく延びたが、健康な老後が約束されたわけではない。寿命が延びたぶんだけ、心身の衰えた状態で生きる期間が延びたということだ。 糖尿病や心臓病、癌など加齢に伴って増える病気の多くは、適度な運動とバランスの取れた食生活で予防できる。いや、少なくとも発症を遅らせることはできる。 問題は、そうした生活習慣を実践している人があまりに少ないことだ。健康意識が高いベビーブーム世代(35〜54歳)も、実際にはそれほど「体によいこと」をしていない。』という、書出しで始まる。

  • いちばん不健康な世代
  • 飽食と運動不足が同居
      食生活も健康的とは言いがたい。ベビーブーマー世代は脂肪の摂取量が多く、果物はあまり食べていない。ベビーブーム世代の男性では、「病的な肥満」が26%にも達している。一番の原因は「仕事と生活環境の変化で、体を動かす機会が少なくなったことだ」。仕事もコンピュータの前に座りっぱなしでは、ほとんど体を動かす機会がない。こうした生活の変化で消費カロリーは減ったのに、食生活は「飽食型」になっている。
  • 日々の積み重ねが大事
       老化のプロセスを遅らせるには、現代生活の利便性や快適さの一部にあえて背を向け、意識的に生活習慣を変えていかなければならない。 食生活にちょっと気を配るだけでいい。のどが渇いたら、炭酸飲料でなく水を飲む。おやつにはキャンディーバーでなく、リンゴをかじる。些細なことだが、長い間に大きな違いが出る。 体を動かすことも同じ。万歩計で日ごろどれだけ歩いているかチェックするといい。

       日々のこうしたちょっとした努力の積み重ねで、長生きは苦痛ではなく喜びに変わるだろう。

  • 健康度チェック
  アメリカで大人気のメタボライフ356
  減量に役立つという栄養補助剤だが、副作用を懸念する声も
     ------ニューズウィーク日本版  1999年10月13日号 P.66 
 『アメリカで栄養補助剤「メタボライフ356」がブームになっている。いまアメリカで最も売れている栄養補助剤の1つ。抗鬱剤のプロザックや性的不能治療薬のバイアグラに匹敵する数字だという。しかし、問題点もある。メタボライフには、興奮作用のある物質が含まれており、それが体に害を及ぼすおそれがある。』という、書出しで始まる。

  • 乱用の危険性がある?
  • 初めは筋肉増強剤だった
  • 年齢制限を設けるべきだ
  • 中身をのぞいてみると

2001/10/07
     ------MedWave 医師も戸惑う健康情報 / 小内 亨 (2001.10.3)
 『狂牛病発症の際の日本政府の対応はお粗末なものであった。 「日本での狂牛病発症はあり得ない」と判断し、問題が起こったときへの準備を怠っていた日本政府は非難されてしかるべきであろう。結果的には判断を誤っていたわけだが、この判断の甘さを事前に指摘することはできなかったのであろうか?。』という、書出しで始まるページ。

    ・1986年に狂牛病が初めて英国で確認された。
    ・1996年に狂牛病の人間への感染が確認された。
     ⇒日本では英国からの肉骨粉の輸入が禁止された。
    ・狂牛病が発見〜輸入が禁止されるまでの間に、日本で英国産の肉骨粉が使用されていた可能性が指摘されている。
     ⇒ この肉骨粉の中には狂牛病を引き起こすプリオンも含まれていたかもしれない。
     ⇒日本での狂牛病発症の危険性を完全に否定することはできなかった筈。

・今年6月日本側は狂牛病を調査している欧州委員会への調査協力を断った。(朝日新聞)
 ⇒同委員会が日本での狂牛病発症の危険性が高いと判定する可能性が出てきたため。
 ⇒このことが日本国民に知れわたれば大騒ぎになると考えた日本政府。
・しかし、今回の事件で欧州委員会の判断の方が正しかったことが証明されてしまった。

・マスメディアは、欧州委員会が日本での狂牛病発症リスクを取り上げた事に、触れなかった。
 ⇒ニューヨークタイムズ紙やインターナショナルヘラルドトリビューン紙には、日本側から欧州委員会に調査報告書を公表しないよう要請があったという記事が掲載されていた。

・政府の判断の甘さを指摘する機会は、何度も有った筈なのに、問題が表面化しない限り、無批判な記事にしてしまう、どこかおかしいマスメディア。

・私達には、「メディアが形作る『現実』を批判的に読みとる能力」、メディア・リテラシーが必要である。

・マスメディアには「行政の発信する情報を批判的に分析する能力」、を求めたい。と、結んでいる。

     ------小山会計事務書  
 『ついに日本でも狂牛病の発症か?都合の悪いことは「発生しないものとする」のが、日本の官僚組織の基本的スタンスである。狂牛病についてもその発症の危険性が指摘されていたにもかかわらず、日本は安全と思いこませてきたのはだれだろうか?』という、書出しで始まるページ。

 ▼狂牛病に関する私の意見

 『欧州では最悪の状況は脱したともいわれるが発病していない世界の感染者の数は測り知れない安全とみられていたアメリカでも疑念が浮上してきた。』

  • 八方ふさがりの状態に
  • 「人食い」の儀式が原因?
  • 甘すぎた英政府の対応
  • 他の家畜用くず肉が混在
  • アメリカの規制にも穴
  • 突然やって来る恐怖の病
  • 脳の手術で思わぬ感染
  • 災いのもとはヒト成長ホルモン
     MedWaveトピックス 
 「かかりつけ医通信」の第4号のテーマは、「生活習慣病ってナンダロ」です。
登録読者数は10月4日現在、3770人を超えているとのことです。9月19日現在の登録読者数が1539人でしたので、この2週間で急増しています。

 私のメルマガもあやかりたいものです。 (^_^メ)

▼生活習慣病の”本体”
 『かつて、脳卒中、がん、心臓病を3大成人病と呼び、個別に対応していましたが、今や生活習慣が関与するため”生活習慣病”として、互いに関連付けて認識し対策を講ずべきであるとされています。
 広く一般に知られるようになったこの呼称をGoogleで検索してみると、10万を越えるページがあり、理解も深まっている様に見えますが、実際の医療現場では、随時血圧だけ、或いは幾つかの採血結果だけを気にして、その一方では飽食・喫煙継続という方もまだまだ多く、生活習慣病は成人の病気という誤解もまだまだ根強いものがあります。』と、ぼやいております。

    ■生活習慣病の予防・治療の根幹は適切な食事・運動と禁煙である。
    ■「三つ子の魂百までも」という諺があるように、小児期からのキチンとした生活習慣の教育・指導が重要である。
    ■あらゆる職種・年代の人達に、広く認知されるようになれば、相当の医療費削減に繋がると思う。
と、結んでいます。

≪紹介しているサイト≫

▼生活習慣病という”名称”
    ■生活習慣病と言う言葉のニュアンス:
     @ 病気の悪化や進行は、「生活習慣なんだから、あなたの自己責任ですよ」。
     A自己責任である以上、こういう病気になったり悪化しても、あなたの責任で、「社会としては面倒をみる必要はないんじゃない」ということにもなる。
     B生活を改めないと、今後は社会保険で治療を受けられませんよ。
    ■生活習慣病という言葉は、ものごとの一面であって、全てはないことを理解して使う必要がある。
    ■いま進められている医療制度改革の医療費削減政策の究極の行き着く先:
      「自己の責任を全うできない人間にまで、僅かなパイを割り当てることは最早できない」という結論か?

 判っている方には当たり前でも、この生活習慣病に罹らない方法を、義務教育の中でどのように教えているのかが知りたいものです。 多分、凡その日本人は、学校では教えてもらっていないのでは無いでしょうか。
 アメリカはこの種の問題に対して積極的に取り組んでおり、医療費を削減させる為に、今までの病気を治すという「治療医学」という考え方から、病気に罹らないために「予防医学」を推進しており、健康食品も大いに活用させる政策を取っているようです。 日本でも少しはその方向に向ってはいるようですが、まだまだですね。

 健康管理も出来無くて、ぶくぶく太っているのは自己管理も出来ない、だめな人間と判断する時代が、近い将来日本にも到来する予感がいたします。

 だから、私は始めています。毎日の食事における野菜果物の重要性を認識しての食事メニューや体重の自己管理と良質の健康食品の摂取による老化防止を!

     ▼私が実践する「長寿の秘 訣?」 ・・ おなか健康!不老の秘訣? 


▼【かかりつけ医通信】のバックナンバー 

     BizTech医療・介護・バイオ 2000/10/02
 『約5万人の中高年男性を追跡したコホート研究で、アルコールの摂取パターンと2型糖尿病の発症リスクとの間に相関があることがわかった。週に5回以上軽くお酒を飲む人では、全くお酒を飲まない人よも2型糖尿病の発症率が12年で5割低いという。』という記事。

▼MedWave内の記事は、こちら 

 飲酒が糖尿病に対して保護的に作用することは、既にから示唆されてたが、その理由には諸説があり、食事と共に飲酒するかどうかや、アルコール飲料の種類など、解析は不十分だった。

 米国Harvard公衆衛生大学栄養学部のKatherine M. Conigrave氏らは、40〜75歳の健康な男性医療従事者5万1529人を対象に飲酒量、飲酒パターンと2型糖尿病発症との相関を調べた。
 その結果、

    ・46,892人のうち1571人が、平均12年間の追跡期間中に2型糖尿病を発症した。
    ・1日平均のアルコール摂取量で7群に分けて解析。
    ・全くアルコールを飲まない人よりも、エタノール換算で50g以上飲む人の方が、2型糖尿病の発症率が36%低くなった。
    ・アルコールの摂取量と糖尿病発症率には正の相関がある。
    ・糖尿病の相対発症率は、エタノール換算で50g以上の飲酒者で39%低くなった。
    〜国立・健康栄養研究所 名誉研究員 板倉弘重 
     -----日本未病システム学会「21世紀食と健康フォーラム」(2000/06/24) 特別講演 
 人は加齢と共に身体機能が低下し、癌や動脈硬化症、糖尿病、高血圧、白内障など多くの病気が合併して発現してくる。老化現象の進行は加齢と共に個人差が大きくなる。歳をとっても活動力を維持している人もいれば、思う様に活動の出来ない人もいる。老化の進行を出来るだけ抑えて、活動力を維持しながら余命を延長させることが望まれる。そのためには体質に合わせた栄養を考えることと共に、良い健康習慣を続ける様にすることである。

 Breslow氏らは、「7つの健康習慣」として次の項目を挙げている。

  1. タバコを吸わない
  2. 日常的に運動をする
  3. 飲酒は適度か、しない
  4. 1日7〜8時間睡眠を守る
  5. 適正体重を保つ
  6. 朝食を食べる
  7. 間食はしない
 「食と健康」で大切な要因の1つは適正な体重を保つ様に食品を摂取することである。
食事は食品からエネルギーを摂取することであり、エネルギーは生命の維持・運動にとって必須であるが、一方で過剰に摂取すると肥満となる。
 「肥満」は糖尿病、高脂血症、高血圧、膝関節痛などの誘因になる。

 ネズミを用いた動物実験による寿命の研究では自由摂食より、食餌制限をした方が寿命が延長されることが確認されている。ラットでは制限摂食により癌や動脈硬化などの慢性疾患の発症が抑えられている。

 食餌制限により免疫応答能の改善、自己抗体の減少が免疫機能異常ラットで確かめられている。

 加齢に伴って、体内の組織蛋白質が活性酸素の働きで異常蛋白質となって蓄積してくる。加齢に伴う代謝回転の低下は、異常蛋白質の蓄積をさらに増加させて老化が促進される。

 実験動物では食餌制限によって蛋白質の分解半減期が短縮することが認められており、蛋白質の代謝回転を高めることによる異常蛋白質蓄積の低下が寿命延長をもたらすとされる。

     (2000 6/24「食と健康フォーラム」講演集より一部抜粋)


 以上の内容を要約すれば、肥満は老化防止の大敵であるということ。そして、活性酸素の働きで異状蛋白質が蓄積すると老化を加速させるので、活性酸素の働きを抑える「食事」→「食餌」が必要であるということであり、その為にどのような具体策があるのかは、お偉い先生方は述べていない。
 これじゃ、凡人はどうすれば良いか判らないではないか・・・・

 私は、積極的に良質の健康食品を摂取することで、活性酸素対策を行うこととした。 老化を意識する40歳代半ばから実行中である。多分もっと対処することで、120歳までは長生きできるはずだと信じて・・・・。

     ▼私が実践する「長寿の秘 訣?」 ・・ おなか健康!不老の秘訣? 


     ------MedWaveトピックス 2001/10/03 
 『毎日の食卓でおなじみの卵。この卵の生産方法を工夫し、ビタミンや抗酸化成分などを飛躍的に増やした“栄養強化卵”が相次ぎ登場している。』、という記事

日経ヘルス '01/11月号の記事

卵に強化された主な成分:

    (1)抗酸化成分のビタミンEやアスタキサンチン
    (2)骨を強くするビタミンD
    (3)アレルギーや炎症を抑えるn-3系脂肪酸--など。
 仕組みは、ニワトリのエサにビタミンなどを加えておくだけで、配合した成分の約2〜5割が卵に移行し、ニワトリ自身 も元気になって、 “一石二鳥”だという。
 このビタミンEとDを強化した卵は、厚生労働省の「保健機能食品(栄養機能食品)」の基準を満たすため、ケースに「体内の脂質を酸化から守る」「骨の形成を助ける」などと大書されている。
 サケのエサであるオキアミをニワトリに食べさせ抗酸化作用の強いアスタキサンチンを増やしたものや、 αリノレン酸(n-3系脂肪酸の一種)が多いハーブ種子の油を鶏に食べさせて,n-3系脂肪酸を多く含ませた日本農産工業の「バランス21」等が有る。
 これらの卵は1個25〜50円程度と、普通の卵よりやや割高だが、サプリメントを別途摂るよりずっと手軽。一度試してはいかがと結んでいる。

日経ヘルスの画像


戻る  



「徐福」長寿伝説Informationニブロンって?WebCatch
新着・更新 Home


Serial No.