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99/11/11 99/8/9 4曲入りミニ・アルバム。 このアルバムに入っているビーチ・ボーイズの「カリフォルニア・ガールズ」のカヴァーは私が中学か高校生のとき、MTVで盛んに流れていました。そのプロモ・ビデオでのデイヴ・リー・ロスはサーヴィス根性丸出しの少し頭の弱そうな(失礼)ナイス・ガイを演じていましたが、このアルバムを聴くと、少し違った印象を持ちました。 「カリフォルニア・ガールズ」(B面1曲目)を聴きたいのを抑え、取り敢えずA面から聴くと、1曲目のエドガー・ウィンターの「イージー・ストリート」でその本格的なソウルフルな声に驚き、バックのサウンドもそれに負けず劣らずで更に驚く、と言った感じ。2曲目も同様で聴きほれてしまう。しかし、何の先入観も無しに聴くと、このアルバムのA面、黒人アーティストのソウル・アルバムと勘違いするんじゃないかと思います。 そしてレコードをひっくり返しいよいよ「カリフォルニア・ガールズ」へ。この曲に関しては案外記憶していた通りで、特に新しい発見というのは無かったです。A面の曲に比べて、やはりリラックスして歌っているような気もします。それでも本物(カール・ウィルソン)も参加しているコーラスが被さってくると、自然と鳥肌が立って来ました。そこら辺が心憎い演出とも言えます。 しかし、止めをさされたのが最後の、ラヴィン・スプーンフルの「ココナッツ・グローヴ」のカヴァー。フォーク・ロックの名曲を、骨太の声で精一杯歌っている彼に、アメリカン・ポップスに対して敬意を払っている真摯な姿勢を感じずにはいられませんでした。 日本盤ライナーの東郷かおる子さんの言葉「とにかく私はこのアルバムで、ますますデイヴが大好きになった」は聴き終えた私の感想そのまんまでもあります。 |
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