2000年10月1日(日)〜6日(土)
NEXT→

日時 2000/10/1
銘柄 Peti Caus Reserva 96
産地 スペイン>ペネデスDO
購入店 やまや赤坂店
コメント 年の初めにやまやでまとめ買いした安いスペインワイン何本かの一本。
色は黒みがかった濃いガーネットで、縁はややオレンジ。香りはカシスのジャム、甘草、ハーブ、バニラ。味わいはやわらかくピュアな果実味の第一印象。タンニンはなめらかで酸は後半やや強めに感じられるが、少し冷やすとそれも目だたなくなる。凝縮感はないが、やさしくエレガントにまとまっており、フィニッシュにはよく熟した果実味。なかなかよく出来たワイン。
【82】
#ということで、「こんなワイン買った」の購入記録を調べてみたら、なんとこの銘柄、980円だって!スペインワイン、侮りがたし。
日時 2000/10/2
銘柄 Ch.ミュザール90
産地 レバノン
購入店 タストヴァンにて
価格 7000円
コメント 色は濃いめのルビーで、細かい澱がすごい。香りは非常に濃縮されており、イチゴやラズベリーを煮詰めてジャム状にした香り。他にヨード香も感じるが、熟成香は不思議とほとんど感じない。味わいはアタックから濃縮果汁のような果実味。この果実味はピュアな感じが一瞬ピノノワールっぽいんだけど、口中にへばりつくようなジャミーな感覚は、大人めの酸とあいまってコート・デュ・ローヌっぽい雰囲気も感じさせる。タンニンも豊かでフィニッシュにもジャムのような果実味が続く。各要素がしっかりした、かなり個性的なワインだ。
【79】
感想 友人の結婚式の二次会の下見に、青山の「タストヴァン」へ。某掲示板でも話題になっているワインマニアの間では有名な店だ。分厚いワインリストの最終ページにこのワインを見つけて、注文。それにしても、う〜ん、このワインは難しい。なにが難しいって、今までの私の尺度で計りきれないようなところがあるのだ。90年ものということで、オリがすごいわりには、香りにはほとんど熟成香が出ていないし、味わいはまだ濃縮果汁のような果実味が中心。セパージュはカベルネソービニヨン、サンソー、カリニャンがそれぞれ1/3ずつらしいんだけど、カベルネの個性は私にはほとんど感じられず、むしろ新大陸にたまに見られるジャミーなピノノワールか、コート・デュ・ローヌ南部のワインのような雰囲気。正直言って苦手なタイプだ。
日時 2000/10/4
銘柄 モレ・サン・ドニ96(デュジャック)
産地 仏>ブルゴーニュ>モレ・サン・ドニ
購入店 やまいち
価格 4280円
コメント やや濃い、深い色調のガーネットで、縁はピンク色。香りも赤というより黒系果実を感じさせるもので、カシスやブルーベリーのコンフィ、小梅、バニラ。革やジビエの香りもはっきりと出ており、若い果実香主体ながら、複雑。味わいはアタックから充実した厚みのある果実味を感じ、酸は丸く、タンニンは豊かで上質。フィニッシュには樽のミルキーなフレーバーとともにやや苦味も感じる。村名とは思えない凝縮感があり、パァッと華やかな印象よりは濃縮された深みのある香りと味わいという印象だ。
【84】
感想 年初に何本かまとめ買いした村名ブルゴーニュの一本。この時一緒に購入したG・ルーミエやG・ジル、J・ロティなどはすでに飲んでしまったが、いずれも村名ながら十分個性的で満足のゆく味わいで、ブルゴーニュは作り手にこだわれ、というのは真実だなあ、あらためてと感じさせる。デュジャックの96年はあんまり評価が高くないようだが、それでも今回飲んだモレ・サン・ドニは十分価格に見合う内容だと思った。
日時 2000/10/5
銘柄 カルメン・カベルネソーヴィニヨン97
産地 チリ>マイポヴァレー
購入店 やまや新宿店
価格 980円
感想

やまやで6本まとめ買いしたうちの一本。3月に飲んだときは青さが目立ったが、一夏越えてはたしてどうなったかな?
縁に紫がかった濃いルビー。香りはトップノーズにほこりっぽい香りがあり、回すとハーブ、ピーマンなどの青っぽい香り、その奥からブルーベリーのジャムとかすかにモカっぽい樽香。味わいはアタックからジャミーな果 実味が少々しつこいぐらいに口中に広がる。酸、タンニンともしっかりしており、全体の構成は締まっているが、いかんせんまだまだ青っぽい雰囲気が支配的なのと、果実味がかなりしつこくべっとりとしていて、余韻を邪魔するような印象がある。
カルメンのレゼルバは昔から私のお気に入りのデイリーワインだったんだけど、やっぱりこの97年は好きになれない。
【72】