2000年8月28日(月)〜31日(木)
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日時 2000/8/28
銘柄 Ch.ネナン95
産地 仏>ボルドー>ポムロール
購入店 小田島ワイン倶楽部
価格 5600円
コメント感想 色はやや濃いガーネットで、縁にややオレンジのニュアンスが見える。香りはプラム、ブラックベリーのコンフィ、甘草、八角、湿った土、バニラ。味わいは第一印象から粉っぽく豊かなタンニンを感じ、酸もしっかりしているが、コクはやや乏しく、果実味はやや樽のフレーバーとタンニンに負けているきらいがある。そこそこに美味しいポムロールだが、95という良作年にしては凝縮感に乏しく小さくまとまっている感は否めないし、オーバー5000円という価格を考えるとコストパフォーマンスは決してよくはない。う〜ん、もう少し期待したんだけど…。
【75】
日時 2000/8/30
銘柄 パレット・ロゼ98(Ch.シモーヌ)
産地 仏>プロヴァンス>パレット
購入店 ワイナリー和泉屋
価格 2980円
コメント

色はピンクがかった濃いオレンジで、輝きがある。香りは最初閉じ気味だったが、時間と共に開いてくる。オレンジの皮やラズベリー、それに白コショウやタイムのような香りも。味わいはアタックからシャープな酸を感じ、その後からかなりしっかりした苦味が豊かな果実味と一緒に広がる。アルコール度は高めでコクがある。時間とともにピュアな果実の甘味が目立ち始め、味わいにふくらみが出てきて酸も落ち着き、バランスがよくなった。これは侮れない。とてもよく出来たロゼだ。【78点】

感想 考えてみればロゼワインはこのHPでは初めて。パレットはプロヴァンスの小さなAOCで、その地域内には作り手は2軒しかない。Ch.シモーヌはその2軒のうちのひとつ。赤とロゼはムールヴェードル、グルナッシュ、サンソーなどから作られ、白はクレーレット55%以上。熟成は白とロゼが8ヶ月、赤は木樽で18ヶ月。このロゼも最初冷蔵庫でキンキンに冷やして飲んだところ、香りは閉じているし、味わいはシンプルで、こりゃ失敗した、と思ったが、しばらく置いておいたらぐっと果実味が前面に出てふくよかな味わいになった。真夏のテラスで、というよりは、本格的な食事と合わせてじっくり飲むのに適した骨太なロゼだ。
日時 2000/8/31
銘柄 プイイ・フュメ98(ジャン・クロード・シャトラン)
産地

仏>ロワール>プイイ・フュメ

購入店 赤坂「BASARA」にて。
価格 5000円
コメント 色は失念。香りは典型的で、グレープフルーツ、青りんご、ハーブ、それにミネラルなど若々しくフレッシュな香りだ。味わいは第一印象からさわやかな酸とみずみずしい果実味を感じ、後半に苦味が広がる。コクはあまりないが、温度が上がってもシャバシャバした印象にならずに果実のふくよかさが増してくるところは評価できる。余韻は後半の苦味によって引き締まった印象。和食に幅広く合わせられる端麗辛口な白ワイン。
【78点】
感想

この日は取引先との食事で赤坂アークヒルズの和食「バサラ」へ。 「青柳」のデフュージョン店とかで、おしゃれな内装、料理はやや少なめだが美味。ワインリストも豊富でワインの価格は穏当。ただし、店員の質はいまひとつ。

私: 「ええと、今日のコースに合うようなワインで、まず、白をと思ってるんですけど…」
店員: 「(さえぎるように)合わせる、といのはまず無理ですね。」
私:「は?」
店員: 「次から次にいろいろ料理が出るのに、それに合わせるのは無理です。 」
私: 「…」
店員: 「逆に、提案なんですが、今日のようなウエットな日には『アリゴテ』か『プイイ・フュメ』をお奨めします!」
私: 「いや、こちらですでに『R・ド・リューセック』か『Ch.オリヴィエ』またはルフレーブの『ピュリニィ・モンラッシェ』あたりの中からどうか、って聞きたかったんですけど…」
店員: 「その三つを比べろと言っても、そもそも値段が違いますので」
私: 「そんなに違わないじゃないですか?」
店員: 「いいや、ぜんぜん違いますよ。味わいの厚みとか深みとか…(どうやらリューセックとオリヴィエを比べているらしい)」
私: 「リストにのっているアルザスのリースリングとかピノグリは?」
店員: 「これは、ちょっと甘いですね〜」
私: (甘い?SGNでもVDTでもないのに?)
私の同僚: 「この『ピュリニィ・モンラッシェ』はどうですか?」
店員: 「いや、こちらはシャルドネですから。」
私の同僚: 「ピュリニィモンラッシェと他の二つとはどう違うんですか?」
店員: 「ブドウが違います。」
私の同僚: 「ブドウが違うと味わいはどう違うんですか?」
店員: 「…ええと、、ピュリニィ・モンラッシェはシャルドネの味です…」
私「まあ、お店の方のお奨めだというから『プイイ・フュメ』にしましょうよ。」

…というような珍妙なやりとりでオーダーしたのが、このワイン。 なかなかよく出来たプイイフュメで、少しはこの店員を見なおした。当初はこの後に赤を頼もうと思っていたが、食事のペースが早かったこともあって、これ一本で通してしまった。個人的にはCh.オリヴィエの白を飲みたかった気持ちもあるんだけど、まあそれは次回ということで。