2000年5月20日(土)
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5/19 「ファインワイン」テイスティング会
「(株)ファインワイン」のテイスティング会にお招きを受けて参加。未だ体調はよくならないので、テイスティングは流儀通 り?一滴も飲まずすべて吐き出したが、それでも普段飲まない類の珍しいワインを飲めたので満足だ。
ワインはファインワインさんの販売用のサンプルとのことで、正式にはまだ売り出されていない。したがって文中に出てくるのは想定価格。

銘柄 ブランケッド・ド・リムー・キュベ・デュ・プレジデント95
(バロン・ド・フランドリー)

仏>ラングドック・ルーション>ブランケット・ド・リムー/泡
感想

ブランケット・ド・リムーと聞いてどこか判る人は相当の通 だろう。ブドウ品種はモーザック主体。 製法は シャンパンと同じ瓶内二次発酵方式
色はやや黄緑がかった中程度のイエローで、気泡はやや粗めだが勢いはある。香りは洋ナシ、白桃、ミネラル、ムスク、しばらくおくとトースティな香りやヘーゼルナッツの香りなど複雑。
味わいはほどよいコクがあり、酸はまろやか。後半にはやや苦みを伴い、全般 に熟成感のある複雑な発泡ワインだ。温度が上がっても美味しく飲める。価格は1700円程度になるとのことだが、それなら文句なくお買い得。
【81】

銘柄

ローソンズ・ドライヒルズ・マ-ルボロ・シャルドネ98
(Giles and Hutchison)

NZ>マールボロ /白

感想 マールボロ地区はソービニヨンブランが有名だが、さてシャルドネの実力は?
色は黄緑がかったやや濃いイエロー。香りは洋ナシ、白い花、ミネラル、杏仁豆腐。味わいは豊かな果 実味とまろやかだがしっかりした酸のバランスがよく、新世界らしくない味わい。よく出来たプイイ・フュッセやマコンのようだ。
【78】
銘柄 コスティエール・ド・ニム・ブラン98
(Mas des Bressades)

仏>ラングドック・ルーション> コスティエール・ド・ニム/白
感想 これは個性的なワインだ。色はやや黄金色がかった濃いイエロー。香りはアンズ、カリン、黄色い花、石鹸など。とてもアロマティックな香り。味わいはみずみずしい果 実味が中心で、ボリュームは高めでややコクがある。酸が控えめなため、全体的にオイリーでヌメッとした印象。ブラインドで出されたら絶対「ヴィオニエ!」と答えそうだが、品種はルーサンヌとグルナッシュブランとのこと。
【76】
銘柄 コスティエール・ド・ニム・ノワール97
(Mas des Bressades)

仏>ラングドック・ルーション>コスティエール・ド・ニム/赤
感想 同じ生産者の赤。
縁にピンクを帯びた濃いルビーで全体に紫がかっている。香りはそれなりに複雑で、カシスのジャム、生肉、レバー、黒コショウ、丁字などのスパイスなど。味わいはよく熟した果 実を中心に柔らかい酸とおとなしいタンニンにより構成されていて、コクがあり、スパイシー。97と若いが今すでに美味しく飲める。ジビエ料理とあわせてもよいし、ハンバーグや焼き肉などのカジュアルなメニューと合わせるのもいいだろう。
【73】
銘柄 バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ96
(Cantina Sant'Agata)

伊>ピエモンテ州DOC/赤
感想 色は紫がかった濃いルビー。香りはやや閉じ気味で、フランボワーズ、スパイスなどほんのりと。味わいは一口含んで驚いた。シュワシュワと不自然な酸がアタックに広がる。それさえなければ果 実味が凝縮されていてバランスの良いワインなんだけど。よ〜く見るとグラスの縁の方に微細な気泡が。どうやら瓶内で二次発酵していたようだ。
【--】
銘柄 Ch.グラヴィエール94
仏>ボルドー>メドック
感想 これはよく飲むオー・メドック地区でなく、より下流のメドック地区のシャトー。
色は縁にオレンジがはっきりと見える濃いガーネット。香りは複雑。カシス、ブラックベリーのコンフィ、丁字、八角、レバー、インク、キノコ。
味わいはほどよい熟成感が感じられて、コクもそれなりにある。タンニンは豊富だがやわらかく、酸もしなやか。果 実味とのバランスもよく、まとまりのよいチャーミングなワインだ。3000円を切れば買いだな、と思ったら、なんと2000円以下らしい(予定)。【82】