2000年7月23日(日)〜28日(金)
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日時 2000/7/23
銘柄 サヴィニィ・レ・ボーヌ・レ・フルノー92(シモン・ビーズ)

仏>ブルゴーニュ>サヴィニィ・レ・ボーヌ1級/赤

購入店 東京ワイン倶楽部
価格 4300円
コメント

色は縁が淡くなった濃い色調のガーネット。香りはちょっと独特で、フランボワーズの果実香をトップノーズに感じたあと、シナモン、燻香、なめし革などの香りが広がる。味わいはしっかりしたやや野太い酸、タンニンも豊富で、果実は旨みを伴ったスモーキーな味わい。後半にはやや苦味も伴う。スモーキーな味わいが特徴のピノノワールだが、これがこのドメーヌの特徴なのか、それとも劣化によるものか、ちょっとわからない。
【75?点】

雑感 いやあ、今日の東京の暑かったこと。こう暑いと赤よりは白、白よりはビール、となりがちだけど、あえてここは赤ワインを。それにしてもやっぱりカベルネよりはピノとなりがち。選んだのはサヴィニィ・レ・ボーヌの名門、シモン・ビーズの92年。オーソドックスな味わいを予想していたが、これが思いのほかスモーキーで、やや苦味があったり、旨み系のフレーバーが強かったりと、独特の味わい。ひょっとしたら熱劣化していたのかもしれない、ということで評点には?をつけた。
日時 2000/7/24
銘柄 バスティッド (オベール・フレール)

仏> ヴァン・ド・ターブル

購入店 虎ノ門「黄鶴楼」にて
コメント <白>色は緑がかった淡い黄緑色。香りは控えめだが、青りんご、メロン、ミネラルなどがほんのり。味わいは強い主張はないものの、ほどよくフルーティで甘い果実と、さわやかでやわらかな酸のバランス。ちょっと水っぽくてシャバシャバした印象はあるけど、それなりにまとまっている。
【68点】
<赤>色は紫がかったやや淡いルビー。香りはフレッシュなイチゴ、ラズベリー、スミレの花。味わいはあくまで料理をひきたてるべく、軽く、おとなしめ。果実味は若々しく、やさしいタンニンと酸がよく調和している。特に強い魅力があるわけではないが、料理のお供にぐびぐび飲めるカジュアルな赤ワインだ。【70点】
雑感 会社の歓送迎会で、虎ノ門の中華の店「黄鶴楼」へ。飲み物は2時間フリードリンク。そこで出されたワインがこの銘柄。といっても、侮るなかれ。赤も白も決して悪くない。どちらも強い自己主張はないものの、料理の邪魔をせず、気軽にぐいぐい飲めるという意味ではよくチョイスされていると思う。中華との相性ってそんなに簡単ではないと思うので、そう思うとなおさらだ。ちなみにこの銘柄、格付けはヴァン・ド・ターブルなので、ビンテージ(収穫年)はなく、使用されているブドウもまた多彩。白が「ムロン・ド・ブルゴーニュ(=ミュスカデ)、フォルブランシュ、コロンバール、シュナンブランを用いて近代設備で醸造」、赤は「カベルネそーヴィニヨン、カベルネフラン、シラー、ガメイを用いて(以下同)」だそうだ。写真のラベルは汚れているのではなく、こういうデザイン。なかなかオシャレだ。
飲んだ日 2000/7/25
銘柄 パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー96

仏>ボルドー>メドック>マルゴー村/白

購入店 やまや新宿店
価格 4980円
コメント

色は黄緑がかった輝きのある中程度の黄色。 香りは、最初柑橘系の果実、少し置くと白桃、バナナ、杏仁豆腐、 ややバニラ。 さらに時間をおくと、ハーブやはしばみの香りがほんのり見えはじめる。 味わいはアタックにSB100%とは思えないほどふくらみのある果実を感じ、甘くかぐわしい芳香が口の中でパァッとが広がる。酸は爽やかで豊かだが、 それでいて丸みがあり、ボリュームはやや大きめでしっかりしたストラクチャー。フィニッシュにはさわやかな苦味 を伴った果実のフレーバーが長い余韻を形成する。 これは良質な白ワイン。
【86点】

雑感 今週は外食や飲み会が続くので、たまに早く家に帰る日くらいは禁酒しようと思ったのだけど、夕食のあじのたたきを見たら、ふらふらと栓を開けてしまった。この銘柄を飲んだのは、試飲を含めても初めて。ソーヴィニヨンブランとセミヨンをブレンドすることの多い ボルドーの白の中では珍しくソービニヨンブラン100%で作られるということで、ロワールのワインのようなスリムで爽やかなタイプを予想したが、なかなかどうしてふくよかで豊かな白だ。それでいてボッテリしておらず爽やかさもあわせ持っているので、和食との相性は総じて良好。近いうちに出来が良いと噂される98年も飲んでみようと思う。
日時 2000/7/28
銘柄 ピノ・グリージョ97 (フェッルーガ)

伊> フリウリ・ベネツィア・ジューリアDOC/白

コメント

色はやや麦わら色がかった中程度のイエロー。 香りは控えめで、グレープフルーツやカリンのような果実香 にミネラル、黄色い花のフローラルな香り。 味わいはたっぷりした果実味と丸くやわらかい酸 により、エレガント。しかし、果実味はフラットでややフレッシュさに欠け 、 全般に空虚な印象も同時に感じる。ちょっと期待はずれかな。
【72点】

銘柄

バローロ・ゾンケッラ95 (チェレット)

伊>ピエモンテDOCG/赤
コメント 色はやや紫がかった濃いめのガーネットで縁には透明がかっている。 香りは独特で、バラのドライフラワー、イチジク、イチゴジャム、 血、ヨード、ミネラル。 味わいは厚みがあって甘い果実味をアタックに感じ、アルコール度が高く 、しっかりしたストラクチャーが際立っている。タンニンは豊かだがあまり 出過ぎず、酸も丸くしなやかで、果実味中心のバランス。 力強くて長期熟成の可能性を感じさせるが、充実した果実味によって 今でも美味しく飲める。【84点】
雑感 六本木のカジュアルなイタリアレストラン「イル・フォルノ」で会食。この店にはすごく久しぶりに行ったけど、相変わらずリーズナブルな価格設定には好感が持てる。ワインもカリフォルニアやらオーストラリアやらバラエティに富む中、どうせならとイタリアワインを注文。フリウリの白はあんまり期待に答えてくれなかったが、チェレットのバローロはなかなかすばらしい味わい。バローロにはなぜか縁がなくて、今回も久しぶりに飲んだけれど、フランスの赤とは明確に違うキャラクターがあって、たまに飲むと目からウロコの気分だ。