クロ・ド・ラ・ロッシュ02(ポンソ)
中庸をえたルビーの色調で、エッジは綺麗なピンクです。香りは樽の要素を極力排除したクリーンなもので、赤い果実やミネラル、オレンジの皮、小梅、カツオだしなど、ピノノワールのエッセンスとでもいうべきものです。口に含むと、力強さや凝縮感は特筆すべきものではありませんが、トラディショナルなピノらしい、繊細に紡がれたような味わいが素敵です。バランス的にはややタンニンが勝っていて、フィニッシュは乾いた感じになります。今でもそれなりに飲めるし、長熟させないとどうにもならないというタイプとは思いませんが、タンニンが溶け込んで熟成香が出てくるようになると、相当すばらしい味わいになりそうなので、もし私が購入したらら寺田倉庫に直行でしょうね。
【91+】
シャペル・シャンベルタン02(ポンソ)
赤い果実やミネラル、オレンジの皮に加えて、スミレなどのフローラルなニュアンスが強く感じられます。味わいはやわらかく甘い果実味が口いっぱいに広がる外向的なものです。スケール感や長熟のポテンシャルでは一歩譲りますが、
今の時点では明らかにクロ・ド・ラ・ロッシュよりこちらの方が飲みやすいですね。
【92】
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