この日は取引先との食事で赤坂アークヒルズの和食「バサラ」へ。 「青柳」のデフュージョン店とかで、おしゃれな内装、料理はやや少なめだが美味。ワインリストも豊富でワインの価格は穏当。ただし、店員の質はいまひとつ。
私: 「ええと、今日のコースに合うようなワインで、まず、白をと思ってるんですけど…」
店員: 「(さえぎるように)合わせる、といのはまず無理ですね。」
私:「は?」
店員: 「次から次にいろいろ料理が出るのに、それに合わせるのは無理です。 」
私: 「…」
店員: 「逆に、提案なんですが、今日のようなウエットな日には『アリゴテ』か『プイイ・フュメ』をお奨めします!」
私: 「いや、こちらですでに『R・ド・リューセック』か『Ch.オリヴィエ』またはルフレーブの『ピュリニィ・モンラッシェ』あたりの中からどうか、って聞きたかったんですけど…」
店員: 「その三つを比べろと言っても、そもそも値段が違いますので」
私: 「そんなに違わないじゃないですか?」
店員: 「いいや、ぜんぜん違いますよ。味わいの厚みとか深みとか…(どうやらリューセックとオリヴィエを比べているらしい)」
私: 「リストにのっているアルザスのリースリングとかピノグリは?」
店員: 「これは、ちょっと甘いですね〜」
私: (甘い?SGNでもVDTでもないのに?)
私の同僚: 「この『ピュリニィ・モンラッシェ』はどうですか?」
店員: 「いや、こちらはシャルドネですから。」
私の同僚: 「ピュリニィモンラッシェと他の二つとはどう違うんですか?」
店員: 「ブドウが違います。」
私の同僚: 「ブドウが違うと味わいはどう違うんですか?」
店員: 「…ええと、、ピュリニィ・モンラッシェはシャルドネの味です…」
私「まあ、お店の方のお奨めだというから『プイイ・フュメ』にしましょうよ。」
…というような珍妙なやりとりでオーダーしたのが、このワイン。 なかなかよく出来たプイイフュメで、少しはこの店員を見なおした。当初はこの後に赤を頼もうと思っていたが、食事のペースが早かったこともあって、これ一本で通してしまった。個人的にはCh.オリヴィエの白を飲みたかった気持ちもあるんだけど、まあそれは次回ということで。
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