予選からここまで8戦8勝と無敗のままアメリカとの決勝戦を迎えた日本は、4回表に宇津木麗華(日立高崎)のホームランで先制した。しかし5回にタイムリーを浴び、試合は1−1の同点となる。その後、日本は7回から今大会1人で4勝をあげているエースの高山樹里(豊田自動織機)をマウンドに送り、勝ち越しのチャンスを狙ったが、延長8回にサヨナラ負けを喫した。アメリカは前回のアトランタ大会に続き2度目の金メダル。日本は敗れはしたものの、この競技にとっては初めてのメダルとなる、堂々の銀メダル獲得となった。
宇津木の話「目標はメダルを取ることだったから、それは果たせたと思っている。今日の試合は全然負ける気がしなかった。金メダルが取れなかったことは本当に残念だったけれど、この4年間、日本のソフトボールが大きく前進したということには胸を張りたいと思う。最高の大会でした。帰化をしてここまでやってきて、私は本当に幸せだと思う」
高山の話「負けてしまったけれども、日本チームのきずなを結集して戦えたことは誇りに思う。(雨で手が滑ったのか、の問いに)それはありません。監督にはマウンドに来るときに“自分の思ったボールに思いきり回転をかけていけばいい”と言われた。リリーフはこの試合、最初から言われていたし、監督はこの大会で私を信頼して使ってくれた。大事な試合で投げることができてうれしい」
安藤美佐子(デンソー)の話「金メダルはほしかった。けれども、アメリカに絶対に気持ちでは負けていないと思う。(途中3連敗したアメリカが優勝し、1敗の日本が優勝できないというのはおかしなシステムではないか、と聞かれて)まあ、アメリカがタフだ、ということですよ。日本はもっと食べる物を食べて大きくならないといけない」