2006年11月 |
日時 | 2006/11/5 |
銘柄 | ジュブレイシャンベルタン2002(フィリップ・パカレ) |
産地 | 仏>ブルゴーニュ |
購入店 | 湘南ワインセラー |
感想 | ![]() ‥ということで。 濃厚なワインばかり見慣れた目からすると、かなり淡いなあと思わせる ルビーの色調。エッジの部分などはかなりはかなげです。 香りはしんみりとした中から、ラズベリーやカシス、ダージリン、 かつおだし、 マツタケ などのニュアンス。 それ自体は良い香りなんですが、いかんせん、芳香力が弱すぎる。 閉じているわけではなく、下り坂に向かっているワインにありがちな、あまりに頼りなげな香りに戸惑いを覚えます。 口に含むと、 この作り手らしく雑味のない、ピュアな果実感があって、 それなりに美味しく飲めますが、 酒質にみなぎるような 力を見出すことはできず、 口中に旨みが広がるわけでもなく、寝かせすぎてしまった安ワインなどによく感じる、ややダルな構造にますます戸惑いを覚えます。 贔屓目に見ても、 これ以上熟成 して向上してゆく 要素は感じられませんし、 この分ですと、5年後にはすっかり古酒と化しているのではないかと思ってしまいます。 これはどう解釈したらいいんですかねぇ? リリース直後の時点ですでに美味しく飲めた パカレですが、結局そのときがピークだったと いうことなんでしょうか。 同じような作り手であっても、たとえばプリューレ・ロックなどは96、97あたりがそれなりに 綺麗に熟成した ボトルを何度も口にしているのですが。なお、当サイトでは、今後、高価な市場価格に敬意を表して(笑)、『フィリップ・ヘタレ』と命名させていただきます。 【凶に近い末吉】 翌日:香りはさらに弱まり、漬物臭がかなり目立ちますが、味わいは旨みが乗ってきて、初日より濃厚に感じました。もっとも、その理由は、時間が経過して向上したというよりは、ボトルの底の方だったから、というのが正解かもしれませんが。 いずれにしても、長く寝かせるワインでないことは確認できました。残り1本もとっとと飲むことにします。 |