ペンフォールズ・ヤッタルナ96
kodairaさん差し入れ。バニラ、パイナップル、トロピカルフルーツなどのよく熟した香り。口に含むと甘く凝縮した果実味とともにショッパイぐらいのミネラル感が感じられる。厚みのあるワインだが、酸も豊かなため、コテコテにならずにきれいにバランスがとれている。以前飲んだときに比べると、ぐっと洗練された印象を受けたが、これも時間のなせるワザだろうか。
バタールモンラッシェ88(アントナン・ロデ)
K氏差し入れ。トップノーズから各種のキノコのような熟成香。時間とともに火を通した果実のコンポートやモカッぽいフレーバーが立ち上がる。酸は丸く、酒質はどこまでもなめらか。当初は88にしてはやや枯れているかな、と思ったが、時間とともに円熟した果実味が前面に出てきた。
ヌーン・シラーズ・リザーブ98
ヌーン・カベルネソーヴィニヨン・リザーブ98
この2本を並べて飲むことができたのは私自身貴重な経験になった。
シラーズは、とにかく濃厚。それでいて外向的。焼き栗、シナモン、シイタケなどに加えて、黒トリュフが妖艶に漂う香りの妖しさは本日ナンバー1。味わいは果実味の凝縮したアタック。厚みがありながら、決して険しくならない点はオーストラリアの一流シラーズに共通する美点だと思う。【92】
カベルネの方は、黒い果実のコンフィ、ユーカリ、スパイス。甘くトロリとした果実味と高密度感はさすがだが、 全般にまだ硬く閉じこもった感が強く、飲み頃は先の印象。シラーズのようなグラマーさはないが、代わりにピタリと焦点のあったような均整のとれたプロポーションがある。【91】
トルブレック・ラン・リグ97
うえはらさんが、なんと、当初予定していた「ステディング」と間違えて間違えて持参した、というもの。こんなめぐり合わせでトルベレックのフラッグシップを飲めるとは幸せです。そして、
こいつはウワサにたがわず、スゴかった。
シロップに漬けた黒い果実、ユーカリ、ドライハーブ、それに焦がしたオークやファンデーションのような甘い香り。口に含むと、フローラルで表情豊かな果実味が甘く広がる。タンニンはヴェルベットのようになめらかで、そのため濃厚でありながらテクスチャーはあくまでジューシー。前半のアタックだけでなく、後半にグイグイと豊かなフレーバーが広がるところが見事。余韻の長さもすばらしい。誰かが言ったように、まさに「フルーツ爆弾」。我が家のセラー用にも一本欲しくなった。【95】
トルブレック・ディシェンデント98
ヴィオニエの絞り粕の上で発酵させた100%シラーズを用いて作られる銘柄だとか。黒い果実や焼き栗、甘草、その奥からトリュフやじゃこうっぽい妖艶なニュアンスが。
口に含むとあふれんばかりの果実の豊かな、それでいて落ち着いたアタック。ぶ厚い果実味を張りのある酸となめらかに熟したタンニンが支え、濃厚で大きく、それでいて均整のとれた酒躯をみせる。ラン・リグより繊細さでは一歩譲るが、こちらの方が特に前半の厚みがあってグラマラス。5000円前後の価格差を考えると悩ましい選択となりそうだ。【94】
クラレンドンヒルズ・アストラリス98
以前はやまやでそこそこ安く買えたアストラリスだが、今やすっかり手の届かないワインになってしまった。
黒系果実に加えて、ジビエ、革、それに時間とともに焼き栗やバニラが立ち上る。 味わいはやわらかく、甘く、バニラのフレーバーに彩られた果実味。きれいに伸びる酸と豊かできめの細かいタンニンがそれを支え、濃厚なのに、ジューシーでどこか温かみのある酒質だ。力強さとエレガントさを高次元で両立させている秀逸なシラーズ。ただ、この安っぽいラベルは、なんとかならないものだろうか。。【94】
この辺から、本格的に酔いが回ってきたと思ったら…
マックスウエル・ライム・ケーブ・CS98
すみません、メモとり忘れてました。 (^^;
ノーブル・ワン93
濃いアンバーの色調。干しアンズやママレード、紅茶アメ、それにビニールのようなニュアンス。甘く濃厚な果実味は香りから想像するほどボッテリはしておらず、酸がしっかりとバックボーンにあるので、この手のワインとしてはむしろ軽快な部類に入るかもしれない。ただ、その分、フィニッシュや余韻もややあっさりしすぎているような気がしたけれども…。ちなみに品種はセミヨンとのこと。
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