2000年8月12日(土)
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8月12日(土)三軒茶屋小田島ワイン会
カミサンとカミサンの友人O嬢、それにichiro氏の4名で久しぶりに小田島のワイン会に参加。 真夏の暑い時期に赤ばかりというのもどうかなと思ったが、幸いこの日は小雨交じりの天候だったこともあり、すばらしいワインたちを気持ち良く堪能できた。ただ、今回は体調が万全でなかったのか、途中からちょっと悪酔い気味になり、後半の記憶があんまり定かでない。他の3人は飲み足りずにグラッパまで飲んでいたというのに、それだけが心残りだ。


銘柄

シンポジオ・ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ93

感想

縁にオレンジが見えるやや濃いめのガーネット。香りは複雑。プラムのジャム、スミレ、土、ヨード、血、丁子などのスパイス、ビターチョコ。味わいは豊かな果実味を第一印象に感じ、酸はやわらかく丸く、タンニンはキメ細かくやや粉っぽい。全体の構成は中程度で、フィニッシュにはややメンソールっぽいフレーバーと果実味が感じられる。余韻も長め。一本目からバランス良くまとまった素晴らしいワイン。しかし、調子に乗って「おかわり」したことが後々裏目に…
【86】

銘柄 イル・カルボナイオーネ97
感想

紫を帯びた濃いルビー。香りは閉じている。しばらく置くとようやくプラムのジャムやドライフラワーのような香り、それにビターチョコの樽香がほんのりと。味わいの第一印象としてはまず凝縮感のすごさ。とても濃縮された果実味としなやかな酸、タンニンは豊富だがやわらかく緻密で、それぞれの要素の質の高さを感じる。それでいて突出した部分がなく、全体の味わいはあくまで丸い。アフターにはモカっぽいフレーバー、長い余韻。飲んでいるうちに果実味がどんどんやわらかく甘くなってくる。噂にたがわぬ素晴らしいワイン。
#ちなみにこのボトル、まだ若いのに澱がものすごかった。
【90】

銘柄 サッシカイア97
感想

サンジョベーゼばかり続くのもなんだからという配慮でルーチェとこの銘柄の順番が入れ替わった。縁にややピンクの色調が見える濃いめのガーネット。香りは前二つとは明らかに別品種のもの。意外なことに第一印象に野菜のようなやや青っぽいニュアンスを感じるが、回しているうちにカシス、ブラックチェリー、エスプレッソなどのロースト香や燻したような香りも出てきて複雑だ。味わいにも第一印象にコーヒーのようなフレーバーを感じ、その後から若く充実した果実味が広がる。酸はしなやかで丸く、タンニンも緻密でやわらかく、構成がきっちりしてながら、全般にすべてのエッジが丸く、スルリと喉を通りすぎてゆく洗練された味わい。フィニッシュには果実の甘味とコーヒーのフレーバーが層をなす。いや、すばらしい味わいだけど、現時点ではちょっと樽の要素が強いかな。数年先が楽しみ。
【91】

銘柄 ルーチェ96
感想

正直、この辺からかなり酔いが回ってメモが怪しくなる。色はピンクがかった濃いルビー。香りはプラムのジャム、土、甘草、丁子、ユーカリ。味わいはバランスのとれた静謐なアタック、その後に豊かで凝縮感のある果実味がユーカリっぽいフレーバーを伴って広がる。タンニンのきめ細かさ、酸の上質さは前二銘柄と良い勝負。フィニッシュにはコーヒーっぽいフレーバー。イル・カルボナイオーネに比べると、ビンテージの違いもあってか、しなやかさでこちらが勝っているが、凝縮感とストラクチャーでやや負けている印象。
【88】

銘柄 モンテヴェトラーノ97
感想

実のところかなり記憶があいまいなんだけど…。紫がかったとても濃いガーネット。香りはインクやピーマンなどの青っぽい香りを最初感じるが、回すとブラックベリーのコンフィやビターチョコ、丁子、八角、鉛筆の芯など、カベルネ系の香りが満ちてくる。味わいの第一印象はまろやかで、凝縮感のある果実味と、粉っぽくキメこまやかなタンニン、酸はしっかりしているが攻撃的ではなくやわらか。後半にはややタンニンの収斂姓を感じるとともに果実味がストンと抜けるような印象がある。全般にまだ堅いが、構成のしっかり感が出色。
【86?】

他に「スワンソン・ロザート」(品種はサンジョベーゼ)「ルーチェのグラッパ」やルフレーブの「ブルゴーニュブラン」などをサービスしてもらったようだが、私はほとんど酩酊状態で、家に帰ってからの記憶がほとんどないというありさま。