9月19日

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シドニー五輪
柔道男子81キロ級・瀧本誠が金メダル獲得

 柔道男子81キロ級の瀧本誠(日本中央競馬会)が、決勝で韓国の趙麟徹を優勢勝ちで下し、金メダルを獲得した。瀧本は初戦からこの階級にそろう強豪を次々と倒し決勝に進出。2勝1敗とこれまでの対戦では負け越していた趙を破っての快挙を成し遂げた。日本男子柔道はこれで60キロ級の野村忠広(ミキハウス)に続いて2つ目の金メダル獲得となる。
 なお、昨年の世界選手権チャンピオンの女子63キロ級・前田桂子(筑波大)は初戦敗退を喫した。

瀧本の話「時間を気にしている余裕はなかった。試合前から、のるかそるかの勝負だと思っていた。勝つなら1本、負けるのも1本、とういう思いだった。せっかくの舞台だから、緊張して負けてしまうのではもったいないと思った。今日という日に僕の人生のすべてを賭けるつもりでぶつかって行きました。自分の帯がほつれていて(試合で)使えない、と言われ、兼三(78キロ級・中村兼三、旭化成)のを“ちょっと貸して”と言って借りた。(中村は)アトランタで金を取ったんで、縁起がいいと思った」

前田の話「真っ白になってしまった。コーチの声も耳に入らなかったし、残りに1分になってからポイントを取られていることに気づいた。こちらに来てオリンピックが始まってから毎日ドキドキし、出番が近づくにつれて不安で不安で仕方なかった。去年の世界選手権でチャンピオンになったとはいえ、オリンピックはまったく違うものでした。(昨年父が亡くなっている)遺影に報告できません(と言って泣き崩れた)」

●本日の選手コメント、コラム等はsportsnavi.comの
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杉山茂樹の

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