9月20日

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シドニー五輪
柔道男子90キロ級・吉田秀彦が右肘脱臼、3回戦で敗退

 男子90キロ級の吉田秀彦(新日鐵、92年バルセロナ五輪金メダリスト)がメダルの期待を背負って出場したが、3回戦でブラジルのオノラトに内股から一本を取られた。そのとき、畳に右手をついて、肘を激しくひねって脱臼。骨折の疑いがあっため、そのままシドニー市内の病院に救急車で搬送された。なお、敗者復活戦への出場は辞退した。
 吉田は畳の上で倒れたあと、ストレッチャーで会場内の医務室に運ばれ、そこで痛み止めの注射を打つなど応急治療を受けた。午後6時33分(日本時間・午後4時33分)、救急車で運ばれていく際、痛みから目は充血し、涙がにじんでいた。関係者の動揺も大きい。
 市内の病院に運ばれた吉田は、レントゲンの検査を受けたところ、右肘脱臼全治5週間と診断された。

吉田の話「非常に残念です。今は頭が真っ白で何も考えられません」

山下泰裕・男子ヘッドコーチの話「手術の可能性が大きいということです。(日本へ)帰るかどうかは、またこれも結果を待って発表したいと思います。吉田の調子は非常に良かったと思う。初戦は堅かったが、2戦目で良くなり、準々決勝というところだった。秀彦にとって戦いやすい相手だったと思う。昨年の世界選手権では内股の逆転で一本勝ちしている。ただ、日本人がかけてもあそこまで上げられる技ではなかった(※一本は取れなかっただろうということ)。秀彦本人が驚いているのではないかと思う。オリンピックは本当に何が起きるかわからないです。秀彦も最後だと思っていただろうし、もう少し戦わせてやりたかった」

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杉山茂樹の

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