2000年3月26日(日)〜
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3/26(日)今日は天気もよく、午前中散歩がてら近所の信濃屋代田店へ。ワイン館オープン1周年ということで最近注目銘柄の試飲が続いている信濃屋だが、この日はなんと カリフォルニアの超プレミアムワイン「グレースファミリー」という大物が待っていた。(ちなみに来週の日曜日は「ラ・ターシュ96」!)
夕刻は久しぶりにカミサンと渋谷へ。もう飲まないつもりでいたのだけど、東急本店を覗いてみたら、97ビンテージの数銘柄の試飲をやっていたので、ついつい昨日からの流れでマルゴーをテイスティング。 それにしても今月はセールよりも試飲会でやたら出費しているなあ〜。

日時 2000/3/26(日)
銘柄 グレースファミリー・カベルネソービニヨン90

米>カリフォルニア>ナパヴァレー

購入店 信濃屋にて試飲
価格 3000円/G
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色調は中心に黒みがかった非常に濃いガーネット。粘着性高め。香りは厚みがあって濃厚。カシスリキュール、ブラックチェリーなどさまざまな黒系果 実のシロップ漬け、甘草などのスパイス、エスプレッソ、鉛筆の芯。味わいは強い凝縮感があり、アタックにやや強めの酸と甘い果 実が広がる。タンニンはしっかりとあるが、きめ細かく熟した印象。フィニッシュにはしっかりした酸とココアパウダーのような独特のフレーバーを感じ、余韻はとてつもなく長い。すばらしいワインだが、このボトルに関してはやや酸が強め。
【89】

雑感 都会に疲れた証券マンのディック・グレース氏がセントヘレナに家を買い、庭先のわずか0.4haの土地に面 白半分に植えたカベルネソービニヨン。そこから生まれるワインが評判に評判を呼び今や幻のワインに。羨ましいです、こんな生活。
今回飲んだボトルに関してはやや酸が強めで、正直言ってバランス感が今ひとつだったが、香りの濃厚さといい、凝縮感の大きさといい、さすがにタダモノじゃない雰囲気だった。

日時 2000/3/26(日)
銘柄 Ch.マルゴー97

仏>ボルドー>メドック1級>マルゴー村

購入店 東急渋谷本店試飲
価格 2600円/G
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縁に紫がかった濃いルビー。香りはトップノーズにややハーブっぽいニュアンスを感じ、しばらくすると、樽からのロースト香、ブルーベリーのコンフィなど。魅力的な香りだがまだ若めであまり複雑さは感じない。 味わいは極めてなめらか、酸はおだやかでやさしく、タンニンも丸くキメ細かい。凝縮感はそれほどなく、全般 にやさしいバランス感が持ち味。フィニッシュにはエスプレッソぽいフレーバーと しなやかな酸。97という若さながらすでに美味しく飲めて、バランスのとれたやわらかさが印象的なワイン。
【88】


日時 2000/3/27
銘柄 カルメン・レゼルバ97・ カベルネソーヴィニヨン

チリ>マイポヴァレー/赤

購入店 やまや
価格 980円
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色は紫がかった濃いルビー。香りは若くフレッシュな香り。トップノーズにハーブ、青ピーマン。しばらくおくと、ブルーベリーのジャム、丁字、かすかにモカっぽい樽香。味わいはアタックから酸がしっかりと持続し、果 実味はたっぷりとしていてよく熟したジャムのフレーバー。、タンニンは後半にかけて広がるが角はとれている。しっかりした酸が平板になるのを防いでいて、比較的締まったバランスの良いワイン。【78点】
翌日:青っぽい香りはなくなり、香りはチョコレートっぽい樽香とブルーベリージャム、味わいはよりまろやかになって、よい感じ。
3日目:ちょっとグジュグジュになってきたが、まだまだ香りもしっかり。ということで980円のワインを三日かけて飲みました。

雑感

初日はトップに青っぽさが目立ったが、翌日は味もまろやかになり、落ち着いた感じに。相変わらず出来がよくコストパフォーマンスの良いワインだ。ただ、以前の95、96のような「こりゃスゴイ!」という感激はなく、まあまあかな、という程度。チリワインの生産拡大と 高級銘柄へのシフトの中で、リーズナブルなクラスの品質が落ちているのではないだろうか、と私は疑問を呈したいのだが… 。


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