 |
|
良い結婚式のビデオを作るには何が一番大事かを考えてみましょう。
料金の高さ?撮影機材の善し悪し?編集の技術?どれも違います。
一番重要なのはカメラマン腕とカメラマンの撮影に対する姿勢なのです。
結婚式のビデオや写真は、どのビデオ会社も同じなのですが、同じ料金なのに、ビデオ・写真の内容が全然ちがうということが現状です。
同じ機材、同じ会場、同じ進行、と全く同じ条件にもかかわらず、カメラマンが違うだけでビデオの内容が違ってくるのです。これは業者や値段の問題ではなく、カメラマンの質によって全てが決まってくるということなのです。
そのことをふまえて、どこに依頼すれば、ビデオの内容がよくなるかという問題に入りましょう。
結論から簡単に言うと良いカメラマンに頼めば、いい内容になるというのは変わらないのですが、カメラマンの撮影に対する姿勢という面でも、内容は大きく変わってくるのです。
私はあらゆる立場で仕事をしてきましたが、ホテルの専属業者として撮影をする場合は、ホテルの従業員、ホテルの一員としてビデオ商品を作る仕事をします。
そのときにカメラマンに求められることはいかにクレームの来ない商品を、安定して撮影するかということです。
簡単にいえば、リスクを負ってベストショットを撮るのではなく、機械的に安全な映像を映すということに専念する場合が多いのです。
これはある意味カメラマンとしては手を抜いているということに等しいといえるでしょう。
クレームのこないビデオと、お客様が楽しめるビデオとは必ずしも同じではありません。
クレームのこないビデオというのは、ただ写っているというだけの記録的なビデオです。
ホテルや式場に頼んだビデオがすべてそうだとは、もちろん言いませんがそういう傾向にあるということは言えるでしょう。
私は、新郎・新婦様のことを考え、少しでも良い映像を見て貰いたいという気持ちで撮影されたビデオが、良いビデオであると考えています。
技術的な面は、もちろん重要な要因ですが、機械的に撮影されたビデオより、カメラマンの撮影に対する姿勢と、新郎・新婦様への想いが、良いビデオを作る上で最も重要と言えるでしょう。 |
|
|
 |
|
それでは、よいビデオ業者を選ぶにはどのように探せば良いのでしょうか?
最近ではようやく自分でビデオ業者に直接頼まれる方も増えてきました。
しかし、ビデオ業者を選ぶ時、価格だけを重視して一番安いところという決め方をしていませんか?
大部分の人がそういう選び方をすると思います。
わたしも全く知識が無ければそういう選び方をするでしょう。
確かに値段は最も重要な決め手になりますが、それだけを基準にするのは、非常に危険です。
せっかくの大事なセレモニーのビデオを台無しにすることにもなりかねません。
最近ではビデオ撮影料の価格破壊がおきています。
内容が良ければ、依頼者にとっては、こんなありがたいことはありません。
しかし、金額にあわせて内容も悪いビデオは、よく見かけます。
「安かろう、悪かろう。」というもので良いのでしょうか。
それで満足できるお客様であれば金額重視で、選ぶことは間違いではありません。
しかし、アルバイトの素人カメラマンが撮影に来たとしても文句は言えません。
それがイヤであれば、すこし知識を付ける必要があります。 |
|
|
 |
|
一言で結婚式のビデオ撮影といっても業者にとってみればいろいろなやり方があるので、金額も幅広く差が出ることになります。
通常、業者への問い合わせをすると、業務用カメラ1台の1人撮影というスタンダードなやり方を前提に値段の問い合わせには対応されるのですが、中には何の説明もなく別のやり方で、値段を安く提示する場合があります。
また、そのほかにも料金を極端に下げられるには必ず理由があるのです。
1.安いアルバイトレベルのカメラマンをやとっていること。
2.ホームビデオクラスの安い民生用カメラで撮影すること。
3.編集をしないこと。
安いということは、これらに該当していることが考えられます。
値段も大事ですが、内容を重視される方は注意が必要です。 |
|
|
 |
|
良いビデオ業者を捜すにはいろいろなことを問い合わせで確認しなければなりません。
まずは値段?どのような撮影の仕方か?カメラの台数?カメラマンの人数?
編集はするのか?カメラの種類は?撮影テープの種類は?
しかし、「そんなことを聞いても解らないよ」という声も聞こえますが、そんな質問をすることで業者の態度がわかります。
あまり何も話してくれないところや、お客さんを馬鹿にするような所は、信用できません。
例えば、不親切な業者は、お客さんが知らないことをいいことに、このように説明するでしょう。
「他の業者はカメラ1台の撮影ですが、ウチは2カメで撮影しますよ。」と自慢げにいうとします。
何も知らなければ、ここはカメラマン2人で業務用のカメラ2台の2カメ体制なのかと勘違いするでしょう。
しかし、これは、ちがう意味も含まれており、この説明の意味は「1人で二台のカメラを操作して撮影しますよ」という意味にもとれるのです。
もし、そうであれば、ビデオの内容自体はそれほど1人1台の場合と変わらないのですが、2台のカメラを使うということを強調するだけで、どんなカメラを使うとか、カメラマンが何人かとか、ビデオの内容にどんな撮影効果が現れてくるという具体的なことはあまり話さないのです。
このように曖昧な回答でお客さんの勘違いを誘い、受注を決めてしまう業者もいるので、自分が納得するまで、よく聞いみるようにしましょう。
あまり説明してくれないところは、極力避けることをお薦めします。 |
|
|
 |
|
ここだというビデオ業者がきまれば、早めに注文しましょう。
これまで説明してきたようにビデオの内容はカメラマンの腕できまります。
業者さえ決まれば、注文はいつでもいいやということではありません。
良いカメラマンは早くスケジュールが決まります。
つまり速いもの順なのです。
ここで、一つ勘違いがあってはいけませんが、大きいビデオ会社やカメラマンを何人も抱えているところは、そういう決め方ではありません。
大きいところは1週間前に一気にカメラマンの手配をしてしまいますので、どんなカメラマンが派遣されるか全く解りません。
傾向としては、良カメラマンは高い商品についたり、大きい会場につくということだけです。
間違っても1週間前に注文したりしないでください。
シーズン中ではことわられる可能性か高いです。
請けてもらえたとしてもどんなカメラマンがくるか非常に危険です。 |
|
|
 |
|
注文の前に、ホテルや式場にビデオや写真の持ち込みが可能かを確認しましょう。
殆どの会場では、外部のビデオ業者が入って撮影する事が可能なのですが、中には式場での撮影が出来ないところや、撮影するのに持ち込み料が必要な会場がございます。
それとなく、「知り合い(友人)にプロのビデオを頼める人がいるのですが・・・」という言い方で担当者に聞いてみましょう。
間違っても、「外部の業者に頼みます。」という言い方で聞かないで下さい。
内容は同じでも、相手に与える印象は全く違います。
ホテルや式場側にしてみたら、本来自分のところにあるものをよそに頼まれるのですから、あまり良い気はしません。
また、外部業者の持ち込みをとても嫌がる会場もございます。
しかし、「知り合いや友人にプロのカメラマンがいる」という言い方をすれば、それに対して、頑なに、拒否する事も会場側としては、できなくなるからです。
運が良ければ、持ち込み料が必要な会場や持ち込み禁止の会場でも、例外として、入れるケースがございます。
持ち込みの許可がおりたら、撮影の規制についても、確認しましょう。挙式撮影(チャペル式)については、会場によって、さまざまな規制がある場合がございます。どのような、規制があるかを併せて確認して下さい。規制内容によっては、ベストなポジションで撮影できない会場もございます。
|
|
|
 |
|
結婚式のビデオといえば、VHSテープでの商品が一般的ですが、最近では画質の劣化がないデジタル素材の媒体も多くで出て来ています
しかし、どの媒体が一番ベストなのか、以外にご存じない方が多いようです。
ここで、ビデオを見るための映像媒体を確認しておきましょう。
VHS(アナログ)(従来のビデオテープ)
S−VHS(アナログ)(S対応機が必要)
DVD(デジタル)(記録時間の長さに左右される)
DV (デジタル)(ブライダルではマスターテープと同画質)
従来のVHSテープはどの家庭にもあるので、基本とされていますが、画質事態はけして良いものではありません。
また、アナログデータなので、画質が徐々に劣化するのは避けられません。
厳密にいえば一度みるたびにテープに傷がつき、画質が劣化していくと考えていいのです。
S-VHSはVHSよりは、画質がキレイですが、これもアナログデータ。画質の劣化は避けられません。
当然デジタルデータが記録できる媒体がキレイで、画質の劣化がありません。
デジタルデータが記録出来るものとしてはDVDと家庭用のビデオカメラで使うDVテープの2種類があります。
それでは、いったいどちらのものがより高画質なのでしょうか?
最近のブライダルビデオ業者は、撮影の時DVデータが記録できる業務用のカメラ(DVCAM)を使用するようになってきました。
つまりDVデータが記録出来るテープがマスターの画質なのです。
DVDビデオをつくる場合は、DVデータをDVDビデオにコピーするためにデータの変換をします。
しかし、その変換の時にデータの量をかなり削減するためマスター画質であるDVデータより悪くなるのです。
一般的にDVDは高画質といわれていますが、それはあくまでも、VHSテープと比べてのこと、ブライダルビデオ業界での最高画質とはDVデータが記録できるテープなのです。
この方法で記録したものは、編集段階でも画質の劣化は殆どなく、編集後も同レベルの画質を保つことが出来ます。
そして、お客さんに商品として売る場合は、希望する媒体に、(VHS、S−VHS、DVD、DVなど)コピーをして販売するのです。
この方法が、今の主流となっています。当然商品としてはDVテープで受け取る方がより高画質ということです。
|
|
|
 |