仕事の接待で、オザミ系列の和食の店『銀座大野』へ。
洋風テイストをそこかしこにとりいれた繊細な懐石で、ややポーションが少なめかな、とも思いましたが、食べ終わるころには満腹になっていました。ワインは自然派を中心に揃えてあるようで、私の知らない作り手も結構リストに載っていました。ボトルの値段は相場に比べると決して高いとは思いませんが、もう少しロープライス帯も置いておいて欲しいところです。オザミ系のお店は、スペース的にやや窮屈感があるのと、サービス料10%かかるため、結果的に結構な出費になってしまうところが難点ですね。スペースはともかく、お勘定がもう少し安ければ頻繁に利用しようという気にもなる店なのですが‥。
ソミュール・レクロ2002(ギバルトー)
かなり濃いめのイエローの色調。黄桃、洋ナシ、マロン、黄色いなどのコッテリした香り。味わいも果実の凝縮感と口中での豊かなふくらみがあり、健康な果実から作られたことがわかります。酸はエッジが丸く上品ですが、もう少しビビッドさが欲しいところ。そのせいか、味わいがやや平板に感じるのと、コッテリしすぎていてデリカシーに欠けるのがちょっと。みなのグラスもあまり進んでいませんでした。決して悪くはなかったんですけどね。【吉】
モンテリー2002(オスピス・ド・ボーヌ)
お店のお奨め。誰が落札したのかとかエルヴァージュはどこが担当したのかとか知りたかったのですが、サービスの人はワインにあまり詳しくないらしく、質問しても要領を得ないため、詳しく聞きませんでした。(ちなみに私は老眼のため、ラベルを判読できませんでした(笑))
色調は健康的なルビーで、濃すぎるでもなく薄すぎるでもなく、ピノらしい色合いです。香りはチェリー、フランボワーズ、スミレ、ハーブなど、アロマチックなもの。味わいもやわらかな果実味を中心に小さいながらもバランスがとれていて、心地よいものです。2〜3年寝かせるとまた違った表情を見せそうですが、それほど熟成のポテンシャルを感じるわけでもないので、今飲んでしまうのもまた正解と思います。【小吉】
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