2000年7月29日(土)
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日時 2000/7/29
銘柄 シャトー・コルトン・グランセ96
(ルイ・ラトゥール)

仏>ブルゴーニュ>アロース・コルトン村特級/赤

コメント

同じ銘柄の96年と69年を飲み比べ。色調は明るめピンクがかったルビーで、やや淡め。香りは甘い木イチゴのコンポート、さくらんぼ、シナモン、やや動物臭も。味わいは第一印象に甘くピュアーな果実味を感じ、質感のある酸と木目細かく豊かなタンニンが後から広がる。それぞれの要素がとても質が高く、ストラクチャーもしっかりした良好なピノノワール。
【86点】

銘柄

シャトー・コルトン・グランセ69
(ルイ・ラトゥール)

仏>ブルゴーニュ>アロース・コルトン村特級/赤
コメント さて、上記ボトルとの27年の年の差はいかに?
色は熟成を感じさせるオレンジガーネットで、かなりレンガのニュアンスが見える。香りは枯れた雰囲気。ドライフルーツ、ドライフラワー、枯れ葉、麦わら、やや腐葉土。味わいは意外にみずみずしさが残っており、甘くリキュールのような果実味をアタックに感じる。ボリューム感はかなりあって、ネットリとした質感。タンニンはすっかり溶け込んで、、しなやかな酸の余韻がアフターまで続く。 凝縮された果実の純度がすばらしく、美しく熟成した赤ワインだ。
【92点】
銘柄

エシュゾー88 (DRC)

仏>ブルゴーニュ>ヴォーヌロマネ特級/赤
コメント 縁にオレンジの色調がみえる濃いルビーで、凝縮された色調。香りはトップノーズになにやらカビくさい香りを感じる。う〜む、これはいけない。しばらく回していると、ラズベリー、ダージリン、なめし革、ジビエなどが出てくるが、香り自体はあまり強くない。味わいは第一印象にしっかりした丸い酸を伴った豊かな果実味。その後でじんわりとし滋味が口の中を満たす。ボリュームは大きめで、スケール感があり、フィニッシュは各要素が一体となって立体感のある長い余韻を形成するも、後味にはややタンニンの収斂性を強く残す。どこにも強烈な印象はないのだけど、すべての要素が高品位でバランスがとれているさまはさすがDRC。香りに本来のものが感じられなかった点のみが心残りだ。
【88点】
雑感 休日の今日は午後所用があり、その前に軽く信濃屋のミニ試飲会に出席。今回のテーマは若いブルゴーニュと熟成したものの飲み比べということだったが、特に69の熟成具合はすばらしく、暑い中汗だくになって行った甲斐があったと思わせてくれた。店の人は試飲会などでこの銘柄をすでに7本ほど開けたそうだが、同じロットなのに、ボトル差がかなりあるとのこと。私たちが飲んだものは「7本中3番目か4番目」くらいの状態だったそうだが、中にはかなりマディラ香が出ているものもあったそうだ。若いときのちょっとした条件の違いが年をとってから大きな差異となって出てくるところは人間と同じかもね。