ナマンガまではほとんどまっすぐな舗装路を走っていく。 道には時々大きな穴があいているのと、町の入り口と出口に減速用のバンプ(段差)がつけられているのに注意さえすれば快適な道だ。 そのため、彼らは日本人には信じがたい100km/h以上というスピードで飛ばしていく。 なるほど、舗装の状態と歩行者がいないこと(時々ヒッチハイク待ちかもしれないマサイ族が立っている程度)を考えるとそれほど問題ない速度に思えるが、道幅が狭いのにそのままの速度で対向されるのには生きた心地がしない。 テレビのニュースで時々「海外のバスなどに乗っていた日本人ツアー客がスピードの出しすぎによる事故で死亡」などというのを見るが、このスピードで走る前提でツアーの予定が組まれているのだから、そんなことが起きない方が不思議だ。 アフリカで現地の人が運転する車に乗る人はある程度覚悟が必要でしょう。
途中のガソリンスタンドでペンキを塗っている若者二人の写真を撮ろうとするが「カシャッ(写真をとるポーズ)、マニー(お金をもらうポーズ)」だそうで、諦めた。
出発から2時間くらいで、お土産屋でのトイレ休憩。
現地の若者が「きれいな帽子ですねぇ」と日本語で話しかけてくる。「Thank you」と答えながらも何か売りつけるのかと身構えてしまったが、特に何もしてこない。
うーむ、なんでそういう身構え方をしてしまうのだろう。
気を取り直して「どこで日本語勉強したの?」と聞くと
「大学。あなたはどこで英語を?」と言うので
「日本の学校」と答えた。
あぁ、やっぱり会話をするのは中身はあろうとなかろうと楽しいものだ。
そこからさらに2時間ほどでナマンガに到着。
彼らはこの未舗装路にきても80km/h以上といったスピードで走っていく。 彼らの運転技術は狭いところでバックの駐車などといった小技は不慣れだが、ダート走行はテールが流れ始めても軽くカウンターをあてたりして、かなり慣れているように見える。 しかし、あの高速走行を支えているのはなんと言っても彼らの恐ろしいまでの視力だろう。 私たちにはほとんど見えないかなり前方の段差を見て、 どの程度の減速が必要なのかを判断してるため、あれだけのスピードを出しても走り続けられるようだ。
300mmの手ぶれ補正レンズで相手に気づかれずに現地の人の写真が撮れる。
至近距離で撮って気づかれるとやはりお金を要求されるそうだ。
もっとも自分だって知らない人に無断で写真を撮られたらいい気持ちはしないのだから、望遠撮影というのはずるいことなのかもしれない。
何はともあれ手ぶれ補正の望遠レンズはいい買い物だった。
こんな焦点距離で手持ちでベルビアが使えるのだからうれしい限り。
ロッジに着いた後のサファリ・タイムでは、 下の写真のような動物達が現れてくれる。 基本的には写真を撮っている間はエンジンを止めて、 全員が撮り終わるまで待ってくれる。 もちろん口で言えば、もっと長い時間待ってくれるので、 動物のポーズなどのタイミングを待ちたいときには頼むといい。
イーグル / ダチョウ / ヌー / カンムリヅル
ぞー!
分岐点標識 / サファリカー走る
サファリの夕暮れ
この日の最大の目玉は象でしょう。 象の大群が道路をゆっくりと越えていく中に身を置いていることは、なんとも言えない気持ちを与えてくれる。 やっぱり動物は檻の中じゃなくて、自然の中が一番! とつくづく実感させられる。
食後にマサイ族のダンス・ショーが開かれた。
このダンスに対する評価は分かれるところだろうが、
一度見ておいて損はないだろう。
このショーは写真撮影をしても構わないが、
動きが早いのでフラッシュを使わないと難しいと思う。
Y12,485歩。