バローロはとても興味のある銘柄なんですが、プライスが1万前後となることが多く、熟成にも時間がかかるため、通常の晩酌にはおいそれと飲めません。
もう少しお値段のこなれたネッビオーロはないかと買ってみたのがこのマッテオ・ コレッジアのネッビオーロ・ダルバです。といっても、5000円を上回るプライスなので、気軽に開けられるという類のものでもないのですが。
ちなみに、まさにこのビンテージの2001年の夏、当主のコレッジア氏は畑でトラクター作業中の事故で亡くなってしまいました。彼なきあとは、バローロボーイズの仲間たちや隣人が協力してワインづくりにあたっているとのこと。
中程度からやや濃いガーネットの色調。香りは赤い果実や紅茶、ハーブ、フローラルなニュアンス、さらに時間差で心地よいオーク。味わいはどうにもシャバシャバした印象で、アタックの鮮やかさにネッビオーロの片鱗こそ感じるものの、その後があっさりとしていて物足りず、フィニッシュはストンと落ちるような感じです。
う〜ん、5000円近い値段を考えると、これはちょっと、問題ですねえ。やはり当主不在の影響は大きいのでしょうか。
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後日談:味わいが特に向上したというわけでもないのですが、このボトル、4日後にもまだ(衰えてはいたものの)健全な状態を保っていてそれなりに飲めました。輸入元はテロワールでした。
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