2000年7月1日(土)
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ロオジェにて。
ワインスクールの恩師?である中本さんがシェフ・ソムリエを勤める銀座の「ロオジェ」。予約をとることすら難しい大人気のこの店をかっての生徒有志とその関係者で(本人には内緒で)いっとき借り切ってしまおうという粋な企画が土曜の昼に催された。まあこの話は追ってコラムに書くけど、大人数だったおかげで、ワインもいろいろな銘柄をグラスワイン風に楽しめたし、料理もさすが、のすばらしさ。まさに至福の時を過ごさせてもらいました。

銘柄 ラ・サール・ブラン・ド・ブラン90
仏>シャンパーニュ/泡
感想

黄緑がかったやや濃いイエローで、気泡はこまやかで勢いがある。香りは白桃、洋ナシ、トースト、白い花、栗。味わいはアタックに豊かな果実を感じ、その後トーストのような香ばしい味わいが口中を満たす。酸はさわやかだが、角がとれていて、フィニッシュには果実がやや甘味をともなって広がる。全般に軽めだが、爽やかな、と単純にひとことでまとめきれない味わい深さがある。
【86点】

銘柄

シャサーニュ・モンラッシェ・1er Cru・ブードリオット96
(ドメーヌ・ラモネ)
仏>ブルゴーニュ>シャサーニュ・モンラッシェ村/白

感想 色は輝きのある濃いめのイエロー。香りはほんわかとしているのだけど、それでいて芯がある感じ。黄桃、キンモクセイ、シナモン。アタックは非常にまろやかで、果実味は厚みがあって、とても品のよい甘みを伴い、酸はまるで球面のように丸く刺激を感じさせないものの、しっかりと味わいを引き締めている。ボリューム感は大きめでトロリとしており、全般に奥行きがあって、立体的な味わい。余韻も長く、すばらしいシャルドネだ。
【90点】
銘柄 シャンベルタン83 マグナム
   ( A・ルソー
仏>ブルゴーニュ>ジュブレイシャンベルタン村特級/赤
感想

オレンジがかったやや濃いめのガーネットで、縁は透明がかって、熟成を感じさせる色合い。香りは赤系果実のジャムというかドライフルーツ、ジビエ、革、烏龍茶、燻香など、熟成を感じさせる香りがムンムン。味わいは香りに比べるとまだまだ熟成途上という感じで、果実味は凝縮感があり、酸は丸いが豊富、タンニンもとけこんでいるものの量は多めで、堅牢な骨格。フィニッシュにはやや旨みと甘みを伴った果実味が広がり、余韻も長い。
【88点】
※ここで、中本さんより別ボトルからのグラスをいただいたので、比較してみた。
まず、色合いからして違う。 こちらの方がルビー色が濃く、やや若い印象。香りはもちろん熟成香主体だが、小梅やラズベリーのようなやや酸っぱい香りが強めに感じられる。味わいも果実味の要素が強めで、前のボトルより若めの印象。
【89点】
う〜む、結構ボトル差ってあるもんだなあ。マグナムボトルは同じボトルでも上の部分か下の部分かで結構違うらしいので、そのせいかもしれないけれど。

銘柄 Ch.ローザンセグラ89(マグナム)
仏>ボルドー>メドック2級>マルゴー村/赤
感想

色は濃いガーネットで、縁にピンクがかっており、まだまだ若い色調。香りはまさにボルドー。ブラックベリーのコンフィ、甘草、木の根、湿った土、ビターチョコ。味わいも凝縮されいて厚みのある果実味、未だしっかりしていて収斂性があるタンニン、ボリューム感も大きめで、大柄なワインなんだけどまだまだ熟成途上という感じ。官能的な前銘柄に比べ、こちらは冷たく湿った、静的な印象のワインだ。
【86点】

銘柄 Ch.リューセック89
仏>ボルドー> ソーテルヌ1級/白
感想 とても濃い、黄金色がかった充実したイエロー。香りはセメダイン、ハチミツ、シナモン、やや鉄っぽいニュアンスも。
味わいは凝縮感のある果実の甘味が口中に広がり、ボリュームは大きめ。しっかりした酸がボテッとした印象になるのを防いでいる。
…と偉そうに書いてるが、私の場合、どうもソーテルヌの印象って、みんな同じになってしまうような…(^^;
【85点】