2000年7月3日(火)〜7日(金)
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日時 2000/7/3
銘柄 マコン・ヴィラージュ97
(Philippe D'Argeenval)

仏>ブルゴーニュ>マコネー

コメント

色は輝きのある濃い目のイエロー。グレープフルーツ、洋ナシ、白い花、石灰の粉、杏仁豆腐。味わいはフレッシュで豊かな果実味が特徴。酸は角がとれて丸く、ボリュームは中程度。フィニッシュには果実味が口中に広がり、全般に健康的なシャルドネという印象。【75】

銘柄

プイイ・フュメ・Les Foltieres97
(Gitton Pere Et Fils)

仏>ロワール/白
コメント

色はやや黄緑がかった中程度のイエローで、輝きがある。香りは青りんご、ハーブ、青草、シヴェット、ミネラル。味わいはフレッシュな酸とさわやかな果実味を中心としたスレンダーで若々しい味わい。ただ酸は角がとれていて、よく言うと上品、悪く言うと平板。後半にも苦味は感じられず、シンプルなフィニッシュ。和食とよく合う。【72】

銘柄 メルキュレー96(エミール・ジュイヨー)
仏>ブルゴーニュ>メルキュレー1級/赤
コメント 紫がかった若々しいルビー色。香りはトップノーズに軽やかななめし革、ジビエ香を感じ、その奥からイチゴやラズベリーのシロップ漬けのような果実香。味わいはフレッシュな果実をギュッと絞ったような果実味、タンニンはきめ細かくおだやか、酸も丸くよく調教されている感じ。複雑さはあまりないが、果実味が前面に出た、溌剌としたピノノワールだ。【78】
雑感

会社の歓送迎会で、門前仲町の「鳥福貴久和」というシブイ和食の店へ。なんでも、もともと西麻布にあった店で、今年になってご主人の実家の門前仲町に移ったそうだ。料理は創作風懐石と言ったらいいのだろうか、一風変わったものが多いんだけど、そのどれもがすばらしく美味。ああ「ロオジェ」に続いてこんな贅沢をしてしまってよいのだろうか?
ワインはほとんどおまかせだったが、グラスはテイスティンググラスというところがまたシブイ。出された銘柄はいずれもよく吟味されているようで、料理とよくマッチしていたし、最後のメルキュレーなどは、個人的にも入手したいとさえ思った。ラベルが一部黒カビで汚れていたのも、適切な湿度で保存されていた証拠だろう。


日時 2000/7/6
銘柄 コルトン88
(ドメーヌ・ラペ・ペール・エ・フェス)

仏>ブルゴーニュ>アロースコルトン特級/赤

購入店 土浦鈴木屋
価格 5500円
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色はどちらかというと淡めで、全体にオレンジがかった明るいガーネット。香りは強烈!トップノーズにアンズやイチゴのジャムのような果実香となめし革のような香りが感じられ、少し置くとバラの香水、ムスク、化粧石鹸といった、甘く官能的な香りが充満する。。ブルゴーニュのワインでこれほどまでに ムスク香を強烈に感じたのは初めてだ。味わいは香りに比べるとやや凡庸だが、それでも凝縮感のある甘酸っぱい果実味を中心に、丸く穏やかな酸と、よく溶け込んだタンニンがバランス良く口中を満たす。フィニッシュにはやや苦味と旨みを伴い、複雑で長めの余韻。いや、これは、すばらしい。思いがけず、(カミサンの助勢もあったが…)ひとりで一本開けてしまった。あまり期待していなかった分、驚きも大きかったというわけだ。
【90】

雑感

久しぶりに早く帰宅したので、そこそこ良いワインを、ということで開けたのがこれ。5月に土浦鈴木屋で購入した3本の中堅ブルゴーニュのうちの一本だ。ラペ・ペール・エ・フェスはペルナン・ベルジュレスに本拠をおくドメーヌで、「ブルゴーニュワインがわかる」のマット・クレイマー氏は「この村最高のドメーヌのひとつ」と評価するが、「ブルゴーニュワイン」のセレナ・サトクリフ女史は「グランクリュ級のものはまったく印象に残らなかった」と手厳しい評価。なので私もあまり期待せずに開けたけれど、結果は上記のとおり。これだからブルゴーニュって面白い(難しい)。

日時 2000/7/7
銘柄 ロッシ・バス・シャルドネ98 (GAJA)

イタリア>ランゲDOC

購入店 やまや新宿店
価格 2980円
コメント

色はやや麦わら色がかった、濃い目のイエロー。香りはグレープフルーツなどの柑橘系フルーツ、ミネラル、フレッシュハーブ。ビタミンCのキャンディのようなちょっと独特の香りもある。味わいはフレッシュな果実とシャープな酸が爽やかさを演出し、アルコール度の高さから来るしっかりしたボディは好感が持てるものの、苦味がかなり突出しているのが難点。フィニッシュにはミネラルの風味を伴い、口に残る苦味が余韻を引き締める。引き締まったシャルドネだが、私にはちょっと苦味の要素が強すぎるような…
【70点】

雑感 名門GAJAの普及版。セールで安く売っていたので、購入してみた。このところ、すばらしい白ワインにいくつか出会って、白ワインを少し重点的に飲んでみようかと思っているんだけど、このワインに関しては今一つねらいがどこにあるのかわからない。