Favorite
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Artist |
V.A. |
Title |
The Complete
Stax/Volt Singles 1959-1968 |
Label/No. |
Stax/Volt
Atlantic/7 82218-2=CD |
言わずと知れた9枚組ボックス・セット。オーティス・レディング、サム&デイヴ、エディ・フロイドなどの超有名曲から、未だに名前を覚えられないアーティストまで、全てをブチ込んだ、タイトル通りの内容。この辺の7インチなんて絶対揃えられそうに無い、私の様な部外者にも気楽に聴くことを可能にした、考えると夢のようなコンピレーション。よく聴くのは5枚目以降。オーティス・レディングの「RESPECT」、「I
CAN'T TURN YOU LOOSE TO YOU」、サム&デイヴの「HOLD ON I'M COMIN'」が収録されている5枚目は超強力。1枚聴き始めると結局、通して聴いてしまいます。マスト中のマスト。 |
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Artist |
V.A. |
Title |
The Complete
Stax/Volt Singles 1968-1971 |
Label/No. |
Stax/Volt
Fantasy/9SCD-4411-2=CD |
上記の第2段9枚組コンピ。最初に買ったのは実はこちらの方ですが、取っ付き易さでは時代の新しいこちらの方かも。ジョニー・テイラー、ウィリアム・ベルは第1段にも曲が収録されていますが、こちらに収録されている曲の方が、演奏、録音が洗練されている分格好イイと思います。バーケイズの流行りモノを節操なく取り入れている様子もよく分かります。で、結局、スタックスのアーティストのアルバムって、ベスト盤以外買ってなかったりしますが、9×2=18枚あれば充分と言う気もしたりして。 |
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Artist |
Sam & Dave |
Title |
Sweet'n Soul
Anthorogy 1965-1971 |
Label/No. |
Atrantic
Rhino/R2 71253=CD |
60年代スタックスの、代表アーティストと言えばオーティス・レディング。これには異論は無いとおもいますが、聴くとなるとそれ相当の構えが必要になってきます。その点、このサム&デイヴはスタックスの中でもかなりポップでエンターテイメントに徹したアーティスト。そんな訳で聴く回数が多いのはサム&デイヴの方。
アイザック・ヘイズ&デヴィッド・ポーターのコンポーザー・チームによる曲の格好良さ、MG'Sによるバック、それにダイナマイト・ヴォーカルと、全てに於いてスタックスの「華」の部分を記録したトラックの目白押し。 |
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Artist |
Don Covay |
Title |
Mercy Mercy:
The Definitive Don Covay |
Label/No. |
Razor
& Tie/RE2053=CD |
自作自演ソウルシンガーのベスト盤。60年代アトランティック・レーベルを代表するアーティストでありながら、アトランティックからのCDリイシューがないのか不思議。
非常にアクの強いというか粘着質の強いヴォーカルはミック・ジャガーに非常に似ていますが、ミックはコヴェイの代表曲「Mercy
Mecy」を初期ストーンズでカヴァーしていたりする訳で、ミックがコヴェイを真似たと言えます。その「Mercy Mecy」はイントロのギターのフレーズ、ドラムのイナタさは南部臭(というか通り越してある意味ラテンぽい)が極めて強いながらも、曲の良さからか、どこか洗練された印象も持たせます。そのへんは、他の曲にも同じことを感じます。それが他ではない魅力。
余談ですが、なかにはバーナード・パーディーがドラムを叩いている曲もあったりします。 |
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Artist |
O.V.Wright |
Title |
The Soul Of
O.V.Wright |
Label/No. |
Duke/Peaccock
MCA ビクター/MVCM-398=CD |
65年から72年まで在籍していたバック・ビート時代のベスト盤CD。初期の録音も悪くはないけど、70年代に入ってからのハイ録音による『A
NICKEL AND A NAIL AND ACE OF SPADE』('71)、『MEMPHIS UNLIMITED』('71)の2枚のアルバムからの曲が良すぎて、それ以前の曲は霞んでしまいます。彼はこの後レーベルもハイに移籍するけど、オリジナル・アルバムではこのバック・ビート時代の最後の2枚にはかなわないと思います。アルバムはどちらも甲乙つけがたい魅力がありますが、私の場合どちらもアナログ盤でしか持っていないので、音の劣化を気にしなくていい、このCDは非常に便利。
重いながらも非常にクールな印象を受ける、ドラムのハワード・グライムスをはじめとするバックの演奏とO.V.の全身から絞り出すようなヴォーカルがつくり出すサウンドは、サザンソウルの最高峰と言っても過言ではないと思ってたりします。あくまで好き嫌いの問題ですが、個人的にはオーティス・レディングより好き。曲では「I'D
RATHER BE BLIND,CRIPPLED AND CRAZY」、「ACE OF SPADE」、「DROWNING
ON DRY LAND」などが好み。 |
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Artist |
O.V.Wright |
Title |
O.V.Wright Live |
Label/No. |
ハイ ソニー/SRCS
6558=CD |
93年頃、ソニーから70年代サザン・ソウルの代表レーベルの一つ、ハイのアルバムのリイシューがありましたが、その中で一番気に入っている1枚。
スタジオ録音のO.V.ライトのアルバムは、彼の全身全霊から出されるホットなヴォーカルと、それに反するようなトーキング・ヘッズのクリス・フランツに影響を与えたと思われる、ハワード・グライムスのオカズの少ないドラム・プレイに代表される、カラオケ的なクールな演奏の対比が面白かったりもするのですが(例えが長くてスミマセン)。このライヴ盤では全員が熱いプレイを聴かせてくれます。ハワード・グライムスがこんなにタムを回す人とは思わなかったけど、これがまた格好イイ。O.V.ライトの異様な熱気がバックにも伝わって、凄いサウンドをつくり出しています。
1曲目「I'D RATHER BE BLIND,CRIPPLED AND CRAZY」のからそのまま2曲目「ACE OF
SPADE」のになだれ込んで聴くスリル感とか、『A NICKEL AND A NAIL AND ACE OF SPADE』B面でのバラードのメドレーの再演、ラストの「INTO
SOMETHING」のスピード感、どれも聴き応えあり。
このアルバム、79年の日本でのライヴを収録した盤ですが、このライヴを観に行った人が本当うらやましいです。 |
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Artist |
Quiet Elegance |
Title |
After You |
Label/No. |
ハイ ソニー/SRCS
6674 |
フランキー・ギアリングを中心とした、ハイの3人組女性コーラス・グループ、クワイエット・エレガンスの作品を集めたアルバム。彼女達はシングル盤は出したけど、オリジナル・アルバムは出していないのでシングルと当時の未発表曲を集めた彼女達のコンプリート集といったところ。
タイトルにもなっている「After You」は所謂ハイ・サウンドではなくマヒナ・スターズ的なスライド・ギターも入ったカントリー的なバックなのですが、その軽いサウンドもエモーショナルという言葉がピッタリなフランキー・ギアリングの非の打ち所のない歌いまわしと合わさって、素晴らしい1曲となってます。その他のハイ・サウンドの曲もバラード、ミディアム、アップ・テンポどの曲も捨て曲ナシ。 |
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Artist |
Norm West,George
jackson...etc |
Title |
The Soul Greats
Located In Memphis |
Label/No. |
ハイ ソニー/SRCS
6750 |
ソニーがハイのリイシューをしたとき、さまざまなコンピレーションを出しましたが、そのうちの1枚。これはタイトル通りメンフィスを拠点としていたソウルアーティストのシングルを集めたコンピ盤。このような音源をアナログ盤で見つけるには、途方も無い労力がかかるでしょうから、非常に有り難い盤と言えます。CDリイシューの醍醐味の一つ。
この中で気に入っているのはジョージ・ジャクソン。「Aretha,Sing One For Me」はアレサ・フランクリンのライヴ中、彼女とケンカ別れした男が、アレサに自分を慰める為に歌ってくれ、といった内容の歌詞も面白いけど(といっても歌詞カード見ないと何を歌っているのか分かりませんが)、ハイ独特のリズム隊に(テンポがミディアムのスローといったテンポがまた良い)、生ピアノが伴奏で加わるというハイには珍しい取り合わせのバックもなんともメロウで、歌が少し弱いのも逆に生かして、良かったりします。サザン・ソウルのリロイ・ハトソンと言ったところか? 「Let
Them Know You Care」はその路線をさらに押し進めた、サザン・メロウ・グルーヴィー・ソウル。 |
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