2000年1月23日(日)
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◆ワインスクールにて。
2週間ぶりのワインスクール。昨日あたりから風邪が本格的になって頭はフラフラ、鼻はグジュグジュという悪コンディションだったのだけれど、振り込んだ受講料がもったいないので、頑張って出席してきました。今日のお題は「世界の シラー種」。5種類のワインがブラインドで出されたのだけど、そのうちの1本は森田屋イチオシのものだそうで、それがどれかも興味津々。
日時 2000/1/23
銘柄は以下の5種。
1杯目 縁にややピンクがかった濃いガーネット。ジョンブしっかり。香りは甘いバニラ、樹脂、ブルーベリージャム、甘草。樽香が強く、他はマスキングされてしまう。味わいは濃厚でボリューム感ある果実。酸は多いが丸く、タンニンきめ細かい。アフターにもみずみずしい果実を感じ、美味しいが、やや一本調子か?このオークの強さはオーストリラリア。年代は94〜95年か?【83】

→答え:ブラウンブラザーズ・シラーズ96(豪)2500円
2杯目 縁に紫の色調が見える非常に濃いガーネット。香りは甘いモカ、ビターチョコ。しばらくおいたらようやくベリー系のジャム香が。味わいはこれも濃厚な果実のボリューム感をまず感じ、丸くしっかりした酸ときめ細かいタンニン。1番のワインよりは酸は多く、バランスはこちらの方が勝っている。これもオーストラリア。95〜96年【87】

→答え:ダーレンベルグ・シラーズ97「ザ・デッドアーム」
                (豪)7000円
講師のコメント:バニラ、ココナッツ、ブラックベリーのジャム。甘草。凝縮感あるが酸のおかげでボテッとしておらずバランスがよい。現代的なワイン。実はこれがイチオシのもの。
3杯目 縁にピンクの色調の見えるやや濃いガーネット。香りはトップノーズにラズベリー、プラムなどの果実を感じ、回すとミネラル、ジビエ、黒コショウなど複雑。味はジャムっぽい果実としっかりした上質な酸が特徴的で、タンニンも多めで、余韻はやや長い。これは間違いなくローヌ。コートロティ93〜94年?【76】

→答え:エルミタージュ96(シャプティエ)(仏) 7000円
ジビエ、スパイスのキャラクターがあり、複雑。酸はしっかり、タンニン上質。小鳩料理などと。
4杯目 若々しい紫がかった非常に濃いルビー。今回の5種の中で最も濃い。香りは甘いビターチョコレートやモカ、ブルーベリーのコンフィ、プラム。甘草、丁字などのスパイスもあるが、全般に樽香が支配的。味わいはアタックから豊かな果実味、タンニンはしっかり、やや収斂性がある。酸も多めで、各要素ががっぷり四つに組んだ印象のたくましいワイン。これは他とはキャラクターが違う。カリフォルニア?【75】

→答え:マーカム・プティシラー96(米) 5000円
まだ閉じている。凝縮感があり、渋みに粗さがなく上質なタンニン。プティシラーはシラーとはかなりキャラクターが異なる。
5杯目 紫の色調が強く見られる非常に濃いルビー。香りは甘いビターチョコ、モカ。クリームブリュレのような焦げた香り。樽香が支配的。
味わいは、アタックからやわらかい果実味を感じ、酸はしなやかで丸く、タンニンはきめ細かい。ボリュームは中程度。アフターにはややスパイシーな要素も。これは美味しい。96年あたりのオーストラリア。【87】

→答え:エルミタージュ97(タルディヴ・ローラン)
             (仏)11000円

フレンチオークや血の香り。複雑でスパイスのキャラクターがあり、凝縮感もある。典型的なローヌ。樽の香りは熟成させるうちに弱まります。同じエルミタージュでもずいぶん違いますね。ジビエ料理などと。

個人的には5番目のワインと2番目が良いと思ったけれど、1番も僅差だと思っていた。ふたをあけたら、その1番は2500円ということで、コストパフォーマンスを含めるとこれが一番じゃないかしらん。しかしどれも、今日のワインはヘビーな上に樽香がキツクて、私としては好きなタイプじゃないなあ。

<他に飲んだワイン> 
家では先日好印象だったアルザスの「トリンバック・リースリング」を。
【78】

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