日時 |
2002/10/22 |
|
渋谷に出来たワインバー『decfive』に行ってみた。ここは新開発の酸化防止システムを使って、400種類ものワインをグラスで提供するということで、最近メディアによくとりあげられている店だ。
店の感想や雑感はコラムに書く予定なので、ここでは飲んだワインの感想のみに留めます。 |
銘柄 |
サンセール・エティエンヌ・アンリ95
(アンリ・ブルジョワ)
中程度のイエローで、やや麦わらっぽいニュアンスが入っている。柑橘系果実、ハーブ、ミネラルに加えて、マッシュルームのような熟成したニュアンスが心地よい。口に含むと、酸が豊かで爽やかだが、エッジはあくまで丸くなめらかな酒質。熟成したソービニヨン・ブランもいいですね。【89】 |
銘柄 |
エルミタージュ・ラ・シャペル99
(P・ジャブレ)
濃いめのルビーだが、エッジの色調はやや緩んできている。ラズベリーやカシス、スミレ、ハーブなど華やかでフローラルな香りだが、スパイシーさはそれほどない。味わいはやわらかくよく熟した果実味があって、酸は心地よくチャーミングな印象。タンニンはまだ豊富だけれども、全体の構成はあまり大きくない。P・ジャブレの、しかも99年という良年のエルミタージュが、今美味しく飲めてしまうことにやや戸惑いを覚える。【88】 |
銘柄 |
アタ・ランギ・ピノノワール2000
濃いめのルビーでピンクがかった色調。チェリー、ラズベリー、シナモン、オレンジピールなどの健全で若々しい香り。味わいもまた、果実味が心地よく広がり、しなやかな酸と細かいタンニンがこれをよく支えて、健康的なバランスのとれた味わい。ややあっけらかんとしてはいるが、よく出来た美味しいピノだ。【88】
|
銘柄 |
コルトン・シャルルマーニュ94
(ボノー・デュ・マルトレイ)
注文したら、ボトルの底の一口しか残っておらず、50mlとれないということで、サービスでいただいた銘柄。ところがこれがビックリの美味しさ。黄桃やナッツのフレーバーが全開で、口中の含み香や余韻もスゴイ。最後のひと口ということは、下手すると数日以上経過していたかもしれないのに、これだけ良好な状態を保っているということは、やはり「特許出願中」の酸化防止装置のなせるワザだろうか。【92】 |
銘柄 |
ピュリニー・モンラッシェ・ラ・ガレンヌ99
(E・ソゼ)
私の贔屓のソゼだが、コルトン・シャルルマーニュの後にいただいたのでやや分が悪い。洋ナシや青リンゴ、白い花、ミネラルなどのクリーンな香り。口に含むと酸が伸びやかで、力強さはないが縦に伸びる味わいが素敵だけど、温度が冷えすぎだったこともあり、終始やや閉じこもった状態だった。【88】
|
銘柄 |
ガイア&レイ99(ガイア)
熟したグレープフルーツや黄桃、黄色い花、遅れてバターやバニラ。口に含むとたっぷりした果実味としなやかな酸による豊かな味わい。ただ、現時点では、特に深みや複雑性、凝縮感などにおいて秀でているとは思えず、イタリアを代表するシャルドネにしては、今ひとつという印象。【88】 |
銘柄 |
ポマール・クロ・デ・ゼプノ
(コント・アルマン)
そろそろ酔いが回って記憶もメモもいい加減に。カシスやダークチェリーなどの濃縮感のある果実味。かなりスパイシーで、構造のしっかりした味わい。今より、数年後が楽しみ。要熟成のワインですね。【89】 |